10月4日(日)2015明治安田生命J2リーグ第35節
セレッソ大阪 - アビスパ福岡 (17:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 明治安田生命J2リーグ戦で、現在7試合負けなしのセレッソ大阪。9月は2勝2分だったとはいえ、最近2試合では2引き分けと勝ちきれず。最少で1まで縮まっていた2位・ジュビロ磐田との勝点差が5と広がってしまった。今季もラスト2カ月、残り8試合となったなか、J1自動昇格圏内の2位以内に入るためには、磐田との直接対決がすでに終わっていることもあって、とにかく勝ち続けて、磐田にプレッシャーをかけ続けなければいけない状況になっている。

 今節は、その磐田への挑戦権をかけた、4位・アビスパ福岡との大事な直接対決が待っている。3位・セレッソとの勝点差は、わずか1。勝てば一気にライバルを引き離して上位につけられるが、敗れれば福岡に先を越され、J1自動昇格圏入りが遠のいてしまう。だからこそ、パウロ・アウトゥオリ監督も言うように、「今節はすごく重要な節になる」。

 9月20日から27日にかけて、8日間で3試合という、今季最後のタイトなスケジュールをこなしたなか、第32節で首位の大宮アルディージャには競り勝つことができ、この時点で今季初の4連勝を達成。勢いに乗ったかと思われたが、ホームの第33節・水戸ホーリーホック戦、アウェイの第34節・徳島ヴォルティス戦では、一度は勝ち越しながら、同点に追い付かれ、勝点をとりこぼしてしまった。
 ここからはもう連戦はなく、1週間じっくりと調整したうえで試合に臨める。今週も水戸戦や徳島戦での教訓も踏まえながら、前回の福岡戦で一発に泣いたセットプレーにおける対策も含めて、大事な一戦へ向けて準備もできている。「ここ2試合は勝ちきれなかったので、内容も含めて、しっかり勝つゲームができるようにしたい。セレッソらしいサッカーをもう1度やれるように頑張りたい」と言うのは扇原貴宏。桜色の戦士たちのモチベーションも、当然、高いものがある。

 しかし、福岡も現在のJ2リーグ戦では最も勢いのある強敵の1つ。最近10試合を見ても、6勝3分1敗と大きく勝ち越し、順位を着実に上げている。なかでも目を見張るのが、堅守。無失点試合は今季15を数え、そのうち10試合で1-0という最少スコアでの勝利を収めている。だからこそ、「我慢して失点ゼロで行きたい」と山下達也も気を引き締めるように、大事なのは先に失点しないこと。裏を返せば、それは当然、セレッソが「先に点を取りたい」(扇原)。そして、福岡のゲームプランを崩していきたいものだ。

「大事な試合であり、1つ言えるのは、絶対に勝利するしかないということ。直接J1昇格を争っているからというだけでなく、勝点差が5もある磐田に近づくためにも、そしてホームゲームだからこそ、勝たなければいけない」と力を込めるのは、前節でゴールを決めたパブロ。1年でのJ1復帰を達成するためには、勝ち続けることこそ、セレッソの宿命。今季ヤンマースタジアム長居でのリーグ戦ホームラストゲームを白星で飾り、10月の初陣からラストスパートを切っていく。

 文・前田敏勝

 ◆試合前日の監督・選手コメント 
 ◆相手チーム情報:緻密な分析を重ねる井原采配。「セレッソのダブルボランチを抑える」が重点課題