11月2日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第30節
セレッソ大阪 - 松本山雅FC (15:00KICK OFF/ヤンマー)
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前節の北海道コンサドーレ札幌戦 、セレッソ大阪は開始6分、柿谷曜一朗のゴールで先制すると、その後も札幌の守備を崩して好機を作りながらも追加点は奪えず。ともすれば、相手の反撃を呼び覚ましてしまう展開にも陥ったが、守備陣は最後まで集中力を切らさず、J1リーグ戦今季13度目のクリーンシートを達成。前々節・鹿島アントラーズ戦 での敗戦を払拭する見事なリバウンドメンタリティーを発揮し、上位戦線に食らい付くことに成功した。
ホームに戻って迎える今節。相手はJ2降格圏に位置する松本山雅FC。ただし、「順位は関係ない」と話す藤田直之を筆頭に、選手の誰もが相手に警戒心を抱いている。それもそのはず。直近の試合で松本は、首位・鹿島や2位・FC東京とも引分けており、システムを2トップ2シャドーの3-5-2に変更して以降、攻守において機能性が増している。「松本は守備も組織立っている。難しい試合になる」と藤田は試合を見据える。
その一方で、「自分たちがやってきたことをしっかり体現できれば勝てる。自分たち次第」とも語る藤田。今節、松本がどのような試合の入りをしてくるかはわからないが、セレッソとしては相手が前からプレスに来るならば1つひとつはがしていくことで生まれる数的優位を生かしたい。場合によっては、1つパスを飛ばすことも選択肢か。
相手が引き気味に守備を固めて来るならば、ボールは保持できる。空いたスペースをうまく使って攻撃を組み立てていきたい。いずれにしても、自分たちの時間帯で先制点を奪い取ることが肝要。相手の守備は堅いが、焦れずにこじ開けていきたい。
その攻撃陣では、前節はブルーノ メンデスが負傷。左下腿三頭筋筋損傷による全治4週間と発表され、今節は欠場する見込み。6得点という数字以上に前線で相手に圧力を与えてきたストライカーの不在は痛いが、出場機会に飢えている選手にとってはチャンスでもある。その筆頭候補である鈴木孝司は、「選手としてやっている以上、最初から出たいのはみんなが思っていること。そこ(先発)に絡めるように、いい準備をするだけ」と今節に臨む心境を話す。
守備では、前節・鹿島からゴールを奪っているセレッソのアカデミー育ち、永井龍に警戒。永井とは、彼がV・ファーレン長崎に所属していた2016年にJ2で2度対戦しているが、アウェイでの対戦時には点も決められた。彼を含む2トップに収まった後の2シャドーの動き出しや、前節と同様にセットプレーにも注意を払う必要がある。
現在5位のセレッソと首位・鹿島との勝点差は『7』(順位表 )。3位・横浜F・マリノスとも『6』離れている。残り5試合でトップ3との差を縮めることは容易ではないが、一戦必勝で戦っていく先に見えてくる景色もある。まずは今節、目の前の敵・松本撃破に全力を注ぐ。
文・小田尚史
ニュース
J1 第30節 松本戦|プレビュー:一戦の重みが増すシーズン終盤戦。永井龍に警戒しつつ、松本の守備をこじ開ける
2019年11月1日(金)
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