4月11日(土)2015明治安田生命J2リーグ第7節
セレッソ大阪 0-2 ツエーゲン金沢 (16:04/金鳥スタ/10,290人)
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●パウロ・アウトゥオリ監督(セレッソ大阪)

「まず、ツエーゲン金沢を称えたいと思います。
しかしながら、前半の戦い方は私が見る限り今シーズンで一番内容が良かったと思います。相手は非常に堅い守備を誇るチームでしたけれども、その中でも前半はしっかりとスペースを作り、そして特に右サイドを中心に、かなりえぐってからのクロスというのが多く出ていたので、得点につながってもおかしくなかったというシーンは数多く見られたと思います。
残念ながら後半ですけれども、相手がリードしていたということもあって我々は焦りもあり、相手にとってやりやすいサッカーをしてしまったかもしれません。失点に関して言えば1点目は非常に見事なミドルシュートだったとは思いますが、(セレッソに)メンタル的に隙の出た時間帯だったと思います。
これまでの試合ではメンタルの強さを出してきたゲームが多かったのですが、今日は前半にできていた“やるべきこと”というのが、後半出せなかった部分でメンタル的な課題が残ってしまったゲームになったと思います」

Q:後半の選手起用についての見解を教えてください。

「意図ですけれども、ゲームの流れを見ていると『交代の必要がないゲームの流れではないか』ということで、交代は1人しかしませんでした。中盤の選手を外して玉田選手を投入したわけですが、なかなか前半のような形というのが最後まで出せずに終わってしまいました。
前半は素早いサイドチェンジを多用しながら、特に右サイドでのトライアングルというのは非常に機能していたと思うのですが、後半は個人の問題ではなくチームとしてやるべきことができなかったと思います。その中で1人、2人の選手を交代することで解決できるものと、解決できないものがあると思いますので、その流れを考えたうえで交代しないという選択をしました。
2失点目をしてから課題の残るゲームという部分も出てしまったかなと思っています」

Q:前半のいいサッカーがなぜ後半できなくなったのか? 失点によるものなのか、メンタル的なものなのか聞かせてください。

「前半は本当によかったです。先ほどから何度か言っていますが、相手は守備の堅いチームでしたし、最終ラインの4人は基本的に攻撃に参加しないというような守り方をされてましたけれども、我々は意図的にスペースを作る動きができていたと思います。
後半、スペースを作る動きというのがうまく出せなかったという部分が大きな要因だったと思います。さらには、おっしゃっている通り、失点をしてしまった後からメンタル的な部分で少し落ち込んだ部分が見えたので、ハーフタイムでまず『しっかり修正しよう』という意図で話もしましたし、これまでは後半しっかりと立て直すことができていた試合が続いていたんですけれども、今日は残念ながら立て直せなかったという流れでした。
ひとことで言えば、前半は今シーズン最高のゲームでしたが、後半それを続けることができなかったという流れでした」