5月28日(土)2016明治安田生命J2リーグ第15節
セレッソ大阪 - ファジアーノ岡山 (18:30KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 序盤戦こそ4連勝もあって首位を走っていたが、第8節・ギラヴァンツ北九州戦 での引き分け以降勝ちきれない試合が続き、1勝3分3敗。2016明治安田生命J2リーグ戦は42試合のうち、3分の1となる14試合を終了し、勝点25、得失点差+3で暫定4位のセレッソ大阪。首位で1試合消化の少ない北海道コンサドーレ札幌との勝点差が4と広がりつつあるだけに、J1昇格、J2優勝を叶えるためにも落とせない、勝利を積み重ねなければいけない試合が続く。
 そこで迎える第15節は、同じ勝点25で暫定2位(得失点差+8)のファジアーノ岡山との上位直接対決。まさに前半戦の山場の1つであり、「特に大事な試合になる」(キム ジンヒョン)。

 しかも、セレッソは第6節・ジェフユナイテッド千葉戦 以後のホームゲームで1分2敗と勝利から遠ざかっており、前回の第13節・レノファ山口FC戦 でも2-4の敗戦と悔しい結果に終わってしまった。自分たちのホームで勝点を落としていることこそ、閉塞感を招く一因になっている。それだけに、「非常に残念でもどかしい想いをサポーターの方々にさせている、それをきちっと胸に刻んでやらなければけないと、本当に思っている」と大熊清監督。
「ホームで勝ちたい。(相手の順位が)上のチームだからとかではなく、まずホームで勝ってみんなを喜ばせたい。いつも言っているが、2年くらいシーズン中盤でなかなか勝てないことを繰り返している。もう繰り返さないように、しっかりやっていきたい」という守護神・キム ジンヒョンの言葉が、セレッソに関わるすべての人の想いともつながる。

 今回の舞台・ヤンマースタジアム長居で最後に勝ったのは昨年6月6日の愛媛FC戦 にまでさかのぼる。J1昇格プレーオフ準決勝の愛媛戦は、勝ち上がったといっても0-0の引き分けで、シーズン中の上位チームが勝ち上がるというレギュレーションゆえのものだった。もともとヤンマースタジアム長居での開催試合数が少ないことあるが、約1年も聖地で白星から遠ざかるのは本当につらいこと。その状況を打破してこそ、J1昇格という道は開けてくる。「ホームで引き分けとか負けは、あってはならないこと」と丸橋祐介。この岡山戦は、なにがなんでも勝利という結果を残し、サポーターとともにこのホームで喜びを分かち合いたい。

 前節の横浜FC戦 は、1-1の引き分け。終盤に勝ち越しを許し、その直後にブルーノ メネゲウの2試合連続得点でなんとか同点に追い付いて勝点1を確保したが、決して満足のいかない、勝ちたかった試合であることは確かだ。
 その反省を踏まえて、この1週間の準備期間で、チームは試行錯誤しながら調整を重ねてきた。クラブ公式動画を通じて茂庭照幸も言う。
「今はなかなか内容とか結果に反映されてはいないが、俺は期待しているし、期待していいと思っている。もうちょっとです。本当に一歩のところで結果とか内容に反映されるところに来ていると思うので。最近はなかなか勝ち星に恵まれていないが、点が入り始めると選手たちの自信になるし、言ってもまだ若い選手もたくさんいるので伸びしろもあるし、セレッソは昔から勢いに乗ったら止まらないチーム。自分たちでその波を作っていきたい」

 桜色の戦士たちは強い意気込みを持って、ヤンマースタジアム長居に集うセレッソサポーターとともに、いざ、強敵・岡山との決戦に臨む。そして当然、勝利だけを追い求める。

文・前田敏勝