9月13日(金)2019明治安田生命J1リーグ 第26節
浦和レッズ - セレッソ大阪 (19:30KICK OFF/埼玉)
試合写真・コメントなど チケット
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 前節はリーグ連覇中の王者・川崎フロンターレに2-1で競り勝ち 、公式戦4連勝、J1リーグ戦3連勝を達成したセレッソ大阪。「今日の勝ちは大きい」と試合後に水沼宏太も声を弾ませる、大きな1勝を手にした。
 4度目の挑戦で達成した今季初のリーグ戦3連勝だが、「さらに順位を上げるためには、4連勝5連勝と伸ばしていくことが必要。僕たちは追う立場なので、勝ち続けていきたい」と藤田直之も話すように、チームはさらなる上を見据えている。金曜開催となる今節も、勝利だけを目指し、アウェイでの浦和レッズ戦に挑む。

 浦和とは、第4節 のホームでの対戦時は、果敢な入りを見せて試合を掌握すると、64分にソウザの直接FKから先制。その後も押し込んだが、2点目を奪えずにいると、セットプレー2発から逆転負け。試合後はロティーナ監督も「勝つべき試合だった」と悔しさをにじませる残念な結果に終わっただけに、今節は必ずや借りを返したい。

 前節から約2週間、試合間隔が空いたことも含め、まずポイントとなるのは入りか。ここ数試合、セレッソは4バックの相手との戦いが続いていたが、浦和の基本システムは[3-4-2-1]。相手の前線からのプレスのかけ方やウィングバックの立ち位置などをしっかりと見極めて、対応していきたい。相手が前から激しく来るのであれば、プレスを回避しつつシンプルに裏を狙う姿勢も見せ、相手を後ろで構えさせる形にすることができれば、慌てずボールを保持した状態から相手を動かし、隙を突いていきたい。
 決して受け身になることなく、相手の出方を見極めた上で、勝つために求められるのが強いメンタル。アウェイでの直近2試合、セレッソは第23節・横浜F・マリノス戦 第24節・ジュビロ磐田戦 と、いずれも後半、相手の攻撃を耐えたことで勝利を掴み取った。今節も、下位に近づいている状況を脱しようとモチベーション高く向かってくる浦和に対し、最後まで集中力を切らさないプレーが求められる。

 前節は、試合前に清武弘嗣が負傷離脱するアクシデントもあったが、清武が務めていた左サイドハーフで奮闘したのが柿谷曜一朗。
「上位にいるチームや優勝するチームは、ケガや移籍で選手が抜けても、入ってくる選手が活躍する。前節は(柿谷)曜一朗が入って、キヨと同じプレーをするわけではないけど、違う効果をもたらしてくれた。曜一朗だけではなく、(田中)亜土夢もいる。彼らが良さを出して、チームを勢い付けてくれたらいいし、そのサポートをしていきたい」と藤田は話す。

「勢い付ける」という意味では、前節は、この夏、琉球から加入した鈴木孝司が移籍後初ゴールを決めた。11日には結婚・入籍もクラブから発表され、「今まで以上に責任感と覚悟を持ってサッカーに取り組みたい」と決意を新たにした。チームに新たな力を注入する背番号18の、今節のプレーにも注目したい。

 チームはリーグ戦3連勝で勝点40の大台に乗せた。それでも、2位・鹿島アントラーズとの勝点差は「8」、3位・横浜FMとも「5」離れている(順位表 )。目標とするACL出場圏内に近づくためにも、次節の大阪ダービー(9/28・土@ヤンマー)へ向けて弾みを付ける上でも、「気を緩めることなく、引き締めて」(丸橋祐介)今節も勝点3を奪いにいく。

文・小田尚史