3月13日(水)JリーグYBCルヴァンカップ 第2節
ヴィッセル神戸 - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/神戸ユ)
試合写真・コメントなど チケット
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 セレッソ大阪にとって、今季のJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ初戦 。大分トリニータのアウェイに乗り込んで迎えた一戦は、ブルーノ メンデスの加入後初ゴールで幸先よく先制。守備でも3バックの真ん中に入った木本恭生を中心に危なげなく失点ゼロで試合を進めていたが、終盤にまさかの2失点。掴みかけていた勝点3を取りこぼす、悔しすぎる結果となった。それだけに、迎えるグループステージ第2節。再びアウェイで行わるヴィッセル神戸との一戦は、「勝ちにこだわりたい」と多くの選手が話す。

 敗れた大分戦でも収穫はあった。先発したレアンドロ デサバトや松田陸、片山瑛一といった選手がその後のJ1リーグ第3節・サンフレッチェ広島戦 でも続けて先発したように、カップ戦がチームの活性化につながった。大分戦と同じく、リーグ戦では出場機会の少ない選手たちで構成されると思われる今節も、そういった選手たちの活躍に期待したいところだ。

 また、ルヴァンカップと言えば、前身のナビスコカップ時代から若手の登竜門としての側面も強い大会だった。今節はセレッソに舩木翔、瀬古歩夢、神戸にも藤谷壮、郷家友太、小林友希といった東京五輪世代の選手たちが数多く出場すると思われるだけに、彼らのプレーにも注目したい。
 セレッソサポーターとしては、5日に来季の加入内定が発表され、8日にJFA・Jリーグ特別指定選手として認定された桐光学園の西川潤の存在も気になるところ。出場すればJデビュー戦となる一戦で、どのようなプレーを見せるか。期待は高まる。

 そういった若手選手個々の見どころも多い一戦だが、チームとしてなにより欲しいのは結果。
「今はリーグ戦でも負けが続いている。やろうとしているサッカーはあるけど、結果につながっていない。次こそ結果につなげて、チームとして自信を付けないといけない。大事な試合になる」と今節を見据える高木俊幸は、「(得点を重ねていくために)形、形にこだわり過ぎるのも、チームを難しくさせてしまう。大分戦の先制点はチームとして狙いとしているプレーから生まれた得点だったし、引き続きチームでやろうとしていることにはトライしつつ、時には大胆さも必要。泥臭いゴールでも1点は1点。点が入れば勢いが付く。ゴールに向かう姿勢を出して、結果につながるプレーをしたい」と話す。 

 大分戦での逆転負けを払拭し、グループステージでの巻き返しを図るため。そして、週末のリーグ戦にいい形でつなげていくために。この一戦に出場する選手たち1人ひとりが勝利への強い気持ちを持って、試合に挑む。

文・小田尚史