6月19日(水)JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフ第1戦
FC東京 - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/味スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 ここからトーナメント方式に入っていく2019JリーグYBCルヴァンカップ。プレーオフステージ第1戦が一斉に行われる19日、Cグループ首位通過を果たしたセレッソ大阪は、Bグループを2位で通過したFC東京のホーム・味の素スタジアムに乗り込む。

 クラブとして初のタイトル獲得となった2017年以来、2年ぶりのタイトル奪還を目指してスタートした今大会。セレッソはグループステージでは初戦こそ大分トリニータに逆転負けを喫したが、その後は3勝2分で駆け抜け、試合内容も尻上がりに良くなっていった。「監督やコーチが目指しているサッカーを体現でき始めている」(松田陸)と選手たちも手ごたえをつかみ始めているだけに、「続けてきたことをしっかりと出すことが大事」(田中亜土夢)と“継続”の姿勢でこの試合に挑む。 

 プレーオフステージはアウェイからのスタートということで、この試合をどう乗り切るかがベスト8進出へ向けてのカギ。「まずは失点しないことを念頭に置いて、1点でも多くアウェイで取りたい」と山下達也も展望するように、セレッソが目指すは無失点とアウェイゴール。ホームで迎える第2戦に少しでも優位な条件で臨むべく、まずは敵地で力の限りを尽くす。

 教訓にしたいのは、昨季のルヴァンカップ準々決勝第1戦 。アウェイで湘南ベルマーレと対戦したセレッソは、試合の入りから攻守の切り替えで後手を踏むと、前半に失点。さらには後半にも2失点を重ねて0-3で敗れた。アウェイゴールも取れず、ホームで戦う第2戦に厳しい条件で臨むことになってしまっただけに、今季はこの反省を踏まえ、立ち上がりから集中した入りを見せていきたい。

 FC東京は攻撃陣を中心に負傷者も続出しているが、「どの選手が出ても、堅守からのカウンターという形だと思うので、後ろはしっかり準備しておきたい」と山下。“ファストブレイク”は長谷川健太監督の代名詞でもあるだけに、セレッソとしては、1試合を通じてリスク管理を怠ることはできない。その上で、相手のサイドや背後を突いて、積極的にゴールを狙っていきたい。

「最近の試合では、チームとしてやってきたことが形になってきている。次の試合でも、続けてきたことをしっかり出すことが大事。ボールの運び方、チャンスを作り方、全員で同じ方向を向いて戦いたい。最初がアウェイなので、ここで勝てばかなり優位になる。グループステージを首位で通過して、ここで終わるのはもったいない。1つでも先へ進みたい」と話す田中の言葉はチームの総意だ。
 全員の力で乗り越えたいプレーオフステージ。その第1戦となるアウェイでの一戦。相手はリーグ戦で首位を走るFC東京だが、臆することなく挑み、勝点3を目指す。

文・小田尚史