6月14日(金)2019明治安田生命J1リーグ 第15節
鹿島アントラーズ 2-0 セレッソ大阪 (19:03/カシマ/10,208人)
試合写真・コメントなど
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●ブルーノ メンデス選手
「(Q:手応えがあった部分と、ミスも絡んで失点する課題の、両面が出た試合になってしまったが?)
自分もそう思います。特に前半は自分たちもチャンスを多く作りました。相手より自分たちがボールを支配していたと思います。ただ前半、どうしてもシュートがゴールに入らなかった。そして後半すぐにPKから失点してまった。そういうことが起こると、自分たちも前に出ていかないといけないし、その分、相手もスペースを使ってチャンスを作ります。
 いい試合はできたと思いますが、チャンスがあれば、相手より先に決めないといけません。でないと、今日のような展開になってしまいます。ただ、下を向くのではなく、顔を上げないといけないし、良かったところも多かったので。リーグ戦では次はホームで試合ができるので、もう1度チーム全体で勝利を目指して戦いたいと思います」

●清武弘嗣選手
「(Q:前半のポゼッションはかなりスムーズでしたが?)
みんなが常にボールを呼び込めたし、スペースを空けたり、そこを使ったり、お互いの動きを意識して動けていました。マンツーマンで(プレスに)来ている相手に対して、どうやったらスペースが空くのか、みんなで考えながら動けていたのが良かったと思います。
(Q:共通認識としてできあがっているなと感じたが?)
誰かがボールに触れなくても、誰かが走ったらスペースも空きますし、そういう犠牲心も今のチームにはあります。ボールを受ける選手がいて、潰れる選手がいて、空いたスペースをうまく使う。前半は良かったですね。
 ただ、試合には勝ち切れなかったですし、後半の試合運びは鹿島がうまかったです。流れが悪くなった時に盛り返す力が足りないと感じたし、1点の重みをより感じる試合になりました。自分たちも良くなっていることは確かですが、鹿島のようなクラブにアウェイで勝たないと、もっともっと上にはいけません。こういう試合で勝てるチームが、最終的に上にいる。今日負けたことは痛いし、悔しいですが、試合は続きます。リードされても盛り返す力を見せないといけないし、リーグ戦の前半もすぐ終わるので、そういう力もどんどん付けていきたいと思います」

●水沼宏太選手
「(Q:前後半で内容がはっきりわかれてしまったが、前半どのようなところが良かったと感じたか?)
相手の状況に応じてポジションを取ること、ボールを回すこと、迷いなくスムーズにできてきていたと思います。自分たちのやりたいこと、準備してきたこと、用意してきたことを出せる回数が増えてきたことは成長しているところ。立ち上げからやってきたことが、いくつも形になり始めてサッカーできているところは、成長できているところだと思います。そこは継続していかないといけません。
 ただ、『相手のペースになったな』という時に、もう1回自分たちのペースに戻す作業をやっていくことが、また次のステップとして成長するためには必要なこと。相手のペースになったからと言って、ただただ過ごしてしまうことが僕らは多いので、そこは改善していかないといけない。選手たちも試合をやりながら、頭を使って、体を使って、戻していくことが必要。それができるチームだと思うから、そこをもう1つ改善点としてみんなで話し合っていきたい。(劣勢時に)勝つために何をしないといけないか、また考えて、突き詰めていきたい。
(Q:今季は特に、先に点を取られると、そのまま負けてしまう試合が続いています)
そうですね。1回流れを失うと少し精度が落ちるというか。後半の中盤あたりはポジションが取れなくなって長いボールが多くなり、相手には新しい選手がボランチに入ってセカンドボールを拾われるシーンが増えた。結果、また押し込まれるという、自分たちで苦しめている状況になってしまった。ああいう展開になっても、どうにか我慢して、1人ひとりがしっかりとポジションを取って、自信を持ってパスを回すなら回す、裏を取るなら取ると、全員で流れを取り戻す作業をしていかないといけません。
( Q:その意味では、鹿島は前半、相手にチャンスを作られつつも耐えて、後半につなげた。見習うべきところは?)
鹿島って、そういうチームだと思う。良くなくても、いつの間にか鹿島のペースになっている。そういうことがある。そこは自分たちも見習うところ。セレッソも、それができるメンバーが集まっていますし、ここ何試合か良くなってきている。また1つ上にいくために、その課題を乗り越えていけば未来は明るいですし、もっといいチームになっていくと思います」

●藤田直之選手
「Q:前半は理想的な展開も多く作った一方で点が入らず、後半は相手に先制されて流れを持っていかれた。前後半で、試合の色がはっきりしていたゲームだったが?)
そうですね。前半はやっていても手応えがありましたし、チャンスも作れていました。でも前半、あれだけいい形を作っても点が入らない気持ち悪さというか、サッカーではよくあるんですけど、『決めるべきところで決めないと』という部分。そういう鹿島の強さというか伝統というか、そういうのはみんなわかっていたはずですし、自分もやっていて『ウチがペースを握っているけど、後半は盛り返してくるだろうな』と。悪くても点を取ってくるのが鹿島らしさ。シュート数もウチが倍くらい打っていたと思いますけど、終わってみれば0-2でやられてしまう。そういうゲームでした。
 前半、ウチが決めるべきところで決められなかった反省もありますし、後半の入りが良くなくて、そういうところを突かれた、ウチの甘さが出ました。全体としても、後半は前半ほどのサッカーはできなかったので、まだまだチームとして未熟だったのかなと。ただ、前半の良かったところは継続していきたいですし、その上で、優勝争いするチームは決めるべきところで決める。そこで決め切れなくても、負けるのではなく、最悪でも引き分けで終える勝負強さを身に付けていかないといけません」