4月29日(金・祝)2016明治安田生命J2リーグ第10節
セレッソ大阪 - 京都サンガF.C. (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 明治安田生命J2リーグ戦では、前回の第9節にて北海道コンサドーレ札幌に0-1と惜敗し、今季初黒星を喫したセレッソ大阪。首位の座を勝点20で並ぶFC町田ゼルビアに明け渡しただけでなく、3位の札幌に3差に迫られるなど、最近2試合で1分1敗と勝ちきれなかったことも響いて、下との差も徐々に詰まりつつある。だからこそ、連敗は絶対に避けなければいけないところだ。ゴールデンウィークに突入し、いよいよJ2もタイトな日程での連戦が始まるなか、「ここでチーム力が問われる」(大熊清監督)とき。
 その大事な一戦で迎え撃つのは、同じ関西のライバル、京都サンガF.C.。区切りの第10節は、昨季に引き続き、キンチョウスタジアムでの『関西ダービー』に臨む。 

 第8節・ギラヴァンツ北九州戦、第9節・札幌戦の2試合とも、守備を固めてきた相手に苦戦を強いられたセレッソ。北九州戦ではセットプレー(直接フリーキック)から、札幌戦ではカウンターから、それぞれ先制点を奪われ、リズムを狂わされた。昨季も課題としていた『一瞬の隙』からの失点をいかに修正するかは、J1昇格のためには避けては通れない道。そして、今こそ「もう1回原点に返って、初戦のつもりでしっかり戦うことが大事になる。『全員で』、守備も攻撃も連動して、連係して戦うことが重要になる」(大熊清監督)。もちろん、試合の主導権を握るためにも、欲しいのは第7節・清水エスパルス戦以来となる先制点。そのためにも、「最後のパス、最後のシュートといった、最後の精度のところを上げていかなければいけない」(ブルーノ メネゲウ)。

 また、「ここまでギリギリの勝負を続けてきたなか、いつもどおりすべての準備を怠らずに、できることをしっかりやっていきたい」と茂庭照幸も述べるように、この試合に向かう4日間の練習でも、桜色の戦士たちは白熱のトレーニングで念入りに調整してきた。そして「ハードワークだったり、球際で勝つところだったり、そういったところをさぼらないことが大事」と桜の3番も強調するように、チームの原点となるところもしっかり確認。そのうえで、セレッソはこの一戦にかける想いをぶつけるべく、勝利のために「気持ちを全面的に出して戦う」(ソウザ)。

 しかも、相手は隣県の京都。昨季までのチームメイトだった染谷悠太も在籍する強敵だが、ここで引くことは絶対に許されない。「毎試合が大事だが、ここでまた負けてしまうと、チームの雰囲気も落ちてしまう。ここをしっかり乗り越えるところを見せたい。こういうところを乗り越えられなかったのが、昨年と一昨年の結果。その2年間の結果を繰り返さないように、強くなったというか、気持ちも『変わった』というところを見せたい」と、キム ジンヒョン(動画インタビュー )。まさしく前半戦の正念場となる大事な一戦で、桜色のサポーターで染まるキンチョウスタジアムにて、セレッソが必ず勝利の凱歌をあげる。J1復帰のためには、この試合こそ勝たなければならない。

文・前田敏勝