5月24日(日)2015明治安田生命J2リーグ第15節
ロアッソ熊本 0-0 セレッソ大阪 (16:03/うまスタ/13,132人)
試合写真・コメントなど
----------

●パウロ・アウトゥオリ監督(セレッソ)
「引き分けという結果ですが、試合内容を考えれば、この結果は妥当なものだと思います。両チームにとって、なかなか思うようなサッカーができなかったと思います」

Q:後半途中に3人を同時に交代させた意図は?
「必要であると考えて、3人の交代を決めました。ここではお伝えできない部分もありますが、我々の中で考えているところもあるので、そういうところも含めてあの決断に至りました。ポジティブなことで言えば、今日は吉野が久々に戦列に復帰したこと。そして、セレッソのしっかりとした下部組織で育ってトップ昇格した沖野がデビューしたこと、です」

Q:思うようなサッカーができなかった理由は?
「両チームに言えることですが、試合全体として、内容は良くありませんでした。我々の側の話で言えば、普段からやろうとしていること、やるべきことが出せませんでした。気持ちの部分、スピリットの部分も大きかったと思います。サッカーを心から楽しむ気持ちがあれば、自然とプレーもゴールに向かっていく。気持ちが乗ってこない時は、なかなか前向きなプレーに結びつかないもの」

Q:3人を同時に交代させることは珍しいと思うが、狙いとしては、一気に試合の流れを変えたかったということか?
「私はサッカー界で40年やっているが、3人を同時に交代させたことは確かに多くはないが、過去に何度かやったことがある。気持ちが前向きに乗っていない時は、勢いのあるプレーが出てこない。逆に、途中から入った3人の選手は、やってやるぞという前向きな気持ちが出せるのではないかということに期待して送り込んだ。3人を交代させた後に結果が出れば私の考えが当たったということになるが、結果として変わらなかったことは、私自身の采配の評価も、改めて分析しなければいけない」

Q:「結果として変わらなかった」と言われましたが、ポジティブな内容もあったと思う。改めて、3人に送ったメッセージを教えてください。
「メッセージを送ったというよりも、試合の流れを見た中で、私が感じたことを3人の交代という形で決断に結び付けた、ということ。ではその理由は何かということになるが、あくまで我々の内部で考えていかないといけないことなので、ここでは申し上げられませんが、私の立場をはっきりと示したということで、決断に至りました。私は監督として仕事をしている以上、選手たちを守る立場を常に取り、すべての結果に対する責任を取る。その覚悟は常に持っています。あとは、公にはできませんが、我々の中で選手たちと話をしていく、ということになります」

Q:「選手の気持ちが乗っていなかった」とおっしゃられましたが、その理由は?
「当然、理由は色々あるが、それはピッチの中で起こっていることだけではありません。我々の組織を含めた全ての部分で、ピッチの内外で起こっていることにあると考えています。チームとして同じ方向を向いて一体感を持ってやっていけるのか。キーワードをあげるとすれば、謙虚であること、ということです。ピッチの中においても、外においても、言葉だけではなく、しっかりと行動を取らないといけません」

試合後の小野剛監督(熊本)記者会見コメント