8月5日(日)2018明治安田生命J1リーグ 第20節
サガン鳥栖 - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/ベアスタ)
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ボールは支配されながらも我慢強く守ってセットプレーから先制。後半は山村和也をディフェンスラインに落とす5バックにシフトして守り切る─。“ユン・セレッソ”の必勝パターン完遂まであと一歩と迫った前節のヴィッセル神戸戦だったが、後半、相手のCKからオウンゴールにより失点。惜しくも勝点3を掴むことはできなかった。これで、FIFAワールドカップロシアによる中断明けのリーグ戦での未勝利は5試合に伸びた。ただし、神戸戦翌日のオフを挟んだ3日と4日の練習グラウンドで見せた選手たちの表情は明るい。
前節、4試合ぶりに出場を果たして好プレーを見せた清武弘嗣も、「周りはナーバスになっている部分もあるけど、選手たちは現状をネガティブには捉えていません。確かに勝ててはいませんが、負けてもいないですし、スタッフ、サポーターも含めてネガティブな気持ちになり過ぎないことが大事。ポジティブな気持ちで次も戦いたいです」と明るく振る舞う。
その上で、「セレッソも鳥栖も、お互い最近の試合は流れの中で決めることができていない。次の試合は、流れの中から決めた方が勝つと思うし、僕たちもそこにはこだわっていきたい。(鳥栖は)走れるし、球際も強いので、体力的な部分と気持ちの部分の勝負にもなると思います」(清武)と今節のサガン鳥栖戦を見据える。
中断明けのリーグ戦では、5試合で4得点のセレッソと、4試合で1得点の鳥栖。ともに得点力不足に喘いでいるが、どちらも前線には強力な個を揃えているだけに、いつ爆発してもおかしくない。数字の上ではより深刻な状態に見える鳥栖も、第17節のベガルタ仙台戦、第18節のジュビロ磐田戦と、ホーム・ベストアメニティスタジアムで行われた2試合では、圧倒的なサポーターの声援を背に数々のチャンスを作っている。
この夏、鳥栖に加わった世界的ストライカー、フェルナンド トーレスについて、「ディフェンスにとって嫌な、背後を狙ってくるイメージ」と話すのは木本恭生。今節は小野裕二が出場停止のため、前線の形を前節から変えてくる可能性もある鳥栖だが、フェルナンド トーレスに加えて金崎夢生や田川亨介、豊田陽平らを擁する攻撃陣は強力。「自分たちがしっかり守れるか、守れないかが勝負のポイントになる。我慢強く、無失点の時間を長くしたい」と木本は試合に向けて気持ちを高める。
セレッソの監督に就任後、3度目の古巣・ベアスタでの試合となる尹晶煥監督も、今節へ向けて、「チームは良くなってきています。落ち込む必要はありません。気持ちをしっかり持って戦いたいと思います」と立て直しへ手応えを覗かせる。「必死になって、勝つために戦わないといけない。きっかけを掴める試合になればいい」と話すのは、尹晶煥監督と同じく古巣戦となる水沼宏太。互いに現状を脱する勝点3を強く欲している両チームの激突となる今節だが、上位に踏みとどまるためにも、セレッソとしても譲れない一戦だ。真夏の12連戦、前半戦ラストとなる今節を、今後の反攻への出発点としたい。
文・小田尚史
ニュース
J1 第20節 鳥栖戦|プレビュー:真夏の12連戦、前半戦ラストとなる今節を、今後の反攻への出発点としたい
2018年8月4日(土)
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