6月26日(水)JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフ第2戦
セレッソ大阪 1-1 FC東京 (19:03/ヤンマー/6,116人)
試合写真・コメントなど
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●清武弘嗣選手
「大会は終わってしまったので、切り替えるしかないです。今は残念な気持ちもありますけど、また前に進んでいくしかないと思います。
(Q:後半、ブルーノ メンデス選手、清武選手が立て続けに入り、すぐに得点も生まれ、1度は流れも掴んだが?) 
相手が引いていたので、ボックスで受けながら、あまり僕は下がらず、裏に抜けたり動きを出そうかなと思って試合に入った中でのゴールだったので勢いは出ましたけど、あの後、全員で戻り切れずに失点をしてしまった。チーム全員で受け止めないといけない失点だと思います。絶対に失点はしてはいけなかったので、あの失点は痛かったです。
(Q:失点により、勝ち抜くために2点が必要になりました。やはり、あの失点が試合を厳しくしてしまいましたか?) 
1-1になった時点で、点を取りにいかないといけなかったですし、もう1回気持ちも入れて、チームを盛り上げようとしましたけど、なかなかうまくいきませんでした。やっぱり、あの1失点は自分たちにとっては重くのしかかったかなと思います。
(Q:中3日でリーグ戦もやってきます)
前節もしっかり勝っているので、アウェイでも勝ちを重ねていきたいです。次の試合でシーズン前半戦も終わるので、勝って終わりたいと思います」

●藤田直之選手
「今日はアウェイゴールを取られると、かなり厳しいというのはもちろんわかっていましたし、そういう中で相手が守備を固めてきて、先制点を取る所までは良かったと思います。
 相手にチャンスもあまり与えてなかったと思う。ピンチはあのワンシーンだけかなと思います。あのシーンにしても、人数はウチが揃っていたと思うのですが、1回カットしたボールが相手の足下に転がり、そのまま出されてという、ちょっと不運といえば不運な形でした。でも、あれだけ人数がいたので、あの人数で行かずに逆サイドを見るべきだったのかなとも思います。本当にあの1つのプレーでやられてしまった。そういうアウェイゴールのルールの難しさを痛感したゲームになりました。
(Q:前半、相手が引いてきた中で、なかなかブロックの中に入っていけなかったですが、前半について振り返ると?)
自分としては、もっと何回もやり直して、相手を走らせれば良いかなという感覚だったのですが、前の選手にちょっと無理をして長い距離のクサビを前半は入れすぎたかなと思います。もちろんクサビを入れるのは悪いことではないのですが、可能性の高いパスを増やしていくことも大事。
 相手のFWをはがして、サイドハーフをはがすところまでは行けたと思いますが、相手のディフェンス4枚とボランチを動かすことができていなかった。そこまで行ってもう1回やり直すとか、そうすれば相手のサイドハーフがしんどいと思うので、それをもう少し繰り返しても良かった。結局ゴール前には行けてないのかもしれないですが、それを繰り返す中で、薄くなった時に行くとかをやったほうが良かったと思います。
 もう少し相手の体力を削るという意味でも、しつこいくらいにやり直して、そうする中で相手がスライドできなくなって、より高い可能性のクサビが打ち込めるようになると思ったのですが、そこのコントロールが僕を含めてできてなかったかなと思います。もっとやり直させるべきシーンはあったかなと。もちろんクサビを入れるのは悪くないので、その時の質も大事です。3人目のところが今日はなかなかうまくいかなかった。後ろからのビルドアップはかなり安定してきたと思うので、アタッキングサードでの質と、いつ仕掛けるかのタイミングも、今日は課題になったと思います」

●舩木翔選手
「相手がブロックを敷いた中で、自分たちは本当にやりにくかった。もう少し自分が相手を1枚はがすというシーンがあったほうがサイドからの攻撃が増えたかなと思います。自分としては課題の残る試合でした。前半は後ろ向きのプレーが多かったので、後半は切り替えて試合に入り、それがうまくいったシーンもありました。前半から前向きにプレーできていれば、もう少し左サイドからも攻撃できていたのかなと思います。
(Q:先制した時の、チーム状況や心理状態はいかがでしたか?)
特に大きく変わったわけではなかったけど、結果的に相手の1発のカウンターでやられてしまった。自分たちは少し前がかりになっていたのかなと思うし、相手としてはああいうシーンを1つ作って点を取れば良かったので。あの場面は、ドリブルしてきた選手をファウル覚悟で止められるシーンもあったので、自分の判断ミスだと思います。
(Q:相手も粘っていましたが、あの場面は数的優位でもあっただけに、悔いが残りますか?)
そうですね。28番の選手(内田宅哉)がドリブルしてきた時に、自分の前を通って。自分としては、そこでファウル覚悟で止めるかどうかとは迷ったのですが、状況を見た時に、僕と山下選手がいたので、まず2対1にして、時間も作れば、(松田)陸くんも帰る時間があるかなと思い、ファウルはせずに止めようと思った。でも結果として振り返ると、あそこで止めるべきでした。FC東京はああいう場面を狙っていたと思うので、結果を見ると自分の判断ミスだと思います。今日の試合を糧に、これからのプレーに生かしていきたいと思います」

●圍謙太朗選手
「向こうは2失点しなければ良いわけで、明らかにそういう戦い方をしてきた。こちらはホームという有利な点もありながら、どちらかというと僕らが相手の雰囲気に流されたというか、合わせてしまった。そこを合わせないようにずっとみんなで話をしていたのですが、ブロックを敷かれてどう崩すかということで、前半は攻めあぐねて。
 後半は交代でメンバーが入ってきた時に流れが変わり、行けるかなという時に、相手の形であるカウンターでやられました。それは負けに値する内容だし、そうさせてしまった自分の責任かなと思います。今日は、引き分けは負けなので。自分たちの甘さが出た試合だと思います。
(Q:この試合を迎えるにあたって、チームとしても圍選手自身としても、無失点で終わることを目指して臨んだ。ピンチらしいピンチはなく、唯一のピンチを決められました。ただ、あの場面も、こちらのほうが人数は揃っていたと思いますが?)
無失点で進めていましたけど、『そこまで持っていかれてはダメ』という場面もあったので、『絶対、ああいう形(失点シーン)は1回あるな』と思っていた。そうならないように、ずっと確認しながらやっていたのですが、そこで1回やられてしまった。誰かが止めておけば良かったし、逆に、行かずに引いてペナルティーエリア内で勝負でも良かった。
 言い出したらキリがないですけど、あそこで取れていれば2次攻撃にもつなげることができたので。点を取りに行っている中で、みんなの選択や自分のコーチングは結果論なので次の糧にすればいいとは思いますが、プロなので、(機会は)1回しかない。そういうところで選択ミスや判断ミスをするとこういう結果になると、改めて思いました。ああいう状況になっても、共通意識を持って、どう守るのかということは、もっともっと練習からやっていかないと、こういう緊迫した試合だと出てしまうのかなと思いました。結果は結果で受け入れて、また次に向くしかない。でも、次に進めなかった責任は出ていた選手にあるので、そこは噛みしめてやっていきます」