11月14日(土)2015明治安田生命J2リーグ第41節
V・ファーレン長崎 - セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/長崎県立)
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セレッソ大阪にとって前節のツエーゲン金沢戦 は、ショックの大きい試合となった。今季初の3点差を付けられての敗戦というだけでなく、90分を通して決定機と呼べる場面も思うように作ることができなかった。
「相手を称えるしかないというのが正直なところ。あまり多くを語ることができない試合になった」とパウロ・アウトゥオリ監督が試合を総括すれば、選手たちも「一人ひとりが今日の結果を自分の責任でやられたという気持ちで次の準備をしないと、またこうやって足元をすくわれる」(山下達也)、「改善する点はいっぱいある」(橋本英郎)と語るなど、チームとして猛省を促される試合内容となった。
それでも、他会場の結果により、セレッソは今季の5位以上が確定。J1昇格プレーオフ進出は決定した。今節は、“J1昇格”という今季の目標に向けて、もう一度チーム全体で顔を上げ、攻守においてやるべきことをやり切らないといけない。
前節、ジュビロ磐田に4失点を喫したとは言え、V・ファーレン長崎の持ち味は堅守にある。前節の結果を踏まえてより一層強固に守ってくる可能性もあるだけに、セレッソとしては、相手に先制されると苦しい展開となる。「どんなに攻めていても得点が取れないと意味がない。決め切ることを意識してプレーしたい」と玉田圭司も話すように、訪れた決定機を確実にモノにする集中力が問われる。シーズン終盤になり、先発で出場する機会を得ている小暮大器も「自分の特長である攻撃での良さを最大限、発揮したい。自分が出始めてまだ勝っていないので、次は絶対に勝ちたい」と意欲にあふれる。
守備については、前節15試合ぶりに先発復帰したGKキム ジンヒョンの復調が待たれるとともに、金沢戦の1失点目と3失点目は寄せの甘さから相手にミドルシュートを許しているだけに、ルーズボールに対してもう一歩、厳しく寄せる意識を持ちたい。長崎はロングボールをシンプルに前線に入れる攻撃の形も持っているだけに、そこでの競り合い、そしてセカンドボールへの対応は重要になる。また、長崎は前節、CKから2点を奪っている。セレッソとしては、相手に簡単にセットプレーを与えないことも大切だろう。
長崎は今節を含むラスト2試合にJ1昇格プレーオフ進出が懸かっている。ホーム最終戦でもあるこの試合に強い気持ちで向かってくることは必至なだけに、そういった相手に対して、球際や攻守の切り替え、運動量で負けないことも勝利には欠かせない。久しく遠ざかっている勝利の味を思い出すためにも、「出た選手が必死になって、100%のパフォーマンスを出すことが大事」(関口訓充)になる。前節、桜のサポーターは雨の金沢で失意に暮れた。今節こそは、歓喜の瞬間をチーム、選手、サポーターがとともに味わい、J1昇格プレーオフに向け、セレッソ大阪の誇りを取り戻したい。
文・小田尚史
ニュース
J2 第41節 長崎戦|プレビュー:前節の大敗からのリカバリー。攻守において、やるべきことをやり切きることが大切
2015年11月14日(土)
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