2017プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦 第1節
12月9日(土)13:00/J-GREEN堺S1メインフィールド
セレッソ大阪堺レディース vs ちふれASエルフェン埼玉
入場無料|アクセス
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 チーム創設(2010年、セレッソ大阪レディースU-15として発足)から8シーズン目、ついにトップリーグ昇格に挑戦するときがやってきた。セレッソ大阪堺レディースが、来季のなでしこリーグ1部昇格を懸けて、ちふれASエルフェン埼玉との入れ替え戦に臨む。

 今季は、2年目となったなでしこリーグ2部で2位。勝点1の差で1位に届かず、自動昇格を逃した(1位は日体大FIELDS横浜)。後半戦で調子を上げ、順調に勝点を重ねたものの、終盤の第15節(vsスフィーダ世田谷FC)、第16節(vsオルカ鴨川FC)で2試合連続ドローに終わったことが結果に響いた形だ。
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 しかし、選手に悲壮感はまったくなかった。最終節(18節、10/7)、ニッパツ横浜FCシーガルズに2-0と勝利した直後、「自動昇格ならず」の一報を聞いたが、すぐに気持ちを切り替えた。「入替戦に勝って、必ず1部に上がる」。
 その思いは、続く皇后杯3回戦(11/11)で浦和レッズレディースと対戦して、さらに強まった。浦和戦では、立ち上がりからハードワークしてらしさを発揮したが、点を決めきれずに悔しい敗戦になった。しかし選手たちは、「こういう(1部の強い)相手ともっと試合がしたい」と異口同音に言い、前を向いた。

 チームの特長は、90分間走りきる力、パスをしっかりつないでゴールに向かう攻撃、そして、長い間継続して同じメンバーで戦うことで培ったチームワーク。年齢、経験では格上の相手だが、持っているものを出し切れば、勝機は見えてくるはずだ。

 選手たちを引っぱるのはゲームキャプテンの林穂之香。今季からこの責を担う19歳のボランチは、相手のチャンスをつぶし、味方にパスを供給、さらに自らゴールを狙っていく。なでしこ2部で22得点をあげて得点王に輝いたFW宝田沙織は、相手にとってもっともやっかいな選手だろう。さらに前線には、第1期生であり背番号8を背負う松原志歩、決定力のある矢形海優、野島咲良らもいる。
 ディフェンスでは、16歳のGK山下莉奈、DF脇阪麗奈、北村菜々美ら年代別の代表経験を持つ選手たちが揃う。今季は大きなケガ人もなく、ほぼ同じメンバーで連係を深めてきた。大一番でも、コンビネーションの良さを見せたいところだ。

 ホーム&アウェイの2試合で決まる入替戦。まずはホームで先勝し、16日のアウェイに乗り込みたい。自分たちのリズムで試合を進めるためにも、先制点を奪うことがカギになる。ホームの温かい声援を味方につけ、さくらなでしこたちが勝利に邁進する。

文・橫井素子
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2017プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦 第2節
12月16日(土)13:00キックオフ
ちふれASエルフェン埼玉 vs セレッソ大阪堺レディース
川越運動公園陸上競技場(埼玉)
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