6月17日(土)2017明治安田生命J1リーグ第15節
セレッソ大阪 1-1 清水エスパルス (19:03/ヤンマー/22,737人)
試合写真・コメントなど
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●小林伸二監督(清水)
「前半の入りはよかったと思います。ゲームが始まってすぐ、ボールを運んで、ちょっとイージーミスもあったとはいえ、持って運べると思ったところと、そこで点が取れたことはよかったと思います。ただ、そのあとに攻撃が本当に単調になってしまった。押し込まれたなか、一生懸命足を動かして守備をするんですが、ボールを取ったときに、ボールを持った選手への後ろからのサポートがなくて、前に蹴るしかない。前は単発で、可能性を感じるところもありますが、ダメなときにキープしてボールを回すということを、もう少しピッチのなかでチームメイトが話し合えるようになったりしてほしい。足が動かないんだけど、最終ラインもポジションをポッと変えつつ、ボールを少しでも回すことができると、ちょっと(相手のプレスを)回避できると思うのですが、来たら蹴るだけしかない。蹴るのも、事前に把握してトップに入れるのか、見えないから思い切って裏に蹴るとかではなく、中途半端なキックしかない。そういうところの整理ができていない。メンバーが替わったり、整っていないなかでセンター(の守備)もやっているので、サイドからセンターバックに流れたとき、センターバックで回すと、(選択肢が)もうGKしかない。そんな立ち位置が悪いなら、もうもらうなという感じでもありますが、そういうことが(チーム全体に)伝えられていないというのは、自分のなかでも悔しくて。やっぱり、もう少し回せるんじゃないかなというところは、今日残念に思ったところです。もう少し早く失点していれば、多分ひっくり返されていたと思うし、あれはあれで頑張ったなと思います。最終的に(試合全般を通して)コーナーキックが続きましたが、左側の判断が悪くてファウルしたりとか、軽率なプレーを序盤のところでやってしまうのは、まだまだ逃げ切れない(勝ちきれない)ところにつながってしまう。(先手をとって逃げ切れなかった試合は)これで今季2つ目になります。セレッソとは昨年J2で(対戦を)やっていますが、今日の試合ではJ1のなかで逃げ切れない精度の低さというのがまだまだ我々にはあるのかなと思います。もう少しできれば逃げ切ることができたのかもしれないし、精一杯の格好(プレー)でのハンドだったと思うので、ちょっと見えなかったのですが、そこについては残念ですが、逃げ切れなかったというのが今の力だと思います。セレッソはそういうところでも追い付くという力が今のところあるなと感じました。
ただ、上位のチームに勝点1をとって、15試合で勝点15は取れているので前に進んでいますし、次の天皇杯やホームでの甲府戦に向けて準備をしていきたい」

Q:早い段階からボールを前へ蹴る、セーフティーに蹴っているのは狙いではなかったのですか?
「つながればよかったんですが。
蹴ってセーフティーにというのは後半のこと?(質問者:前半です。)
それは余裕がなかったということ。シンプルにサイドを使うというのはありましたが、最終ラインから余裕がなくて蹴っているというのは、ただ蹴っているだけで、(狙いが)トップなのかサイドなのかという意図がなくて蹴っている。そこで取られるよりかは悪いことではないですが、もう少しつなげられると思うんです。そこをつなげと言っているんですが、難しかったということだと思います。中盤がアプローチを受けて、後ろを向いたときにも最終ライン4人のポジションが変わらないんです。知らん顔しているんです。あそこを2~3mポッと動くと、前に(つなげることも)できるのに、そこができないでいるから。そこは現状の実力なのかなと。怖がらずにポジションを直していくのと、足が動かないのか、多分感じているとは思うのですが、そこに行ってミスをしたくないというのがあると思うので。それでは今日みたいなサッカーにはなると思います。もう少し回せればなと。イメージとちょっと違ったかなと。立ち上がりは回せましたが、少し押し込まれたとき、最終ライン4人とも落ち着きがなかったというのは、収められないというところと、常日頃から相手を見て立ち位置を取っていないというところになってくると思います。そこが今日出たのかなと思います」

Q:白崎凌兵選手に替わって先発したミッチェル デューク選手の評価について。
「全体的には、守備のところで頑張ってくれたと思います。特に後半は。前半については、1回外にポジションを取っていて縦パスを入れられている。オフサイドみたいなところで(実際にはオフサイドなし)。ああいうとき、たとえば後ろにいるサイドバックの(松原)后も、デュークに対して指示もできないし、あの後に『中に締めろ』と何回も言うのですができないんです。だから、その辺の『後ろの絵(様子)』というか、サイドハーフがどこにいて、自分がサイドバックに(マークに)行って、サイドハーフが余っている、そこに(味方の)サイドバックは行きたいが、相手FWのポジションがいいからサイドバックがいけないでいる。そうしたら、サイドバックがもう1度(デュークに)『追え!』というコーチングを、そこのピッチの中でできないんですよ、メンバーが替わると。そこが、戦術のなさというのが、前半出たと思います。前半はよくしのいだと思います。左のクロスを何回も(奪いどころを)外している、我々の左が。そこもやられなかったので、よかったなと。後半はそこをできたし、内側から修正して、後半のデュークというのはすごくよかったと思いますが、その場で修正できないというのは、ちょっとやっぱりきついというか、前半すごく疲れたと思います。全体的にいうと、頑張ってくれたと思います」

Q:清水の前半の入りがすばらしくアグレッシブに見えましたが、準備していた形だったのでしょうか?
「そうですね。前から行くということと、シンプルにサイドを取りに行くこと。基本的に、連動してボールを奪うということよりも、リトリートしてボールを奪うということが多いので。立ち位置さえよければボールは回ると思っていました。でも、残念ながら最終ラインがあわてるのでボールが回らなかったというところでいくと、初めての布陣なので、そういう意味ではちょっとかわいそうだったのかなと。いつもなら、もう少しボールを運べたり縦パスを入れてサッカーができるのですが、そこが今日はちょっとできなかったので。ちょっと単発になってしまった。ただ、試合の入りはいつもと違ってはっきりしていて、スローインもはっきり前に出ていましたし、前に押し込んで、押し込んでいってサイドを取っていくということを選手はやってくれていました。その辺はよかったと思います」