11月13日(日)2016明治安田生命J3リーグ第29節
セレッソ大阪U-23 2-3 カターレ富山 (14:00/金鳥スタ/1,365人)
試合写真・コメントなど
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●大熊裕司監督(セレッソU-23)
「今季のホーム最終戦ということで、どうしても勝って終わりたいというゲームだったんですけど、それが叶わず、悔しく残念に思っています。
 ゲームとしては、富山が意図していたことはうまく消せていたのかなと思います。そういう状況のなかから、前半は我々がペースを握れてゲームをできました。一番警戒していたのは1失点目のようなプレーだったんですけど、警戒していたプレーでやられたことは、まだまだ準備と集中力が足らないと強く感じたゲームでした。
 後半の立ち上がりも、我々が意図していることができたんですけど、ボールを大事にしようということもありながら、途中から長いボールで揺さぶられてセカンドボールを拾えなくなって、サイドバックの背後のスペースを突かれるようになって、リスタートから2失点。もっと我々がボールを大事にしないといけない場面があったと思うし、そこを出しながら相手の良さを消すことが大事だったんですけど、相手が長いボールを蹴ってきたなかで、我々がボールを持てなかったことは、まだまだ力不足だと思っています。
 今日がホーム最終戦ですけど、選手の成長は少なからず成果が見られるのかなと感じています。ただ、まだサポーターの皆さんに満足していただいて、勝ち切るところが足りない。我々はプロなので、勝ってこそ評価されると思っています。もう1試合、そこをしっかりと追求しながら勝って終わりたいと思います。
 改めて思いますけど、プロリーグで若い選手が経験を積めることは、本当にありがたい環境だなと思います。それを支えてくださっているサポーターの皆さんには改めて感謝申し上げたいと思います」

Q:前節に続き、2得点の後に失点が続きました。リスクマネジメントやメンタル面も含め、早い段階でいい形で点を取った後の試合運びに課題を感じられているでしょうか?
「同じ過ちを繰り返さないということで後半に入ったんですけど、こういう結果になってしまったことは非常に残念に思っています。もちろんリスクマネジメントの部分もありますけど、前半のサッカーを続けることが大事だと思います。前半のサッカーをやり続けながら、勝ち切る。相手のスペースを消せば(防げた部分もある)というところもあったと思うんですけど、アグレッシブにサッカーをする、そのなかで選手の成長を促すことを目指していますので、それができなかったことが一番の敗因だと感じています。スタートからいい形で2点を取ったサッカーを90分間やれるように、技術もメンタルもフィジカルもまだまだ上げていかないといけないと、改めて感じています」

Q:すばらしい試合の入りで2点を取った後、相手にペースを握られて、後半も奪い返すことができなかった印象があります。1度リズムを失った後に、もう1度自分たちの流れに引き寄せるために必要なことは何だとお考えでしょうか?もちろん経験値も含めてだと思いますが。
「おっしゃったように経験値は非常に大事だと思います。あの状況でやり返すだけのメンタリティーやリーダーシップを取ってできるような選手がいれば、ゲーム状況も大きく変わったり。もしくはオーバーエイジの選手がいれば、ある程度コントロールしてくれた。
 メンタリティーは大きく左右するなと強く感じています。若い選手たちなので、乗っている時は非常にいいプレーをします。今日の前半のようなプレーをします。ただ、押し込まれて劣勢になった時に跳ね返すだけのメンタリティーがない。あとは技術ですね。受け身になった時に技術が発揮できなくなる。アグレッシブにやっている分、体力の消耗も激しい。残念ながら90分続かないこともあります。もう1度そういう部分も見直して、最終節と来季に臨みたい。来季に向けては、90分間続けられるような、メンタル、フィジカル、そして当然、技術ですね。もう1回見直して、積み上げていければ、今日の前半のようなサッカーで最後まで戦えると思っています」

Q:そういう意味では、ホーム最終戦で、よりチームの目指すべき方向性と課題が明確に出ましたか?
「そうですね。課題が出ないことが一番良かったんですけど、より明確になったと思います」

Q:瀬古選手がデビューしました。山田選手に続き、2000年生まれの選手が続々と出てきて、楽しみな要素が増えたと思いますが、そのあたりはいかがですか?
「短い時間でしたけど、プロのサッカーを肌で感じられたことは非常に大きなことなのかなと思っています。これを継続しながら、来季になれば、もっと彼も関わって、ゲームに出る時間も増えるのかなと思っています。その足掛かりと、彼のモチベーションになってくれればいいなと思います。若い選手ですので、大事にしながら、焦らずに。間違いなく、将来はトップチームにつながっていく選手だと思うので、クラブとして大事に育てていきたいと思います」