4月17日(火)AFCチャンピオンズリーグ2018 MD6
広州恒大 - セレッソ大阪 (20:00KICK OFF/広州天河)
試合写真・コメントなど
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 息詰まる攻防を制してリーグ戦4連勝、公式戦5連勝を達成したJ1第8節・FC東京戦 の翌日、セレッソ大阪は広州の地へ移動。到着後、現地で体を動かし、16日には前日練習を行い、AFCチャンピオンズリーグMD6・広州恒大戦に備えている。

 現在、セレッソはACLではグループステージの5試合を戦い終えて、2勝2分1敗の勝点8。1位の広州恒大との勝点差は1であり、この試合に勝てばグループステージ首位通過が決まる。また、グループG最終節もう1つのカード、済州対ブリーラム戦でブリーラム(勝点6)が引き分け以下に終われば、仮にセレッソが広州恒大に敗れてもグループステージ突破が決まる。

 リーグ戦とACLを並行しての戦いとなった今シーズン序盤、リーグ戦ではここに来て4連勝を達成して3位に付け、ACLに関しても自力でグループステージ突破が決まる状況で最終節を迎えることができたことは、セレッソ全体のチーム力だと言える。ACLの前節・済州戦 でも、直近のリーグ戦から大きくメンバーを替えた中で、セレッソ加入後、公式戦での初先発となった片山瑛一が先制点を奪う活躍を見せれば、福満隆貴や田中亜土夢ら普段のリーグ戦では控えに甘んじている選手たちも奮闘。見事、2-1で勝利した。

“自力でのグループステージ突破は勝利のみ”という今回の一戦も、過密日程を考慮し、直近のFC東京戦から出場メンバーは大幅に替わる見込みであり、リーグ戦における主力選手の何人かはこの遠征に帯同していない。それでも、「今、チームはすごく安定しています。どの選手が試合に出ても、しっかりとプレーしてくれると思います」と尹晶煥監督は前日会見で話し、自信を持って選手たちを送り出す。

 広州恒大をホームに迎え撃ったMD2 はスコアレスドローに終わったが、前線に並んだリカルド グラル、アラン、ガオ リンらの攻撃には迫力があり、特に前半は相手の猛攻に晒された。今回の一戦でも、広州恒大のホームということもあり、相手は試合開始から牙を剥いてくる可能性は高い。セレッソとしては、同じくアウェイでの戦いとなったMD3・ブリーラム戦 のように、開始早々に失点してしまうと苦しい試合展開を余儀なくされるだけに、スタジアムの雰囲気に飲まれることなく、冷静にプレーし、試合の入りには気を付けたい。

 今季は開幕からACLと並行して戦う中で、負傷者が続出する苦しい戦いを続けてきたセレッソだが、ここに来て公式戦5連勝と歯車がかみ合ってきた。ACLの戦いにおいても、ここで敗退してしまうことは惜しい。戦力が整えば決勝トーナメントのその先も十分に見えてくるだけに、“完全アウェイの広州”という難所をなんとしても乗り越えてグループステージ突破を果たし、その先の戦いへとつなげていきたい。

文・小田尚史