3月12日(土)2016明治安田生命J2リーグ第3節
セレッソ大阪 - ザスパクサツ群馬 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 初の2月からのシーズン幕開けとなった、明治安田生命Jリーグ。そのJ2リーグで、2週連続のアウェイゲームに臨んでいたセレッソ大阪は、この3月12日(土)、ようやくホーム・キンチョウスタジアムでの開幕戦を迎える。その対戦相手は、ザスパクサツ群馬。2連勝と好スタートを切ったチーム同士が、顔を合わせる。

 世界に通じる選手の継続的育成を行うべく、今季からU-23チームが始動し、J3リーグに参入する、セレッソ。そのJ3の開幕戦も、翌13日(日)に控えており、セレッソとしてのホームゲームがともに始まることもあって、「第2の開幕というか、クラブとしての本当の開幕というところ。そういう意味では、いいスタートが切れるように、U-23も含めて、全員でひたむきにサッカーができればと思う」と、大熊清監督も述べるように、チーム、クラブ全体が、まさにここから目標達成に向けての、新たな歩みを進めていくことになる。

 そのなかで、J2では、開幕戦でFC町田ゼルビア第2節で水戸ホーリーホックに、苦戦を強いられつつも、ともに1-0という最少スコアで勝ちきってきた、セレッソ。課題は残りながらも、「試合ごとによくなっていっている」と新10番のブルーノ メネゲウも述べるように、1試合目の反省を、2試合目で早速修正できた部分も多い。そして、今季の特長の1つである、最後まで体を張る献身的な守備は、前線からGKキム ジンヒョンまで、チーム全体の意識の高さが際立つ。

「ブラジル人もが日本語で『切り替え!』の意味を分かっているくらい、チームとしてもそこ(攻から守、守から攻の切り替え)をすごく大事にしている。(攻撃陣と守備陣の)お互いがしっかり支え合うことが、今はできている」というのは、DFを束ねる茂庭照幸。2013年以来となる開幕3連勝を果たすためには、このチームのベースとなる部分のさらなる徹底は必要不可欠になるだろう。

 もちろん、ホームゲームだからこそ、さらに求めたいのは得点への意識。それでも、第2節で柿谷曜一朗に復帰後初ゴールが生まれれば、それ以外にも決定機は増え始めており、今後へさらなる期待は高まるばかり。「もちろん、チャンスがあればゴールを決めたい。また、決めることができるのではという予感もすごくある」というのは2試合連続先発中のリカルド サントス。前線で身体を張る新11番をはじめ、能力が高い、様々なタイプが並ぶ攻撃陣が、群馬ゴールへ襲いかかる。

 しかし、群馬に対しては、昨シーズン、苦い想い出がある。2度の対戦で、いずれも2失点して敗北。特にホームでの第8節では、相手のロングスローや、終盤の相手ゴールキックの流れから失点を喫し、痛恨の逆転負けを喫した。「昨年の反省から、謙虚さを持ち、相手に合わせるのではないが、相手のいいところはきちんとリスペクトして、相手の特長をケア(注意)しながら戦うことは、常識的なこと」と大熊監督も言うように、昨年の二の舞のような試合になることだけは避けなければいけない。そのためにも、「内容はもちろんですが、(すべてを)出し切る、その思いが(サポーターに)伝わるようなサッカーをしなければならない」(大熊監督)。

 昨シーズン、ホームでの成績は、11勝5分5敗。結果的には、J1自動昇格圏入りに足りなかった勝点15は、その5敗分と言えるもの。もちろん、ホーム、アウェイ、どの試合も、一戦一戦、大事なものには変わらないが、満場の桜色のサポーターの後押しがあるホームでは、とりわけ絶対に負けられない。「何が何でも、どんな形でも勝つということを続けていきたい。そうすれば、お客さんもどんどん入ってくれると思うし、勝つチームが強いと思うので。まずはそこ」と、茂庭。一戦必勝の姿勢を胸に、桜色の戦士たちはいざ、今季ホーム初陣に挑む。

文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント 
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