本日開催しました「新体制発表記者会見」の内容について、お知らせいたします。

【第1部】クラブコンセプトの発表
玉田稔社長あいさつおよびクラブコンセプトの説明
今日から新体制ということで練習をスタートしたのですが、舞洲グラウンドには1200人ものサポーターの皆さんが来られていました。皆さんの期待の大きさを痛感しました。なにがなんでも今年1年でJ1に復帰するということを肝に銘じたところです。

今年は、セレッソ大阪として新たな年という位置づけをしています。JリーグがJクラブのセカンドチームをJ3に参加させるということで、セレッソ大阪も加入を認めていただきました。3月13日からJ3リーグにも参加させていただきます。

また、以前から「育成型クラブ」を標榜しておりますが、少しあいまいさもあったかと思います。そのあたりを一度整理しようじゃないか、我々がどの方向に向かっていくのかということを明確にしようということで、新たなスローガン、体系づけた考え方をまとめました。
我々の今年、それから5年先、いったいどういったチームになっていくのか、どういったクラブになっていくのか、というのをまとめております。2020年には、キンチョウスタジアムを改修して4万人規模のスタジアムにする予定です。その時点で我々がJ2にいる、もしくは優勝争いもできていないということが、決してないように臨んでいきたいと思います。

<発表資料>
2016 スローガン発表!
最初に「桜の挑戦 セレッソ大阪2016」とあります。今日2016年1月17日に、我々の気持ちをこの文章に表しております。

まず、「必ずやJ1へ、そしてその先へ」ということです。一昨年、昨年と我々は大変悔しい思いをしています。監督の選任という問題もあったのですが、そのときのキーワードとして、ひとつの方向に向かっていくには同じ考え方を持ちたい、もしくは共通の認識がいるということで、コミュニケーションを1つ上げたいと思います。もう1つは、これは最大のものになるかと思いますが、この悔しさを忘れない、悔しさを覚えているメンバーでもう一度戦いたいというところです。

そして付け加えさせていただきますと、昨年の監督交代時にもお話ししましたが、選手にワクワク感、イキイキ感が全くない、ということを感じました。まるでパズルにはめられたように、ここだけのプレーをしなさいといったことがあったように見受けられました。決してそんなことのない、選手がイキイキする、ワクワクするというところをポイントに上げています。

次に、CLUBスローガンです。2016年のCLUBスローガンとしまして、
「SAKURA SPECTACLE 閃け。輝け。咲き誇れ。」
を掲げました。これが今年のスローガンです。

その下に、三角形が描いてありますが、一番下がアカデミーです。ここを総称して「セレッサ(※スペイン語でさくらんぼの意味)」としています。また、U-23はチームの愛称を「SAKURA NEXT」としました。次代のトップを担う、才能あふれるチームという認識です。

 次に、クラブスローガンである「SAKURA SPECTACLE」について、説明をしています。
ここにあるようなことをすべて実現する、その結果として、J1復帰を果たしていきたいと思います。そのために、選手の補強、スタッフの補強、さらには会社側の組織の変更もしています。

<発表資料>
2016 選手一覧 
2016 チームスタッフ一覧
チームスタッフですが、組織の中にチーム統括部というのがございます。ここは組織を変更した部分です。同じ方向に向かって走っていくというなかで、アカデミーとトップチームとの接点はどこにあるのかというところを考え、チーム統括部の部長に宮本(功)を置き、その下にフットボールオペレーショングループというのを置きました。
フットボールオペレーショングループは、強化・編成や評価、移籍にたずさわるグループで、部長は大熊(清)ですが、ここのグループ長に上釜(広行)が入っています。さらに管理グループが事務的なもの、評価のまとめや契約、キャンプの手配なども行い、バックアップを強化したいと思います。

アカデミーの三角形を見ていだたきましたが、アカデミーのチームはこの2年間で、考えられるタイトルは全部獲っています。一昨年はU-12、U-18がチャンピオンになっています。昨年は、U-15が年末にチャンピオンになりました。レディース、ガールズは、昨年の夏にU-15、今年1月7日にU-18がチャンピオンになっています。こういったものをいかにトップにつなげていくか、将来につなげていくか、それが、冒頭に申しあげた今年の「桜の挑戦 セレッソ大阪2016」ということになります。

なにがなんでも今年1年でJ1復帰、ならびに才能あふれるチーム、U-23 SAKURA NEXTもJ3優勝を目指してがんばってまいりますので、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。


宮本功チーム統括部長あいさつおよびU-23とアカデミーの説明
新しくチーム統括部長を務めることになりました宮本です。従来通りアカデミーも担当します。
今回、新たな組織の変更を行ってチーム統括部を作り、従来の強化部と言っていた機能は、基本的にフットボールオペレーショングループのなかに持ちます。それを支えるための組織として管理グループを作って、バックアップする形をつくりました。

それから、U-23を作ってJ3に参入します。それによって次世代の選手を育てて、その選手たちで勝つということ。そして、クラブの長期ビジョンを速やかに達成するために、アカデミーの組織とトップチームの組織を接続し、選手の育成、評価、そして最終的にトップチームが絶えずACLに出場して、J1にいるということを達成したいと思います。
それが、今回の組織変更の目的の1つです。

「SAKURA NEXT」の資料をご覧いただくと、ピラミッドがありますが、J2所属クラブでは唯一、セレッソだけがU-23を持ちます。我々が育成型クラブとして成功するためには、世界基準でプロサッカー選手を輩出するだけでなく、輩出し続けることが必要なんです。そのために、一番問題に持っていた若手の厳しい実戦での出場機会、そしてトップチームとはまた違う、鍛えるための場所、そういうものを実現するために、この組織を新たに立ち上げました。
「SAKURA NEXT」にはアカデミーに接続させて、より効果的に、実践的に、厳しく選手を強化していきます。また、このチームを新たに立ち上げたことで、トップチームの選手にとっても、いいコンディションが維持できることになります。今回、チーム編成が多めの人数になっていますが、絶えず出場して実戦感覚をキープする。そういう場所としても、U-23、J3は有効です。

この組織は、すべてトップチームが優勝するためにあります。最終的には、J1で優勝する、絶えずACLに出場する、それが目標です。このあとの記者会見第2部では、今年J1に復帰するというところをお話しさせていただきますが、私はそのもうひとつ先、我々がJ1に復帰して、速やかにACLに出場して、J1で優勝する。そのための体制、選手の強化、チームの強化を担当していきます。

さきほど玉田からも話があったように、彼が就任以来、向かうところを同じにして、情報を共有して、ということをお話しさせていただいています。我々は、会社が2つに分かれていて、ほかのクラブに比べて難しい、違う形で運営をしていることから、今回このクラブのスローガンやしくみの整理をさせていただきました。

最後に、育成のスローガンを「SAKURA DNA」として、アカデミー選手の総称を「セレッサ」としました。セレッソ大阪がJリーグに参入した当時、サポーターの皆さんが自らを「セレッサ」と呼んでおられた記憶があります。それを我々が使わせていだたき、サポーターの皆さんがその言葉に込めていた意味を、アカデミーの選手に使いたいと思います

この「SAKURA DNA」の下で、選手を育てて、トップチームに上げる。世界に出て行っても、「SAKURA DNA」を持っている選手がまた帰ってくる。それはこの後、大熊清監督の話にも出てきますし、そういう形でもう一度チームに戻ってきてくれた新加入選手たちの言葉の中にもあるかと思います。

いずれにしても、選手を鍛えて、トップチームでいい選手になるために、トップチームがいい結果を出すために、すべてがつながった組織であることを強く伝えて、トップチームが欲しいタイトルを獲るということを実現させたいと思います。