11月6日(火)2018明治安田生命J1リーグ 第28節
セレッソ大阪 - 名古屋グランパス (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 台風の影響により延期されていた2018明治安田生命J1リーグ第28節・名古屋グランパス戦が、6日にキンチョウスタジアムにて行われる。今季終了後に拡張工事に入る同スタジアム。本来なら、第26節・ジュビロ磐田戦 が改修前のラストマッチとなるはずだったが、期せずして、今回の一戦が正真正銘、現在のキンチョウスタジアムで行われる最後のJ1リーグ戦となった。

「前(磐田戦)は引分けで終わったけど、たまたま、もう1回キンチョウスタジアムでできるチャンスが来た。なんとしても、勝利という形で終わりたい」と話すのは柿谷曜一朗。現在、勝点44で暫定8位につけるセレッソ大阪にとって、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指す上で、勝てば上位との差を縮めることができる今節は、是が非でも勝利が欲しい一戦。もちろん、現在16位の名古屋にとってもJ1残留を目指す上で負けられない試合であることは承知だが、「相手の状況よりも、“自分たち自身が上に行く”ということを意識したいし、そういう気持ちをサポーターの皆さんにも見せたい」と田中裕介は語る。

 10月のリーグ戦3試合を1勝2敗で終えたセレッソにとって、喫緊の課題は得点力。敗れた2試合はいずれも無得点であり、勝利した試合も奪った得点は1。得点力不足が勝利から遠ざかる大きな原因となっている。
 直近の試合である第31節・鹿島アントラーズ戦 にしても、前半に迎えたチャンスで杉本健勇と柿谷のシュートがポストに嫌われるなど、あと一歩が遠かった。
「毎試合、チャンスはあるので、そこでしっかり仕留められるようにしたい」
鹿島戦の反省も踏まえ、今節に向けてそう話したのは杉本だが、試合2日前の紅白戦では、その彼らが揃ってゴールを決めた。試合当日も、2トップに懸かる期待は大きい。 

 また、「最近はカウンターになった時にチーム全体としてあまり前に出られていないから、そこは意思統一しないといけない」と水沼宏太も話すように、守備から攻撃に切り替わった際のスピードや迫力を出していくことも、チームとして徹底したい部分だ。

 もちろん、ジョー、ガブリエル シャビエル、前田直輝、そして2015~16年にセレッソでプレーした玉田圭司と多彩な個を揃える強力な名古屋の攻撃陣に対して、セレッソは守備で我慢する時間帯も増えるだろう。鹿島戦では自身のミスからの失点を悔やんだGKキム ジンヒョン、センターバックのマテイ ヨニッチ、山下達也らが踏ん張ることも、勝利を掴む上では欠かせない。チーム全体の守備としても、相手のポゼッションに対してプレスに行くところ、しっかりとブロックを作って守るところの状況判断は必要になるだろう。

 この試合を含めて、今季も残すところあと4試合。そのうち、ここからはホーム3連戦となる。
 まずはその初戦となる今節の名古屋戦。現キンチョウスタジアムのラストを飾るとともに、今季のリーグ戦3位以内へ向けて望みをつなげる勝点3を、必ずや手中に収めたい。 

文・小田尚史