3月14日(水)AFCチャンピオンズリーグ2018 MD4
セレッソ大阪 - ブリーラム ユナイテッド (19:00KICK OFF/長居)
試合写真・コメントなど チケット
----------

 AFCチャンピオンズリーグMD4。セレッソ大阪は、グループステージの3試合を終えて勝点4で並ぶブリーラムをホームに迎え撃つ。

1週間前、敵地でのブリーラム戦に挑んだセレッソは、奮闘虚しく0-2で完敗 を喫した。アウェイでの長距離移動や過密日程も考慮して、直近の公式戦であるJ1第2節・北海道コンサドーレ札幌戦から先発11人を総入れ替えしたフレッシュなメンバーで臨んだが、開始2分にCKから失点すると、試合の流れは一気にブリーラムに傾く。54分に2失点目を喫すると、76分にブリーラムに退場者が出て数的優位となるも、最後まで1点を返すことができずに終わった。

 この一戦について、「ああいう形で負けてしまって非常に悔しい気持ちになったし、忘れることはできない」と振り返ったのは、この試合がセレッソ加入後初出場となった田中亜土夢。同時に、明日の一戦ついて、「前の試合が終わった時に、次は絶対に勝ちたいという思いになった。今度はホームなので、気持ちを前面に出して戦いたい」と意欲を燃やす。

「グループステージを突破できるか、できないかが決まってしまうようなゲーム」と今節を位置付けたのは、チームを代表して前日会見に出席したキャプテンの山口蛍。相手のストロングポイントとして「セットプレーとカウンター」を挙げた上で、勝つために必要な要素は「決定機をしっかりモノにすること」「ミスからの失点をなくすこと」だと語った。
 アウェイでの一戦では、コラコット ウィリヤーウドムシリの左足がセットプレーで猛威を振るった。GKキム ジンヒョンは「相手のキック精度は高いけど、しっかりと(味方の)ポジションを取らせたい」と警戒する。 

 セットプレーでやられないことに加え、前節は出場停止だったジオゴと、前節で得点を決めたエドガル、この2人のブラジル国籍FWをしっかり封じることも、今節で勝利を収めるためには欠かせない。試合前日の公式練習を終えた後、「まだ誰が出るかわからない」と前置きした上で、山下達也は、「(タイより)涼しいし、ラインコントロールも細かくやれる。相手のFWを無効化できるように、守備としてはやっていきたい」と前節のリベンジを誓った。

 相手のストロングポイントにしっかりと対応した上で、訪れた決定機を確実に仕留めることができれば、自ずと勝利は近づく。「選手全員、明日の重要性はわかっている。試合に対する準備はできている。それをグラウンドでしっかりと表現できれば、勝利を掴み取ることはできる。なによりも、昨年苦労して掴んだACLの出場権なので、それを考えれば、みんな必死で戦うと思う」と熱い気持ちを吐露したのは、セレッソ加入後初得点が待たれるヤン ドンヒョンだ。

「ACLは3試合を終えて、明日とても大事な試合を控えているのですが、また新たに始まるという気持ちで戦います。明日の勝利で変化を起こすことができればいいと思います」(尹晶煥監督)。公式戦5試合連続未勝利の流れを打破する勝点3を獲得し、グループステージ突破へ望みを広げたい“ホームでの必勝戦”となる。

文・小田尚史