4月1日（水）2015明治安田生命J2リーグ第5節
ジェフユナイテッド千葉 vs セレッソ大阪　（19:00KICK OFF/フクアリ）
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　今季、セレッソ大阪が目指すは1年でのJ1復帰。それ以外にない。タフなJ2を勝ち抜くためにも一戦一戦が重要となる中、開幕4試合を終えて勝点8とまずまずのスタートを切った。
　迎える今節。相手はセレッソを上回る3勝1分の勝点10を積み重ねて首位を走るジェフユナイテッド千葉だ。関塚隆監督が率いて2年目となる千葉は、攻守にまとまりを持って今季に挑んでいる。4試合を終えての無敗同士による“決戦”は、J2序盤の大一番。ピッチの至るところで激しいバトルが繰り広げられるだろう。

　第3節のファジアーノ岡山戦（1△1）以降、パウロ アウトゥオリ監督は、フォルラン、カカウ、パブロの外国籍選手トリオに玉田圭司を加えた4人を前線に並べているが、2－0と勝利した前節の横浜FC戦では、玉田、丸橋祐介らを中心とした良い距離感から意図のある崩しで長谷川アーリアジャスールが1点目を奪えば、2点目はフォルランとパブロの圧倒的な個の力が光った。抱える選手の質にふさわしい、バリエーションある攻撃の形が増えてきたことは朗報だ。
　一方で、守備とのバランスもテーマとなる。千葉は、前線に元日本代表の森本貴幸が君臨し、サイドハーフにも谷澤達也にネイツ ペチュニクとった好タレントが揃う。両サイドバックの中村太亮と金井貢史の攻撃力も高い。オープンな展開となった時の攻撃は速く鋭いだけに、セレッソは攻撃から守備に切り替わった際はしっかりとポジションを取ることが重要になる。敵地で千葉を破るために、好守の一体感は欠かせない。

　前節の横浜FC戦から中2日。フレッシュな選手を起用するのか。あくまで直近2試合で成熟を図ってきたメンバーでいくのか。先発は読めないところもあるが、常々、「いろいろな形を考えている」と話すアウトゥオリ監督だけに、なんらかの策を用意してくることも考えられる。
　また、代表に招集されたため試合当日に合流予定となっている山口蛍とキム ジンヒョンの出場可否は現時点ではわからないが、前節は彼らに代わって先発した長谷川と丹野研太が活躍し、選手層の厚さを見せつけた。「全員がいい準備をしてほしい、ということは選手にも常に話している。彼らの活躍は、ほかの選手たちの競争にもつながる。まさしくそれがチームの力」とアウトゥオリ監督も誇らしげに語る。今節もピッチに立った11人がベストメンバーと言えるだろう。

　第1節の東京ヴェルディ戦（1△1）、第3節の岡山戦と、今季、セレッソはアウェイで勝利を掴めていない。敵地のスタジアムが生み出す“打倒セレッソ”の熱を打ち破れないでいるが、“今節こそ”の期待は高まる。開幕ダッシュにつなげるためにも、昇格争いのライバルを叩いて勝点で上回るためにも、千葉の聖地・フクダ電子アリーナにて勝点3をもぎ取りたい。

文・小田尚史