5月22日(水)JリーグYBCルヴァンカップ 第6節
セレッソ大阪 - 大分トリニータ (19:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 2019JリーグYBCルヴァンカップは、今節がグループステージの最終節。Cグループは全チームに突破の可能性が残っている大混戦となっている(順位表)。2勝2分1敗の勝点8で首位のセレッソ大阪は今節、2勝1分2敗の勝点7で2位につける大分トリニータをヤンマースタジアム長居に迎え撃つ。

 セレッソは、この試合に引分け以上で自力でのグループステージ突破が決まる。仮りに敗れても、もう1つのカードでヴィッセル神戸が名古屋グランパスに勝つか引分ければ突破は決まる。ただし、「首位通過を狙っているし、前節(名古屋戦)は2点を先制しながら追いつかれてしまった。今節は無失点で勝って突破を決めたい」とGK圍謙太朗も話すように、セレッソが目指すのは当然、勝利のみ。

 大分のホームで行われたルヴァンカップCグループ第1節 では、セレッソは前半にブルーノ メンデスのゴールで先制しながら、試合終了間際に立て続けに失点して逆転負けを喫した。「最初に負けているので、シンプルに大分に勝ちたい」とは田中亜土夢。“リベンジ”というモチベーションも、セレッソにはある。

 大分とはJ1リーグ第9節 でも対戦してスコアレスドロー、今回がすでに今季3度目の対戦となる。「我々も相手のことはよく知っていますし、彼らも我々のことを知っているでしょう」とロティーナ監督も話すように、互いに手の内は把握している。ただし、メンバー構成は毎試合異なっているだけに、今節出場する選手たちがどのようなプレーで変化を付けるか。チームを勝利に導くか。グループステージ突破へ向けた意欲を前面に出して戦う、セレッソの選手たちのプレーに期待したい。

 また、若手の登竜門としての役割も果たしてきたルヴァンカップ。セレッソは、ここまで舩木翔や瀬古歩夢、西川潤といった選手たちがピッチに立ち、チームの勝利に貢献してきた。その中で、瀬古はリーグ戦での先発機会を掴み、西川は瀬古らとともにU-20日本代表に選出された。
 そんな中で今節は、J3で今季6点を奪っている山田寛人に注目したい。
「チャンスをもらえたら、チームのために全力で戦いたい。トップチームで試合に出るためにJ3で頑張っている。(ロティーナ監督に)J3も見てもらえていると思うし、期待に応えたい。出れば、なにかしらチームに貢献するプレーを見せたいし、少しの時間でも爪痕を残したい」と語る進境著しい背番号34のプレーに期待が懸かる。

 初戦のショッキングな逆転負けから盛り返し、首位通過も可能な状態まで巻き返して、グループステージ最終節を迎えることができた。チーム全員でつないできたここまでの歩みを「無駄にしない」(福満隆貴)ためにも、今節、ホームのサポーターの前で、プレーオフステージ進出を成し遂げたい。

文・小田尚史