7月26日(水)JリーグYBCルヴァンカッププレーオフ第2戦
セレッソ大阪 - 北海道コンサドーレ札幌 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 もう1つのタイトルを目指す戦いであり、J1クラブだけに許された舞台・JリーグYBCルヴァンカップ。そのグループステージで4勝2分負けなし、Bグループ2位となったセレッソ大阪は、ノックアウトステージ進出を目指して、プレーオフステージに参戦中。そこでは、Aグループ3位の北海道コンサドーレ札幌とのホーム&アウェイ戦で雌雄を決する。
6月28日(水)アウェイの札幌ドームでの第1戦 から、約1カ月の間隔を開けて行われる7月26日(水)の第2戦では、セレッソのホーム・キンチョウスタジアムにて、再度顔を合わせる。 

 第1戦ではリカルド サントスと福満隆貴のゴールにより、セレッソが2-0と先勝。そのため、この第2戦では、勝利はもちろん、引き分けや0-1での敗戦の場合でも合計スコアで上回り、勝ち上がりは可能だ。しかし、「油断することなく、ホームで試合をしますので、しっかり勝って上を目指していきたい」(尹晶煥監督)、「0-0からスタートの気持ちでやる。そこはリードを守る(ことだけを考える)というより、いつもどおりしっかり戦えば、必ず(勝利という)結果が付いてくると思っている」(秋山大地)、「2-0で勝ったことはもう考えず、まずは今回の試合に勝つことしか考えていない」(リカルド サントス)と、監督・選手たちも口を揃えるように、2点のリードにも決して気を緩めず、ホームゲームで勝ちにこだわって戦う意気込みを強く持っている。

 ただし、最近のチームの課題は失点が続いていること。7月の試合では、天皇杯3回戦(vsアルビレックス新潟)、『StubHubワールドマッチ2017』(vsセビージャFC)も含めて、特に前半での失点が目立つ。だからこそ、「最近は簡単なミスで失点していることが多いので、しっかり失点ゼロにもこだわってやりたい」と秋山も気を引き締めるように、いかにミスを減らして失点をなくすか、それがこの試合を勝利で終えるためにも大きなポイントになるだろう。『ユン・セレッソ』らしい、ハードワーク、ハードディフェンス、粘り強い対応、献身的な姿勢というのは、この試合でも欠かすことができない。

 また、蒸し暑い日々が続くなかで、週末の29日(土)には、セレッソがガンバ大阪との大阪ダービー、札幌が浦和レッズとのホームゲームというビッグマッチが控えるなど、このルヴァンカップ プレーオフステージと同じく大事な試合が控えている。そのため、この一戦でも両チームとも総力戦が予想されるだろう。

 そして、ルヴァンカップといえば、大会開幕時(3月15日時点)に23歳以下の選手を対象に『ニューヒーロー賞』が設けられ、かつ今季からはさらに21歳以下の選手を必ず1人以上先発に起用しなければいけない(※例外規定あり)という条項も加えられている。だからこそ、若手選手の活躍も、この試合の勝敗の行方を占う大きなカギになるはずだ。
 この試合を前に、セレッソでは清原翔平・丸岡満が、それぞれ期限付き移籍することが発表されている。彼らがチームを離れることは残念ではあるが、新天地での活躍を期待しつつ、この2人に代わる新たな桜の逸材の台頭にも注目せずにはいられない。 

「先手は取れていますが、しっかり入らないと何が起こるかわからない。1試合に集中して、その1試合を勝ちきる気持ちでやることが大事になる。新しい(出番を得る)選手が入っているかもしれないので、また新たな一戦としてしっかり勝てるようにしたい」と述べるのはGK丹野研太。
相手は、昨シーズンのJ2時代も大いに苦しめられた札幌。今季の成長を示すためにも、この勝負、絶対にセレッソは負けるわけにはいかない。今季のホーム不敗、キンチョウスタジアム全勝を継続するべく、桜色の戦士たちは全力を投じてこの一戦を勝ちに行く。全員の力で、3年ぶりとなるノックアウトステージ進出を自らの手でつかみ取る。

文・前田敏勝