本日、オスマル選手の加入会見を行いました。会見でのコメント、質疑応答は、以下の通りです。

玉田稔社長
「皆さん、こんにちは。いつもファン、サポーターさんのご支援、そして、皆さんの取材活動ありがとうございます。セレッソ大阪は、今週の日曜日にJリーグ開幕をホームのヤンマースタジアム長居で迎えるわけで、3日後なのですが、こういうタイミングで新加入選手の会見は珍しいかと思いますが、そのあたりの経緯は後ほど、大熊(清チーム統括)部長から説明させていただきます。今シーズン、非常にハードなスケジュールを戦う上で、どうしても必要な戦力だと感じて、今回、オスマル選手を獲得しました。1年間、皆さんにご支援いただきながら、頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」

大熊清チーム統括部長
「こんにちは。いつもご支援、取材をしていただき感謝しております。今日もお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。オスマル選手ですが、FCソウルから期限付き移籍で獲得に至りました。契約の社会、そして我々の立場としては、セレッソのサッカーに合う、日本のサッカーに合う、チームがさらに飛躍していくために、いろいろと選手をリストアップしている中で、他の選手を見に行った時に、彼がFCソウルでキャプテンをやっていました。いい選手であるし、かつ、他クラブからも興味を持たれていた選手だと思います。セレッソは昨季、二冠を獲れたんですけど、さらに尹 晶煥監督が今年求めている、『ボールを保持して、攻守で主導権を握るアグレッシブなサッカー』をしていくために、そして、常勝チームとして常にACLに出られるチームになるために、リーグタイトルを獲るために、さらにはACLでの優勝を目指す上で、Kリーグでキャプテンをやっていたこともあり、かつ、ACLの経験も非常に豊富だというところがあります。編成会議を尹監督と何度も繰り返す中で、こういう(獲得の)話が出てきて、セレッソが飛躍するために、非常にプラスになる選手じゃないかと思いました。移籍というのはタイミングもあると思うのですが、既存の選手の状況や相手チームの状況、彼の希望など、いろいろなタイミングが合ったことで、このタイミングでセレッソへの加入が決まりました。非常に期待しています。人としても、人格者であることは、話をしていても分かります。1日でも早くセレッソに馴染んで、4つのタイトルにチャレンジする、かつ、1試合1試合を全力で戦っていく仲間に入って、チームを引っ張って欲しいと思います。そういう能力もあると思うので、楽しみにしていて欲しいです。あと、山村(和也)の素養を尹監督が引き出して、今はいろいろなポジションでプレーしていますが、彼も、私が見た試合ではボランチとCBをやっていました。そういう意味では、過密日程をこなす上で、彼のユーティリティー性は今のセレッソを象徴する力を持っていると思います。人としての部分、サッカー選手としての能力、さらにはポリバレント性を含めて、いい存在になってくれると思います。期待してもらいたいし、早く皆さんにプレーを見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします」

オスマル選手
「(日本語で)コンニチワ!(笑)まず、この場にいることができて、非常に嬉しく思っています。クラブ、社長、大熊さんに感謝しています。非常にありがたいし、チャンスを与えていただいて、本当にありがとうございます。今年、セレッソは4つのタイトルにチャレンジしているということで、自分もチャレンジしたいですし、強いチームに行きたい気持ちがすごくありました。最近のセレッソを外から見ていたんですけど、非常にいいシーズンを過ごしているなと思っています。ここで長く一緒にプレーしている選手も多くて、レベルの高い選手もいっぱいいるので、早くチームのスタイルや選手に慣れないといけないですし、日々、頑張らないといけないと思っています。先ほども言ったんですけど、自分自身、全てのタイトルにチャレンジしたい気持ちがありますし、今までも、タイ、韓国でタイトルを獲っているので、日本でもぜひ獲りたいと思っています。自分の能力から見ても、チームに貢献できると思っています」

質疑応答(以下、オスマル選手へ)

Q:セレッソ大阪へようこそ!セレッソへの加入が決まった率直な気持ちを聞かせてください。

「非常に嬉しく思っています。先ほども話しましたが、ここでタイトルを獲りたいという気持ちがあります。(セレッソで)知っている選手も何人かいて、前から日本でプレーしたい気持ちもありました。その中で、大熊さんやいろんな人と話をする中で、日本に行きたいという気持ちがさらに沸いてきました」

Q:セレッソを移籍先に選んだ最大の理由は何でしょうか。

「大熊さんと話をして、クラブの考え、チームの考え、自分の特長を考えたらマッチするなと思ったので、それも一つの決め手になりました」

Q:オスマル選手のプレーのアピールポイントはどこになりますか?

「パスですね。質の高いパス、それと、ポジショニングです。ポジショニングは、自分ではいいと思っていますし、そこからいい配球ができて、前でチャンスも作れると思っています」

Q:ACLでJリーグのクラブと対戦経験もあるかと思いますが、日本のサッカーはどういう印象ですか?

「日本のいろんなチームを見ましたが、うまい選手、いい選手がたくさんいます。そして、そこまで各クラブに実力差がなく、レベルが高いのが日本だと思います。ここに来る決め手の一つにもなったのですが、他の国であれば、1つや2つのクラブが飛び抜けて強いですが、日本の場合は拮抗しています。だからこそ、日本でチャレンジしたいなと思いました。日本のクラブにはパスを回されて走らされたので、今度は自分もそこに参加して、パスを回したいなと思います(笑)」

Q:ピッチ外で日本の生活を楽しみにしていることは何かありますか?

「一つだけ、というのは言えませんが、日本、特に大阪は大好きです。いろんな友達に聞いても、大阪はすごくいいところだと言います。何よりも、家族が安心して暮らせるので、日本での生活を楽しみたいと思います」

Q:今季の抱負、セレッソサポーターへメッセージをお願いします。

「昨日のACLの試合を見たのですが、そこでのサポーターの姿を見て、すごいなと思いました。止まらず声援で後押しする姿を見て、いいなと思いましたし、そういうところでやりたいなと思いました。今日も練習後にファンの方がサインや写真を求めてきたのですが、そこで『頑張って』という声もいただきました。それはすごく嬉しいですし、力になります。もっと自分が必死にやって、全力を尽くしてやらないといけないと思いました」

Q:今日の練習では、尹晶煥監督と2人1組でボールを蹴っていたと思いますが、監督からどのような言葉をかけられましたか?

「今日の練習に関しては、『一緒に蹴ろうよと』と監督に言っていただきました。チームに早く馴染むために、という配慮だと思います。監督と話をして、『焦らず、緊張しないで、ちょっとずつでいいから馴染んでくれれば、選手の特長もチームのスタイルも分かるようになるから』というアドバイスをいただきました」

Q:Kリーグでの対戦経験も含めて、監督のサッカーをどう感じていますか?

「尹監督のチームと対戦した時は、強い、という印象がすごくあります。何よりもチームがまとまっていて、守備に関して強く(当たって)来るなという印象で、勝つのが難しかった印象です。日本に来て、そのスタイルを質の高い選手でやっているので、いいサッカーだと思います。選手からの信頼があることも伝わってくるので、なおさら自分もやらないといけないという気持ちになります」

Q:同じKリーグベストイレブンを獲得されたマテイ ヨニッチ選手とは対戦経験もあると思います。同じチームでプレーすることに対する率直な気持ちは?

「Kリーグで対戦した時は、相手の中で一番いいCBだと、監督からいつも言われていたので、そこを避けながらプレーしていました(笑)同じチームになって、今は話もしたり、グラウンド外でも仲良くしてくれているのですごく嬉しいです。一緒にプレーできるのがすごく楽しみです」

Q:FCソウルでは主にCBをやっていたと聞いています。本職はボランチだとも聞いています。ご自身が思う得意なポジションはありますか?それとも、どこでもプレーできる自信がありますか?

「4年間、FCソウルでプレーしていたんですけど、FCソウルはシステム変更が多いチームでした。4バックだったり3バックだったり、2ボランチだったり3ボランチだったり、いろいろ変わっていったので、それに応じてポジションが変わりました。どこが一番好きなポジションかと聞かれたら、ボランチかなと思います。それは、守備も攻撃もできるからです」

(大熊清チーム統括部長へ)

Q:先ほど、「ボランチも後ろもできる選手」という説明がありましたが、さらに具体的に、彼のどこを評価して、彼を獲得しようと思ったサッカー選手としての能力は何ですか?

「彼自身も自分で自信を持っているように、ボールを失わない力がすごいと思います。ディフェンスでプレーしても、後ろからのビルドアップもできます。このチームをさらに高めるためには、後ろからのビルドアップは必要不可欠です。私が見た試合では、ボランチから4バックに下がったのですが、3バックの左もできるし、リベロもできる。後ろからのビルドアップができると。それと、ソウザ、ヨニッチもそうですが、得点力があるボランチがやはり必要。ストライカーだけを抑えればいい、というチームではないチームになるために、彼もFKであったり、得点を取っていることも特長です。あとは、(柿谷)曜一朗であったり、今のウチにはオフ・ザ・ボールでの動きがいい選手がいる中で、パスを出せる選手を増やすことが、さらに相手にとっては嫌だし、さらにセレッソが掴みどころがなく、力を上げるカギになると思いました。尹監督の推薦であったり、異国でキャプテンをやっているという人間性であったり、プレー的なモノも含めて、セレッソにいい影響を与えてくれると思います」

(再び、オスマル選手へ)

Q:開幕直前の合流になりましたが、現在のコンディションと、いつ頃から試合に出られそうですか?そして、今はすでに(提携国枠を含めると)6人の外国籍選手がいますが、そこでの競争についてはどう考えていますか?

「FCソウルでキャンプもやっていたので、厳しい練習もしていました。ただ、ここに来るのが少し遅れた分、コンディション作りが少し遅れていることもありますけど、今日のボールを使った練習でも、いい感じで練習できています。100%ではないですが、コンディションはいいです。競争については、逆に前向きに考えています。競争すれば、さらに自分たちは強くなります。それは外国籍選手だけではなくて、日本人も含めてだと思います。競争があって、チームは良くなっていきます。前からいる選手はみんな連係も取れていると思いますが、自分は遅れている分、さらに高いモチベーションで、そこを追い越していかないといけないと考えています」