11月23日(月・祝)2015明治安田生命J2リーグ第42節
セレッソ大阪 - 東京ヴェルディ (14:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 2015年の明治安田生命J2リーグ戦も、とうとう第42節。ここまでの41試合、17勝13分け11敗で、勝点64。2位ジュビロ磐田(勝点79)に、実に15ポイント差も離される屈辱を味わい、J1自動昇格ということも叶わなかった、セレッソ大阪。本当に苦しいシーズンとなったが、J1昇格プレーオフ出場の権利(6位以内)はすでに有しており、まだJ1昇格のチャンスは残されている。そして、来るべきJ1昇格プレーオフでのホームゲーム開催の権利を勝ち取るべく、4位を確定させることが、このリーグ戦最終節での絶対的な使命。そのためにも、6試合ぶりの勝利を収めたいところ。そこで迎えるリーグ戦のホームラストゲームでは、J1昇格プレーオフ入りを目指す7位東京ヴェルディ(勝点58)をキンチョウスタジアムに迎え撃つ。

 セレッソは11月17日、パウロ・アウトゥオリ監督の退任、ならびに、強化部長を務める大熊清氏の新監督就任を発表。第37節ザスパクサツ群馬戦から5試合未勝利、特に第40節ツエーゲン金沢戦(0-3)第41節V・ファーレン長崎戦(0-2)でいいところなく完敗を喫したこともあり、「1試合残した時点で雰囲気を変える、チームとして心機一転、一丸となってJ1昇格プレーオフに向かうというところで、残された最後のタイミング」(玉田稔 代表取締役社長)での、現場トップの交代という緊急事態に踏み切らざるを得なかった。

 それでも、もう前に進んでいくしかないセレッソ。「今まで(パウロ・アウトゥオリ)前監督が築き上げてきたものを、前向きに、さらに想いをみんな持ってやっているのと、スポンサーの方々、ファン・サポーターの方々、ご支援いただいている方々に恩返しできるようにということで、前向きに必死になってやってきたので、あとは戦うだけだ」と新指揮官も述べるように、この1週間の練習でも、大熊監督のもと、より一層気持ちのこもった、精力的なトレーニングを実施。桜色のチームはクライマックスとなる戦いに向けて、臨戦態勢を整えた。

 なにより、セレッソには、どんなときも熱く、温かく支えてくれる、「本当に世界一のサポーター」(大熊監督)がいる。試合前々日、前日の舞洲グラウンドにおいても、多くのサポーターが応援に駆けつけ、チームを鼓舞する応援横断幕も掲げられた。「これだけたくさんの人が応援してくださっているので、しっかりその期待に応えなきゃなというのはあります!」というのは、楠神順平。その言葉は、イレブンの総意だ。

「気持ちの入ったプレーを見せたい。サポーターに自分たちの力を示したい」と玉田圭司が誓えば、「みんながすべてを出し切る気持ちでやる、それしかない」と楠神はさらに気合いを込め、「球際(の力強さ)と戦うところ、そういうところでは負けないようにしたい」と関口訓充はサッカーの戦いにおける原点の大事さを改めて強調。「今までの逆境をはねのけるような、そういった戦いを見せたい。(勝利という)結果につなげたい。くじけないよう、下を向かないような試合をしたい」と大熊監督もコメントするように、これまでにあったふがいない戦いを払拭すべく、ここでセレッソの真の力を見せなければいけない。

 開幕戦でアウェイにて1-1と引き分けた難敵、東京Vを倒さなければ、J1復帰への道のりに、光は見えないのは明白。桜色に染まった我らが聖地、キンチョウスタジアムにて、セレッソは勝利のために、果敢に攻める。激しく守る。全員の力で苦難を乗り越えていく。その証を、J1への強い想いを、この一戦で示す。

文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント  
相手チーム情報:開幕戦からの成長を証明したいヤング東京V。勝って、昇格プレーオフ出場に望みを繋ぐ!