5月10日(水)JリーグYBCルヴァンカップ第5節
セレッソ大阪 1-0 アルビレックス新潟 (19:03/金鳥スタ/5,361人)
試合写真・コメントなど
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●片渕浩一郎監督(新潟)
「今日は平日のナイトゲームにもかかわらず、たくさんのサポーターの方に駆けつけていただいて本当に心から感謝しています。そのサポーターのために勝点を取ることができなかったことに関しては、すごく悔しいですし、チームを預かった身として、すごく責任を感じています。ただ、選手たちは非常にいいパフォーマンスを発揮してくれたと思います。非常に気持ちのこもった、かつ冷静に状況を見て、90分戦ってくれたと思っております。私に指揮が替わってから短い時間でしたが、その中でも少なからず修正できたところもあったかなと思っています。ただ、失点をしてしまっているというところは、反省をして、次のリーグ戦に向けて改善をしていきたいと思います。また、得点しなければ勝点を取ることはできませんので、攻撃面もまだまだ課題としてありますし、そこは、1回の練習、2回の練習ではなかなか改善できないものかもしれませんが、意識付け、これは徹底してやっていきたいと思っています」

Q:試合前に、攻撃も守備もセレッソが出てくる勢いに対して逃げたくないとおっしゃっていました。今日の試合ではこれまでにあまり見られなかった、ボールを動かしながら相手をはがしていくということが、この短期間の準備期間のなかでも、できていたと思います。どこを徹底して準備されましたか。
「チームのコンセプトとして、狙って背後を取っていこうという優先順位は私になっても変わりませんし、それは継続してやってきました。今日のゲームに関しては、思いのほかセレッソが前からプレッシャーをかけるというのが少なかったので、結果的にボールを持っている時間は長かったですが、では、その中で効果的なパスをどれだけ入れられたかというと、そんなに多くはなかったかと思います。ただ、怖がらずにボールを保持して前に進んでいこう、相手のスペースを取っていこうということに関しては、選手はチャレンジしてくれたと思っています。この繰り返し、このクオリティーを上げていくことが、彼らにとって必要なこと。逃げずにやって来られたから、そこまでやることができたと思いますので、周りの状況を見て、ボールを保持するところはして、背後を取るところは取って、そういうことを繰り返しやっていきたいと思います」 

Q:この短期間で、メンタル面の修正の必要もあったと思いますが、選手たちに強調された部分は?
「もちろん成功体験を得ることが自信につながると思いますが、そう簡単にはできないもの。ただ、自分たちが今までやってきたこと、これからやること、やらなければいけないこと、それを整理してやれることで、それが確信となり、よりどころとなって、自信になっていくと私は思っています。最後はなかなか行けませんでしたが、攻守においてある程度は整理することができたのかなと思います。それが今日のゲームでも随所に見られたかなと思います。またこれが、彼らの自信になればいいかなと思います。自信を取り戻すためにやったことは、やらなければいけないことを整理したということです」

Q;ハーフタイムコメントで、「いま、みんなつながっている」というコメントがありましたが、今日のプレーのなかで一番そう感じたところとは?
「攻撃に関してはボールを動かせた、ある程度ボールを保持する時間ができたというのは、距離感がよかったというところ。守備に関しては、ボールに行くところ行かないところ、バランスが崩れたところでもカバーできたところというのは、お互いの距離感がよかったからだと思います。それを、つながり続けることができた、みんなが手の届く距離にいられたということで、ハーフタイムに伝えました。それがこのチームの戦術であり、そういうところは継続してやっていかなければいけないことですし、もっとクオリティーを上げてやっていかないといけないと思います」

Q:中3日で、リーグ戦での浦和戦があります。今日の試合で浦得られた収穫とは?
「若い力というのを見ることができたと思っています。もちろんベテランの選手も頑張ってくれています。でも、今チームに必要なのは若手・ベテラン問わず、みんなの力。今までなかなか日の目を見ることがなかった選手が、脚光を浴びる舞台に少しでも近づけたんじゃないかなと思います。彼らのパワーをもらって、チームの底上げをしていきたい。またみんなが同じテーブルに乗ったというところで、浦和戦に向けて準備していきたいと思います」