2月1日(木)に開催しました「サポーターズコンベンション2018」について、以下のとおりお知らせいたします。
当日は、約500人のサポーターの皆さんにお集まりいただきました。たくさんのご参加、ありがとうございました。

第2部は「チーム方針説明」「事業関連説明」「桜スタジアムプロジェクト説明」を行い、そのあと質疑応答を行いました。
「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2018」レポート【第2部(3)】桜スタジアムプロジェクト説明 

【質疑応答】

Q:U-23についての質問です。昨シーズンの13位という順位をどう受け止めておられますか?順位を受け止めた上で2つ目、今後の方針はありますか? 
大熊清部長
「13位という順位については、真摯に受け止めなくてはいけないと思っております。ただ、U-23の位置付けは育成の最高峰です。その中で(一昨年は)澤上がJ1昇格するところで最後に頑張ってくれたり、(昨年は)木本が育ってくれたりというところで、育成というビジョンの中で成果も出ていると思っております。もちろん、さらにしっかりと若い選手を補強して、どんどん育てていくサイクルを作っていかなければいけないとも思っております。それと、将来的な部分については、先ほどドイツ(のU-23リーグ)について話しましたが、Jリーグではどうしていくかと。例えばスペインで言えばバルセロナBは2部リーグに行けますが、(セレッソでは)今J2クラブを中心に6人の期限付き移籍選手を出しています。今後もJリーグのビジョンに添う形でしっかりと若手の育成について検討していかなければいけないと思っております」

Q:U-23の観客を増やす施策などは考えておられますか?
玉田稔社長
「(J3の)観客動員数は前年に比べて大きく減りましたが、これはガンバ大阪との大阪ダービーをトップチームもやれるようになったことで(結果的にJ3の観客数が)減ったり、様々な理由があります。ただ、2018シーズンのJ3リーグ参入の条件として、Jリーグから観客動員数についてもきっちり指示をされています。その中でいろいろな課題はありますが、例えば(試合開催を)レディースと組み合わせていく、それから日本サッカー協会とも相談しながらもう少し学生さんに来ていただけるようにしていく、と。そのためにはもっと攻撃的なおもしろいサッカーをする必要もあるかなと思いますが、具体(的な集客)策はこれから詰めていきます。ただ、1試合平均で千数百名くらいの人数は集めていく必要があると認識しております」

Q:2017シーズンはJリーグにおいても、サポーターによる差別問題、違反行為などの問題がいくつか見受けられました。SNSなどにまで発展して問題が発生すると、すぐに周知されてしまう状況です。セレッソとしては2014年以来のACL出場となりますが、そのような問題に対してどのような対策を行う予定ですか?
成田竜太郎部長
「すごくいい質問というか、的確なポイントを捉えられていると思います。我々クラブとしても経営上、例えば無観客試合というペナルティーを受けてしまえばビジネスの根幹に関わる問題となりますので、しっかりと対応していきたいと思います。特にセキュリティー面であったり、ご指摘いただいた人種差別等の問題に関しては、まずACLのアウェイ戦に関してはACLのルールがございますので、それに沿って事前の申請制度および現地でのチェックも行っていきたいと思います。もちろん、ホームで戦う際にも(サポーター同士の)衝突などの問題が起きないように、最大限のセキュリティー上のチェックをさせていただきたいと思っております。逆に今日お集りの皆さんには、我々クラブをお手伝いいただくというと失礼な言い方になりますが、もし周りで違反者が見受けられるようであれば、それはクラブにとって絶対に良くないことですから、なんとか一緒になって正していくような形でご支援いただければと思います。ルール上のこういったことはダメ、ここは大丈夫という部分は、情報が入り次第すべてホームページで皆さんにお伝えしていこうと思います。試合現場で起こる部分に関しては、もちろん最大限努力いたしますが、先ほどもお願いさせていただいたとおり、ぜひ皆さんと一緒に作っていきたいと思いますので、ご理解いただければと思います」

Q:桜スタジアムプロジェクトの募金額が芳しくないように感じますが、12月までの募金額は当初の計画の想定内なのか、または想定外に少ないのかを教えていただきたいです。現状のままでは当初の計画どおりの規模、時期にスタジアムができるのか不安です。
宮本功代表理事
「先ほどもご説明しましたが、金額は途中経過としても十分ではありません。ただ、想定外に著しく少ないということではないのも事実です。(想定よりも)少し少ないかなというところです。ただ、まだまだ周知が足りませんし、募金に関する営業もこれからですので、ここからしっかり追い上げていきたいと思います。よろしくお願いします」

Q:ヤンマースタジアム長居でコンコース規制がある場合、アウェイサポーターはセレッソバルを利用ができなくなっていましたが、アウェイサポーターにも利用してもらえるようにするのは難しいのでしょうか?アウェイサポーターも再入場を可能にしてセレッソバルを場外に設置すればいいと思いますが?
成田竜太郎部長
「これもまた大変ありがたいと言いますか、アウェイサポーターのことまで気にしてくださる、セレッソのサポーターの方らしいご意見だと思います。本当にありがたいです。
 実は、昨シーズン中からこういったご意見は頂戴しておりまして、今シーズンからは試合前に試合会場に入場しなくてもセレッソバルをご利用いただける仕組みに変更いたします。ですから、アウェイサポーターの方々にも試合前に十二分にセレッソバルを楽しんでいただける状況を作り出せることが決まっております。こちらもまたしっかりと情報が決まり次第、皆さんに公開させていただきます。ぜひ、アウェイからいらっしゃるファン・サポーターの方々にもお伝えいただければと思います」

Q:2017年の賞金、理念強化分配金の使い道について、説明のできる範囲で構いませんので説明してもらえませんでしょうか?
玉田稔社長
「賞金額としてはJリーグ3位(の賞金)が6000万円、それからルヴァンカップ優勝賞金が1億5000万円、天皇杯優勝賞金が1億5000万円です。その3つを足すと3億6000万円あり、すごく賞金が入ったな思われるかもしれませんが、昨年のはじめに予定外と言ったら言葉が悪いですが、ここ(サポーターズコンベンション)でも発表したように清武を獲得した移籍金などいろいろ(な支出が)あり、利益については実はカツカツです。
 また、理念強化分配金というのは2018年度に2億円、2019年度に1億5000万円入ってきますが、使い道はチームの強化、普及育成、設備の拡充と用途が決められています。極端なことを言いますと、10億円もらったからと言って、親会社からの支援金を10億円減らす、5億円減らすということができない仕組みになっています。また、ルールとしては3月までに我々のほうからJリーグに使い道を申請します。それを4月に審査いただき、(審査に)通れば5月に分配金がいただけます。今のところ、今シーズンの新加入選手の年棒に1億円ほど、それから設備の拡充ということでJリーグには申請しております。それがどうなるかは、これから審査を受けるところです。ただ、何度も申し上げますが、使い道は限られていますので、できるだけ有効に、選手の強化や将来にわたっても非常に大事になる設備、また普及育成も含めた方面に使っていくように計画しています。2019年度の1.5億円については(現時点では)まだ何も考えておりません」

Q:先ほど情報発信という話がありましたが、物販を含めて、情報発信が多岐にわたり過ぎて1つのところで見てもわからない状態です。はっきり言うと、どこで何が売り切れていて、何が買えなのかがわからない。できれば、ホームページにもグッズのコーナーがあるわけですから、そういったところで情報を一括管理して公開してもらえたら、ありがたいです。
成田竜太郎部長
「貴重なご意見ありがとうございます。おっしゃるとおりです。先ほど見ていただいたとおり、グッズというかMDの売上、物販の売上が非常に伸びたのは事実ですが、その反面、これも私のダメな部分ですが、とにかく(グッズを)作ろうという部分がありました。その裏にある在庫管理を含めた、お買い上げいただくお客様の視点に立った物販管理が十分ではなかったことは認めます。その上で、今シーズンの開幕には間に合わないのですが、在庫管理だけではない、新たなシステムを導入いたします。これは今ご指摘いただいた、何がどこにあって、どのタイミングで売り切れそうなのか、売れたとしたらどういった情報を発信するかといったところを一気通貫でやるためのものです。また、十分な物流を確保することも計画的にしっかりやっていこうと思います。とは言いつつも、本当にありがたいことに、人気をいただいている商品に関しては即完売してしまうこともあります。そうしますと、どうしても試合会場、メガストア、それに弊社の場合では特にオンラインの売上も実は大きいのですが、それぞれが物流を管理していても、ここには商品があるけど、ここにはないという状況が瞬発的に起きてしまうことがあります。これは我慢をしてくださいというわけにはいかないのですが、なるべく順を追って、きちんと(状況を)読みながら対応していこうと考えています。ただ、一部そういったことが瞬間的に起こることについてだけはご勘弁いただきたいなと思います。ただ、もちろんご指摘いただいたところに関してはしっかりと対応していきたいと思います」

Q:プライム会員が非常に多くなってきて、来年からはポンチョの配布をやめるけど金額は変わらないなど、どんどんいいように使われている気がしてなりません。(スタジアムへ入場するために)並ぶところでも、監視員が全然来ません。最近はプライム会員だという価値を感じられることがすごく薄くなってきていまして、一般のファンに戻って、プライム会員の友人に「席を取っといて」と言ったほうがいいのではないかという気もしています。もう少し、そのあたりの(サービスを)なんとかしていただきたい。プライム会員であることを自慢できるような環境を作っていただけたらと思うのですが、どのようにお考えですか?
猪原尚登グループ長
「ご意見ありがとうございます。ありがたいことに、年々プライム会員の資格をお持ちになる方が増えていることは事実で、クラブとしてもどのようなファンクラブの組織体系にしていくのかを検討しています。(プライム会員の)価値や中身の問題についてもしっかり見直しながら、例えばプライム会員の上(のカテゴリー)を作るのか、あるいはプライム会員になれる資格をもう1度見直すのか、そういったところでご期待に沿えるような内容に変えていけるよう、皆さんのご意見も伺いながら内容を変更をしたいと思います。
(ご指摘いただいた)待ち列に関しては、誰も来ないというようなことがないように警備とも話をして、しっかり管理していきたいと思いますので、よろしくお願いします」

Q:今年、「FUJI XEROX SUPER CUP」に初出場するということで非常に楽しみにしています。この大会の企画でマスコット総選挙があるのですが、クラブとしての後押しが少し冷たいなと感じています。1月26日から総選挙の投票が始まりましたが、個人的にツイッターで調べたところ(マスコット総選挙に出場する)51チームの中で、アカウントを持っていない仙台を除いた7チーム(湘南、横浜FM、東京V、水戸、浦和、岡山、セレッソ)が宣伝をしていないチームでした。セレッソは大会にも出場するのですから、もう少しクラブで上げて応援してほしいです。
成田竜太郎部長
「まずは貴重なご意見ありがとうございます。また、もし時間が許せば我々の臨時社員として一緒に(後押しを)仕掛けていただければと思うくらい、リサーチもしていただき、ありがとうございます。まずは私自身がしっかりと認識していませんでしたので、ロビーからもあとでどつかれるかもしれませんが、早急に対応いたします」