10月6日(日)2019明治安田生命J1リーグ 第28節
セレッソ大阪 0-1 鹿島アントラーズ (15:03/ヤンマー/23,001人)
試合写真・コメントなど
----------

●柿谷曜一朗選手
「終わってみれば、自分たちが先制された後、85分間、鹿島がゲームを支配していたんじゃないかなと思う。個人的には、後半が始まって10分くらい経って、“ここから”というときに交代してしまったことは残念でしたが、選手交代も含めて、チームとして、どこかのタイミングでさらにギアを入れ替える必要はあったと思います。(鈴木)孝司やトシ(高木俊幸)が流れを変えてくれると思ったし、自分が逆の立場でも、そういうところは意識していたと思います。こういう展開になると、『さすが鹿島、試合巧者』となると思うけど、自分たちもチャンスは作れていたので、そこで決め切れていれば、また違った展開になったと思います。まぁでも、自分たちの甘さが出たかなと。『集中して試合に入ろう』という話はしていましたけど、集中しても失点するときはするので、そこから攻撃陣が追いついてあげることができなかったことが残念です」

●水沼宏太選手
「チャンスは作り出せても、ゴールを決めなければこのような結果になる。それは課題ですし、相手は最初のセットプレーを決めてきた。それは強いチームの証拠だと思うし、まだ自分たちが届かないところがあると思わせてくれた試合でした。でも、チャンスを作り出せたことは前向きに捉えていいと思います。相手が嫌がるところは突けたけど、仕上げのところ、一番、肝心なところですが、その精度だけだと思います。前向きに捉えるところは捉えて、やっていきたいと思います」

Q:届かないところとは?

「(鹿島は)90分+アディショナルタイムも含めて、強かに、『いま、この状況で何をしないといけないのか』ということをチーム全体で、誰が出てもしっかりとやってきます。ただ、僕らも最後までやるべきことはやり尽くしたと思います。それでも、もっともっとゴールに迫るシーンを作り出せたと思うし、点を取るところまでいかないといけない。もっともっとゴールに迫れるサッカーができればいいかなと思います。相手はリードしたことで、中は堅かったですが、そこで崩し切る部分が足りなかったかなと思います」

Q:先に失点すると、ひっくり返せないことは今季を通じての課題になっていますか?

「以前に比べたら、失点してもバタバタしなくなってきたし、最後まで自分たちが狙いとしていることをやり通すことはできていると思うけど、先制すると、どのチームもやり方がハッキリします。そういう相手に対して、攻撃のバリエーションを増やすことは必要です。気持ちの部分でも、失点して怯むのではなく、闘志をむき出しにして、何が何でも点を取りにいく気持ちを出していかないといけない。そこはまだ足りないところだと思います。でも、まだ6試合あるので。全部、勝てばまだ上には行けますし、そのくらいの気持ちでやっていきたいと思います」

●ソウザ選手
「こちらの方が、いいプレーは見せたと思います。多くのチャンスも作りましたが、ゴールに入りませんでした。そういう試合もあります。最後まで粘り強く攻撃したのですが、どうしても1点が遠かった。相手はセットプレーからきちっと決めました。でも、それはサッカーでは起こること。もちろん、負けたことは悔しいですが、チャンスを多く作れたという意味では、自分たちのチームを誇りに思います。失点したことで前がかりになり、何度かカウンターを食らうこともありましたが、2失点目は防ぎ、最後まで同点を目指して攻めることはできたと思います」

●藤田直之選手
「振り返ってみて、ピンチというのは最後にカウンターを何本か食らったのと、前半にセットプレーから取られたシーンくらいかなという感覚なのですが…。それくらい、守備のところもしっかりしていたと思います。でも、こういう試合をモノにするのが鹿島の強さだと思うし、そういう強みがあるのは分かっていたので、セットプレーで早々に失点したことが今日の反省点だと思います。その後、決定機もたくさん作りましたけど、モノにできなかった。鹿島は最初の決定機で決めて、ウチは決めきれなかったという、それが勝敗に出たかなと思います」

Q:中盤での狙いは出せた感じですか?

「前半は特にうまく僕たちがボールを回して、チャンスは作れていたと思います。ただ、そこでチャンスが何本かある中で決めておかないと、それが後々に響くことになる。後半もゴール前に持ってはいけたけど、なかなか最後まで崩しきるところはできませんでした。ボールを動かすところはできた時間帯もあったので、今日の試合はそんなに悲観することばかりではないですし、できたところもあったので、それを得点につなげて逆転できれば良かったのですが…。今日はその差が出たと思います。ビルドアップは安定していたと思うし、最初に相手の2トップを剥がすという意味でも、今週、練習してきたことはできていました。相手のプレスも難しくなったと思うし、ウチのビルドアップが安定していたのは確かでした。そこから良い形で裏を取ったりもできましたが、その後の精度だったり、そこからいかに人数を掛けられるか(が足りなかった)。後半は特に、そこに絡んでいく選手がいなかったかなと。相手のセンターバックも強いですし、なかなかそこを突破できませんでした。後ろで人数を掛けてビルドアップを安定させて、相手を崩した先に、さらに枚数を掛けることが今後の課題かなと思います」

Q:後半は特に、サイドで起点を作るけど中に入っていく選手が足りなかったですか?

「基本的に僕が落ちるプランでやった時に、もちろん僕が落ちることでボランチが1枚になります。ソウザが少し上がって僕が斜め後に入る形が一番圧力をかけられる形で、前半はそれができていたけど、後半はソウザが少し前に行けなくなり、僕もちょっとラインアップが遅くなって、というシーンがあって、うまく相手の背後を取っても後に重たい分、頑張ってフォワードがキープしてくれていましたが、そこに中盤が絡むシーンが前半より減ったのかなと思います。ただ、毎回それをやっても、体力が持たないですし、しっかり回しながら相手を疲れさせて、ギアを上げるところで…という共通理解の質をもう少し上げられたら、もう少し効果的に攻めることができと思います。今日の後半はちょっと僕たちの運動量も落ちたので、相手からすると前半ほど怖くなかったのかなと思います。その質が今後の課題かなと思います」

Q:ボールを持ちながら決めきれない、もどかしさのようなモノがありましたか?

「鹿島がムリして来なかったということもあり、自分たちはしっかりボールを持てましたが、相手は焦れることなく、鹿島らしくというか、耐えていました。ただ、僕らもそこで焦れることなく攻めることはできていました。その中で決定機も作れていたのですが、決めることができなかった。言ってしまえば、前回の対戦と同じような試合になってしまったと思います。そこは『埋め切れなかった部分』と言われても仕方がない。前半にあった決定機で1点でも決めていればまた違った展開になったと思いますが、取れなかったことも事実なので。それは受け止めて、反省して、次に生かしていかないといけないと思います」

●木本恭生選手
「アウェイの時もそうでしたけど、鹿島の強さというか、これが常に優勝争いをするチームとの差かなと思いました。今日も自分たちのやりたいサッカーはできていましたが、鹿島さんからしたら余裕も感じたので、もう少し大胆にプレーをする必要もあるのかなと思います。練習で鹿島対策をやってきたことはやれたと思いますが、最初の失点がもったいなかったし、ああいう1点でサッカーは決まってしまうとも思う。自分たちもセットプレーでチャンスはあったので、そういうところで決め切れれば良かったのですが、今日は決定力の差かなと思います。最後の質と言ってしまえば簡単ですが、後ろの選手も、もっと前の選手がやりやすいようなボール回しもできると思うので、チーム全体の問題としてしっかり考えていきたいと思います」

●鈴木孝司選手
「負けている状況だったので、いつでも行ける準備はしていました。ゲームに入ってみて、結構、スペースはあったので、そこをうまく使えば、チャンスは作れるし、ボールも引き出せると思っていました。ただ、ゴールにつながるプレー、受け手としての動きは足りなかったし、シュートまでいけなかったのは残念です」

Q:サイドで起点を作ったあと、中に枚数をかける形を作り切ることができなかった、という思いですか?

「2トップのどちらかが流れて起点を作った後、逆のサイドハーフやボランチがもう少し中に入ってきても良かったのかなとは思いますが、自分自身もシュート0本なので、強引にでも打っていくシーンを作れれば良かったと思います」

Q:チャンスの形は作れていただけに、悔しい試合になったと思いますが、率直にこの試合をどう振り返りますか?

「負ける試合ではなかったのかなとも思いますが、前回対戦時の話を聞いても、みんなそういう話はしていました。それでも、どちらも勝ったのは鹿島なので。内容がどう、ということはあったとしても、勝敗として、相手が2回とも勝っているので、そこは相手が上だったということだと思います」