6月4日(土)2016明治安田生命J2リーグ第16節
セレッソ大阪 - カマタマーレ讃岐 (16:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 2016明治安田生命J2リーグの最初の3分の1を終えたあと、中盤戦のスタートといえる第15節・ファジアーノ岡山戦 にて2-1と今季初の逆転勝利を収め、4試合ぶりの白星で上位戦線に踏みとどまったセレッソ大阪。しかしながら、前節はセレッソだけでなく、首位の北海道コンサドーレ札幌をはじめ、上位5チームがそろって勝利。暫定2位のFC町田ゼルビアから6位の岡山までの勝点差は3と、依然として上位陣は混戦模様。引き分けや敗戦で勝点を伸ばせなくなると、すぐに順位を落としてしまう危機感募る状況は変わらない。だからこそ、J1昇格への長い旅路のなかで、一戦一戦、必勝が求められるセレッソ。この第16節・カマタマーレ讃岐とのホームゲームも、大事な試合になることは間違いない。

 先の岡山戦では、前半早々のソウザ、後半途中の茂庭照幸と2選手も負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。しかし、セレッソ加入後J2初先発となった清原翔平が早速初ゴールを決めれば、途中出場の扇原貴宏、関口訓充、田中裕介もやるべきタスクを見事にこなすなど、新たに出番を得た選手たちが活躍。さらに、最前線に入った柿谷曜一朗をはじめ、チーム全体が最後までハードワークを惜しまず、セレッソらしいアグレッシブなサッカーを見せて、サポーターとともに勝利の喜びを分かち合うことができた。もちろん、この讃岐戦でも試合後に勝利の『Cerezo(サクラ)満開』を高らかに響かせるべく、躍動感あふれるサッカーを示して、今度は約2カ月ぶりとなるリーグ戦連勝を達成したいものだ。
 
 そのためにも、テーマとなってくるのは試合の入り方。「(岡山戦のように)失点してからギアを入れ直すのではなく、キックオフと同時に一番いい状態でいけるようにしたい」と気合いを込めるのは柿谷。前節のような、ミスから早々に失点を招くようなことはあってはならないことだ。讃岐は現在勝点18で暫定12位、最近8試合勝利はないものの、常に僅差の試合を繰り広げる粘り強いチーム。先制点を取ったときは3勝2分、前半でリードしているときは2勝0敗という今季のデータもあり、立ち上がりにつまずくようなことがあれば、自らで試合を難しくしてしまうことになる。だからこそ、セレッソの前半の戦い、いかにスタートダッシュをかけることができるかは非常に重要なポイントの1つ。4、5月に見られたような、リードを奪われ、守備を固められるような展開に持ち込ませないようにするためにも、セレッソとしては先取点を取って試合を優位に進めたい。

 韓国代表戦のためにキム ジンヒョンがチームを一時離脱しているため、今節は守護神が欠場するセレッソ。それでも、「そこはチーム力で助け合ってやっていきたい」と大熊清監督。前節同様、新たに入る選手も含めて、チームはしっかりと準備を整え、この讃岐戦での必勝を期す。
 さらに、この一戦は、昨年のJ1昇格プレーオフ決勝(29,314人)を超える入場者数を目指した『3万人集客プロジェクト』を行う試合。多くのサポーターをヤンマースタジアム長居に呼び込み、この試合をきっかけにさらに多くの方々にスタジアムへ足を運んでもらうためにも、「力を出し切り、一緒に戦う」(大熊監督)チームの力を見せるとき。
「今は自分たちでお客さんを集める状況だが、お客さんから来てくれるような状況にしていきたい」と言うのは山下達也。J1復帰、J2優勝を果たすためにも、この一戦でも攻守にアグレッシブな、見応えあるセレッソのサッカーを見せて勝ちに行く。桜色の仲間たち、大きな後押しに応えるために。

文・前田敏勝