2月22日(金)2019明治安田生命J1リーグ 第1節
セレッソ大阪 1-0 ヴィッセル神戸 (19:33/ヤンマー/42,221人)
試合写真・コメントなど
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●ロティーナ監督(セレッソ)
「前半は守備の時間と仕事が多くなった試合でした。なぜなら、神戸はボールを持って、すばらしいコンビネーションでボールを握っていました。我々は守備の面でいくつかポジションのエラーはありましたが、本当にわずかで、だからこそハーフタイムを0-0で迎えることができました。ボールを持ったときは縦に焦り過ぎて、持つべき忍耐を持って攻撃できませんでした。そういう前半でした。
 その点、後半はより改善されて、攻撃の面でよくプレーできました。それによって、チャンスを作ることができました。ゴールした後、守備の時間が長くなりました。というのは、相手もまたすばらしいコンビネーションを見せてきました。1点を先に取ったほうが勝つ可能性が高まるという試合だったのですが、幸運にも我々がゴールを取ることができて、そのまま試合を終えることができました」

Q:攻撃陣が注目された神戸を相手に、決定機をほとんど作らせませんでした。守備の完成度についての手応えは?
「守備の面で、いくつか迷いもありました。細かい部分ですが、より修正していく部分も見られました。でも、それ以外はとてもいい守備ができたと思いますし、相手の得点につながる戦術的なエラーがなかったことは良かったと思います。チームはまだまだ良くなると思います。プレシーズンは、ケガ人も多く、我々が思っているような、期待したプレシーズンではなかったのですが、システムを多く使ったのも、少し発展を遅くさせたのかもしれません。でもその分、チームはこれからどんどん良くなって、まだまだ成長の余地があると思っています」

Q:神戸相手に守勢に回る展開は、ある程度、覚悟していましたか?また、後半、修正されて攻勢に出ましたが、どういう狙いがありましたか?
「1つ目の質問については、神戸はすばらしい攻撃をするチームで、個々のクオリティーも高く、コンビネーションもできている。そういうチームからボールを奪うことは簡単なことではありません。守備はよくできていたと思います。その部分は予想していたのですが、より我々が期待していたのは、ボールを持つこと。でも失ってしまうことが多かった。こちらがボールを持てば、相手も走らないといけない、苦しむことになる、その時間は、前半は足りなかったと思います。
 後半に入るにあたって、より強調したのは、落ち着いてボールを回すこと。特に1つ目のプレッシャーを超えた後に焦らずに回していくこと。それによって、より相手の穴を突いて、攻撃することができたと思います」 

Q:後半の選手交代について。0-0の状況で都倉選手とデサバト選手を入れて、中でポジションチェンジも行っていました。事前に準備していたのか、状況を見て決めたのか?
「状況を見ながら変えました。ただ、(柿谷)曜一朗が1列下がってプレーするオプションは考えていました。曜一朗のポジションチェンジは状況を見て判断したのですが、キヨ(清武弘嗣)の交代については、試合前からプランとしてありました。ケガから復帰して間もないので。レアンドロ(デサバト)を入れて、ボールの循環と、より守備のスライド、サイドへのサポートを強調しました」

Q:柿谷選手を1列下げてプレーさせたことの意図と、その効果については? 
「そのサイドから、ウチは守備でダメージを受けていました。というのも、そのサイドにイニエスタが落ちて、そこでボールを受けられていました。でも、同時に、自分たちの攻撃になればイニエスタの後ろにスペースができていることも見えていました。そこを曜一朗に使ってもらうことがアイディアでした。
 それに、トク(都倉賢)も深さを持って相手の裏に抜けていく、つまりディフェンスラインを下げさせることのできる選手であって、トクを入れることで、スペースを作ることも狙いでした」