5月15日(日)2016明治安田生命J2リーグ第13節
セレッソ大阪 - レノファ山口FC (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 5月に入ってから、ゴールデンウィークの3日と7日に行われた明治安田生命J2リーグ戦では、いずれもアウェイゲームを戦った、セレッソ大阪。昨シーズンにはJ1を舞台としていた松本山雅FC、そして、昨年のJ1昇格プレーオフでも激闘を繰り広げた愛媛FCという難敵を相手に、敵地で1勝1分。今季のJ2にて12試合終えた段階で、勝点24の暫定2位につけている。2週間ぶりにホームで迎える第13節で対戦するのは、昨年のJ3で優勝し、今季初めてJ2に昇格しながら、現在は勝点21で5位と躍進中の、レノファ山口FC。同じくJ2昇格を果たしたFC町田ゼルビアとともに、今季のJ2を席巻する強敵と、キンチョウスタジアムにて初めて顔を合わせる。

 前節の愛媛戦では、好機も作りながら決めきることができず、スコアレスドロー。「いろいろやっているなかで、複数得点とか、皆さんの期待に応えるものが出ていない」と大熊清監督も述べるように、愛媛戦も含めて、最近の試合では特に、攻撃面で満足いく内容と結果を出し切れていない、セレッソ。総得点数を見ても、セレッソの12は、今回対戦する山口(17得点)を下回って、リーグ11番目の数字だ。しかし、失点はリーグで3番目に少ない7。この堅守を維持しつつ、攻撃の精度を上げることが、今後のセレッソの課題であることは明白。「『12試合、(J2リーグ戦の)4分の1強を節目だ』と、選手にも言ったが、できているところ、できていないところをしっかり見つめ直して、集団としてもう1回しっかり(チームを)作っていきたい」と大熊監督。そのなかで、ゴールデンウィークを終えて約1週間の準備期間があったなか、充実したトレーニングを積んだ桜色の戦士たち。今節では「僕らも守備をベースとしてやりつつ、攻撃をしっかり見せられるようにしたい」と、杉本健勇。『全員が攻守に関わるサッカー』というベースをいかして、さらにアグレッシブに戦い、山口に対抗していく構えだ。

 5月といえば、2014年度のJ1、15年度のJ2にて、苦戦を強いられた時期にあたる。どちらもアウェイでの1勝のみで、昨年もホームゲームでは2戦2敗。終盤に失速し、終了間際に勝ち越され、サポーターを失望させるような敗戦を繰り返してしまった。この1カ月の戦いがチーム状況をさらに苦しくしたのは、この2年間の成績をみても明らかだ。だからこそ、2016年の5月のホームでは特に必勝を期し、これまでとの違いを見せるとき。今季も最近ホーム2試合では勝ちきれなかっただけに、「ホームで今度こそ勝ちたいという想いが強いし、全力を尽くして勝利を目指すだけだ。ホームで自分たちのさらなる強さを示したい。そして、自分たちのサポーターも大きな力を与えてくれる存在。その応援を受けられることで、さらにみんながモチベーションを上げることができるものだと思っている」と、リカルド サントス。桜色の戦士たちは、チーム一丸となって、12番目の選手たちの後押しを力に、勝利へのこだわりを強く持って、山口との一戦に臨む。

文・前田敏勝