8月8日(水)スルガ銀行チャンピオンシップ
セレッソ大阪 0-1 インデペンディエンテ (19:00/ヤンマー/10,035人)
試合写真・コメントなど
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●アリエル・オラン監督(インデペンディエンテ)
「皆さん、こんばんは。今日の試合は、特に前半、インデペンディエンテのほうがすべての部分で支配していたと思います。ボールコントロールだけではなく、スペースも含めて、試合運びは自分たちが考えた通りでした。とにかく支配していました。セレッソもなんとかしようとしていましたが、自分たちのマーキングがしっかりできていて、セレッソにチャンスは与えなかったと思います。
 後半はいくつかの危ない場面もありました。スタミナ切れで疲れも出てきました。そこで、セレッソのモチベーションが高くなったかもしれません。特に、2つの危ないCKがありましたが、インデペンディエンテもしっかりとマークしていたから大丈夫でした。インデペンディエンテの得点は、よくマークから逃げて、決めることができたと思います」

Q:監督の目から見て、前後半ではなにが違ったのか?後半は疲れも見えて、スペースが空いて、セレッソに攻め込まれていたように見えたが?
「先ほども話したのですが、後半になって疲れが出て、スペースが空いた。その通りだと思います。ただ、どう違うかを根本的に言えば、前半はインデペンディエンテがボールをキープして、支配をしていました。
 後半は、最初の10分はまだよかったのですが、その後はスタミナが切れて、疲れが出て、セレッソが強く出てきました。そこで、ボールを持っている時だけではなく、ディフェンスの面で試合をマネジメントしないといけなくなりました。ボールを持っていない時のプレーの仕方を考える必要がありました。交代もしたのですが、交代メンバーが入っても前半のようにコントロールできませんでした。そうすると、他のオプションを考えて、どう交代させるかを考えたのですが、そこに当てはまる選手がいなかった。そういう課題がありました。セレッソが特にクロスボールなどで、いくつかのチャンスを作りました。幸いゴールは入らなかったのですが、そういうピンチを作らせないようなゲームマネジメントをしないといけませんでした。
 もう1つ、精神的な面も大きく影響したと思います。アルゼンチンから旅に出て、カップを持って帰る夢を抱いて日本に来ました。ただ、試合が始まると、気持ちのコントロールは難しい。いくらベテラン選手でも、いろいろなカップ戦にたくさん出ていても、その1つの試合が始まり、終わるという物語があります。
 インデペンディエンテにとって、どれだけ今回のカップ戦が大事だったのかということは、日本の皆さんに話してもわからないと思います。インデペンディエンテにはいろいろなライバルクラブがあるのですが、どこのライバルクラブにも負けない伝統やライバル意識があります。ここに来て、カップを持って帰らなかったらどういう顔をすればいいのかという問題が実際にあります。サッカーに関する環境が、日本とアルゼンチンでは全然違うと思います。その感覚はどう伝えればいいのかわかりませんが、責任感もあって、それがプレッシャーにもなって、気持ちのコントロールをするのが大変だったというところが実際のところです」