4月3日(日)2016明治安田生命J2リーグ第6節
セレッソ大阪 - ジェフユナイテッド千葉 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 前節のツエーゲン金沢戦 にて2度のリードを守りきれず、土壇場のPKによる失点もあって、悔しい引き分けに終わったセレッソ大阪。開幕からの連勝も4で止まり、現在は4勝1分、勝点13で、同じ勝点のロアッソ熊本に次いで2位につける。
 今節はJ1昇格候補の1つ、7位のジェフユナイテッド千葉(勝点10)との4月最初の明治安田生命J2リーグ戦が待っている。舞台は前節に引き続き、ホームのキンチョウスタジアム。「この間のホームゲームに勝てなかったので、しっかり試合に勝って、サポーターに勝利をプレゼントできれば」と山村和也も誓うように、ホームでの2戦連続での停滞は許されないもの。必勝を期す、大事な一戦となる。

「とにかく勝ちたい。千葉に勝つことは相手のダメージもでかいと思うし、ホームゲームでもあるので、勝負にこだわっていきたい」と山下達也がライバルチームからの勝利へ力を込めれば、「引き分けで連勝は止まったけど、また1から、初戦という考えでやらないと、本当にここからずるずる下がっていってしまうと思う。そこはみんなでしっかり声を出してやっていきたい」と松田陸は、これまで勝利した試合のように、初心に戻って、チーム全体での奮闘を強調。
「雰囲気的にも、4連勝からの引き分けで、負けてはないが、勝てなかったことで気持ちもちょっと落ち気味になりかねないし、ここで負けたらかなり(精神的に)落ちる可能性がある。けれども、負けるとはまったく思っていない。4試合目までにできていたことをしっかりやって勝ちたいし、千葉戦も失点ゼロでいきたい」とキム ジンヒョンは、序盤戦のよさでもある鉄壁の守備を再び築くべく気合いを込める。
 そして、「全部ひっくるめて何を目標に置いているかといえば、J1に上がること。ああいう形で引き分けてしまうと、気持ち的にも負けた気分になるのは多少あるが、そういうなかで次の試合が絶対的に大事になる。絶対に勝って、勝ちを積み上げていきたい」と言うのは、前節で復帰後初ゴールを決めた杉本健勇。チーム全体として、この一戦への勝利に対する思いは強いものがある。

 昨季の千葉戦では、4-4(第5節)1-1(第28節)といずれもドロー決着。しかも、終了間際に追い付いて勝点1をなんとか手にしたという戦いでもあった。今季はお互いに新戦力が多く加わり、また違った戦いが見られる可能性もあるが、ともに開幕からは順調に勝点を重ねているチーム同士。今節も緊迫した、拮抗した激戦になることは必至。それだけに、勝利のためには「力を出し切るということが一番大事になる」(大熊清監督)。

 前日の2日には、同じキンチョウスタジアムを舞台に、セレッソ大阪U-23が攻守にアグレッシブな戦いで首位の琉球に2-1と逆転勝利 。『セレッソの週末』にすべく弾みをつけただけに、ここでトップチームが結果を出さないわけにはいかない。「一緒に喜び合いたい、一緒に勝ちたいという想いがある」(大熊監督)心強き桜色のサポーターとともに、今節も攻守に全力を尽くして戦う。桜の季節に、セレッソが輝かないわけにはいかない。

文・前田敏勝