6月1日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第14節
サガン鳥栖 - セレッソ大阪 (16:00KICK OFF/駅スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 先週、セレッソ大阪は、2019JリーグYBCルヴァンカップでグループステージ突破が懸かった第6節・大分トリニータ戦(5/22・水)に続き、2019明治安田生命J1リーグ戦では無敗で首位を走るFC東京をホームに迎え撃った(5/25・土)。大一番が立て続けに訪れたわけだが、見事連勝を飾り、ルヴァンカップではグループステージ首位通過を果たし、リーグ戦では“12戦負けなしの首位撃破”という、最高の週末となった。 

「(前節は)チームとして、いいプレーをした。最近の試合では、攻撃、守備とすべての局面において成長している」とロティーナ監督がチームを称えれば、キャプテンの清武弘嗣も「前節はまとまりのある試合ができた。チームとして、いい戦いができたと思う。球際で戦うところは(前々節の)ガンバ戦 より強く行けていた」と前節の戦いを振り返る。
 その両者が口を揃えるのが、さらなる発展の重要性。「ここから連勝して、下を離していきたいし、上を狙っていきたい。前節の勝利に満足することなく、みんなでやっていきたい」と清武が上を見据えれば、ロティーナ監督も「大事なことは、継続することではなく、さらに発展していくこと」だと語る。

 公式戦4勝1分1敗と安定した成績を収めた5月を経て、さらに勝利を重ねて上位争いに食い込んでいきたい6月。その初戦となるのが今節のアウェイでのサガン鳥栖戦だ。ただし、鳥栖も監督交代後、リーグ戦3連勝を果たしており、昨季終盤の就任時も含め、金明輝体制では8戦負けなし(6勝2分)という強さを誇る。

「1つになって同じ方向を向いているチームは強い。それが今の鳥栖」(水沼宏太) 
「完全に復調している。結果もついてきているので、気持ちも充実している」(藤田直之)
かつて鳥栖でプレーし、チームとしての長所を知り尽くす2人もこのように現在の鳥栖を見るなど、今節は、前節のFC東京戦に負けず劣らず、激しい戦いが待ち受けているだろう。

「戦える鳥栖が戻ってきている。アウェイの雰囲気に飲まれないようにしたい」(清武)、「球際やハードワークなど、戦うところが良くなって、今の結果が付いてきていると思う。そこで負けないようにしたい」(奥埜博亮)と選手たちも気を引き締めるように、セレッソとしては、セカンドボール争いも含めた局面、局面で行われる肉弾戦でひるまず戦うことが重要だ。
 その上で、「うまくボールを握って試合を進めていきたい」(藤田)、「試合に向けて準備してきたことをしっかり出したい」(奥埜)と質の部分でも相手を上回ることが理想。ハードワークをベースに手堅く試合を運びつつ、ボールをうまく握ることを目指しているところも今季の両チームに共通するスタイル。スタジアム全体が圧倒的なアウェイの空気になることは想像されるが、その中でもセレッソとしては、「プレーの判断はしっかりしたい」(藤田)。

 豊田陽平に金崎夢生、イサック クエンカにフェルナンド トーレス、そして、前節で復帰を果たした小野裕二といった強力なタレントが居並ぶ鳥栖の攻撃陣をしっかりと抑えつつ、冷静にゲームを組み立て、先制点をもぎ取り、勝点3を持ち帰りたい一戦となる。

文・小田尚史