4月9日(土)2016明治安田生命J2リーグ第7節
清水エスパルス - セレッソ大阪 (18:30KICK OFF/アイスタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 前節、セレッソ大阪はジェフユナイテッド千葉に2-1で競り勝ち 、開幕からの負けなしを6試合(5勝1分)に伸ばした。再び単独首位に浮上して迎える今節は、昨季はJ1だった清水エスパルスのホームに乗り込んでの一戦となる。

 開幕からの連勝が『4』でストップした前々節のツエーゲン金沢戦 を引きずることなく、前節は昇格争いのライバルである千葉に勝ち切ったことで、チームの士気はまた一つ高まった。金沢戦で負傷した茂庭照幸に代わって、千葉戦でセンターバックの一角として今季初出場・初先発を果たした田中裕介も、「ラインの押し上げなどはリーダーのようにやってくれた」と松田陸が語るように、粘り強い守備で勝利に貢献。田中自身、「負けていないチームの流れを止めたくなかった」と語るなど、今季のテーマである「競争と結束」がピッチで表現された。

 また、千葉戦で「生涯初」というヘディングでの1試合2得点を決めたソウザは、今週の練習では漫画『キャプテン翼』の主人公である大空翼くんばりのドライブシュートをネットに突き刺し、周囲の感嘆を誘った。「ゴールが生まれたことで、気持ち的に軽くなったところはある。ミドルシュートは自分の武器でもあるので、試合でもチャンスがあれば決めたい」と声のトーンも明るい。

 前々節の金沢戦でブルーノ メネゲウが決め、前節はソウザが決めたことで、「3人の間でもそんな会話になった。『あとは僕だけ』だと(笑)。でも決して焦ってはいないし、(ゴールは)時間が解決してくれる」と話したのは、リカルド サントス。千葉戦では決定機で放ったシュートがポストに嫌われるなど、今季まだここまで得点はないが、6日に行われた紅白戦ではDFを引きずりながらサイドを突破し、角度のないところからシュートを決めた。今節は、移籍後初ゴールが待たれる背番号11のプレーにも注目したい。

 今節を前に、「自分たちはチャレンジャーとして、メンタルをしっかり持って戦うことが大事」と大熊清監督が語ったように、清水は今季のJ1自動昇格を争う強力なライバル。特に、シンプルにサイドに展開した中で、最終的にゴールに直結する仕事を果たす大前元紀とミッチェル デュークを抑えることは、今節のセレッソに求められるタスクとなる。
 さらに、忘れてはならないのが、かつてセレッソでもプレーした村田和哉の存在。「向こうは向こうで気合いが入っていると思うけど、こっちもやられたくない気持ちは強い。負けたくない」(山下達也)。かつてのチームメイトに仕事をさせないことも、セレッソが勝利を掴むためには欠かせない。

「良い攻撃ができたと言っても、前節の千葉は前半は前から来なかった。後半に入ると、ボランチにプレッシャーをかけてきて、自分たちも前半のようなサッカーはできなかった。そこは見つめ直して今節に臨みたい」と杉本健勇が話したように、千葉戦での勝利にも、チームは冷静に足元を見つめている。そんな冷静さとともに、「今節も難しい試合になると思うけど、自分たちを信じて戦いたい」(ブルーノ メネゲウ)「どの相手もセレッソを倒そうとして向かってくるけど、自分たちがやるべきことをしっかりやれば、どこにも負けない」(松田)と、選手たちはいい意味での自信も携えている。
 J2序盤の大一番、難敵・清水に勝ち切ることで、セレッソは現在の立場を、より盤石なモノにしていきたい。

文・小田尚史
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