3月26日(土)2016明治安田生命J2リーグ第5節
セレッソ大阪 - ツエーゲン金沢 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 今季の明治安田生命J2リーグ戦では、開幕から唯一の4連勝。しかも、すべてが1-0という拮抗した試合を制し、J2では新記録となる開幕4試合連続完封勝利を達成。スタートダッシュに成功し、単独首位に立つセレッソ大阪。だがしかし、まだ始まったばかりで、あと38試合も残している。「(これまで)よくやっているところもあるが、ただ、緩さが感じられるところも正直あるので、それをもう1回修正してリセットして、今節の相手と戦っていかなければいけない」と気を引き締めるのは大熊清監督。今季のセレッソにとっては、1試合1試合が大事な勝負の場。この第5節も、ツエーゲン金沢との重要な一戦が待っている。

 金沢といえば、セレッソがリーグ戦で初めて顔を合わせた昨シーズン、「ダブルでとられている(負けている)し、2戦合計0-5で、5失点して1点も取れていない」(茂庭照幸)、苦杯をなめさせられた相手でもある。約1年前となる2015年4月11日のJ2第7節 、今回と同じキンチョウスタジアムで今季から桜色の戦士となった清原翔平にPKでゴールを決められるなど0-2と敗北。そのシーズンの初黒星をつけられると、チーム状態は一時、下降線をたどった。また、2度目の対戦となった11月8日のJ2第40節 、アウェイゲームでも0-3と完敗。いずれの試合でも相手のミドルシュートやカウンターに苦戦し、セレッソサポーターを失望させる結果に終わっただけに、3度も同じ過ちは許されない。

「今シーズンの金沢は、勝点でいうと昨シーズンとは違ってちょっと劣勢なところもあるが、やっているコンセプトや全体の戦いぶりは変わっていないところもある。そういうなかで、油断をなくして、逆にこちらが謙虚にプレッシャーをかけていくサッカーをしないといけないというのが、一番の思い」と大熊監督も述べるように、たとえ相手が1分3敗で21位タイと現状の成績が芳しくなくても、隙を与えず、攻守に全体でハードワークを続けて勝利をつかみにいかなければいけない。

 そして、「今はみんなが100%の力を出しているし、ピッチのなかで(改善点を)どうにか修正しようと取り組んでいて、強い気持ちで戦えているから結果につながっていると思う。これを続けていきたい」とリカルド サントスも述べるような、4連勝を導き出せているチームのよさを今回も発揮することこそが、2009年度(J2)以来となる開幕5連勝達成につながっていくはずだ。

 前節、終了間際の田代有三の劇的な決勝ゴールにより、貴重な勝点3を獲得し、チームの雰囲気も上がっているセレッソ。今回も攻守に頼もしい実力者が揃っているなか、この流れをここで止めるわけにはいかない。チーム一丸となって走り続けて、このホームゲームでも満場のサポーターの後押しを力に、第3節・ザスパクサツ群馬戦 で見せたようなアグレッシブな戦いで、勝利の桜を咲かせてみせる。

文・前田敏勝