8月14日(水)第99回天皇杯 3回戦
セレッソ大阪 - レノファ山口FC (19:00KICK OFF/みらスタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 あまりにも悔しい逆転負けを喫した2019明治安田生命J1リーグ・鳥栖戦 から中2日。セレッソ大阪が、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会3回戦・レノファ山口FC戦に挑む。

 鳥栖戦では不可解な判定もあったにせよ、敗戦という事実は変わらず、受け止める必要がある。球際でも激しく、ピッチでうずくまる選手も続出しただけに、心身両面でのコンディションをいかに回復させて臨めるかということが、試合に向けた焦点の1つになりそうだ。

 リーグ戦での敗戦直後、中2日でのアウェイという条件に加え、メンバー編成でも難しさはある。11日には山下達也の柏レイソルへの完全移籍が発表され、12日には腰椎椎間板ヘルニアにより高木俊幸が全治1カ月というリリースもあった。両選手とも、7月10日に行われた天皇杯2回戦 で得点し、3回戦進出へ向けて大きな役割を果たしていただけに、離脱は痛い。

 もっとも、だからこそ、厳しい条件を跳ね返して勝利を掴んだ時のリターンは大きく、選手たちのモチベーションも高い。「総力戦になる。ここでチーム一丸になることが大事。僕自身も含めて、出る選手がどれだけチャンスを掴めるか」と力強く話すのは、ルヴァンカップでもリーダーシップを取ってチームを引っ張ってきた田中亜土夢。
「出場機会を得た選手がモチベーション高くプレーして、すべてを出し尽くして、次に進みたい」とは片山瑛一だ。 
 U-23の若手にとっても、今回の一戦は自身をアピールするチャンス。直近のJ3リーグ戦・SC相模原戦 でゴールを決めた山田寛人も意欲を漲らせている1人。「コンディションは上がっている。2回戦では結果を残せなかったけど、(柿谷)曜一朗くんと2トップと組んで、連係という面では手応えもあった。2人で点を取る自信はある」と話す。
「(宮代)大聖も自分の中では意識している。向こうは自分のことを意識していないと思うけど(笑)。U-18の時に対戦して負けた悔しい思いもあるので、お互い、出るのであれば、プロで借りを返したい」と、川崎フロンターレから山口へ期限付き移籍中の宮代へのライバル心ものぞかせた。

 山口とは、開幕前の「2019Jリーグプレシーズンマッチ」でも対戦したが、この試合でも体感した山口の攻撃力は高く、現在はJ2リーグでもトップクラスの得点力を発揮している。セレッソとしては、相手の攻撃をいかに食い止めるかということが勝利には欠かせない。台風10号による影響も気になるところだが、チーム一丸で守り、訪れたチャンスをしっかりとモノにし、ラウンド16進出を果たしたい。

文・小田尚史