本日、ホテルニューオータニ大阪にて2019シーズン「チーム新加入記者会見」を行いました。
会見での質疑応答は、以下のとおりです。
出席者コメント

Q:この大勢のサポーターを前にして、新社長として挨拶をされた今の心境を聞かせてください。
森島寛晃 代表取締役社長
「代表取締役社長としてこの場に立たせていただいて、あらためて皆さんのセレッソへの思いも伝わってきましたし、自分もしっかりやって、チームが良い方向に進むように、愛されるクラブにしていきたいという強い気持ちでいっぱいです」

Q:社長として、このクラブをどういう方向に進めていきたいか、どういうチームを目指していきたいか、教えてください。
森島寛晃 代表取締役社長
「クラブとしては、やはり常に優勝争いをして、勝負強いクラブ・チームになっていくことです。そして、先ほども言いましたが、皆さんに愛されるクラブになること。サポーターの皆さんがスタジアムに行きたいと思えるような、みんながこのクラブで働きたいと思えるような、そしてなによりも選手たちがセレッソのユニフォームを着てタイトルを獲りたいと思えるような、みんながセレッソ愛を持ったクラブになっていけるように、自分自身も皆さんとともに、いいクラブにしていきたいと思っています」

Q:今季の編成について、シーズンを戦う上で、監督・選手を含めて強化のポイントについて教えてください。
大熊清チーム統括部長
「昨シーズンは、特典が前年度より26点くらい少なくなりました。賞金額など、今はサッカー界がいろいろな意味で変わってきています。選手の寿命がそんなに長くはないなかで、いろいろなことを考える必要もあります。いろいろな動きがありながら、積み上げるものと新たに加えたものがあります。
 やはり、得点を取るところが少なかったのかなと思います。守備に関しては、堅守ということで前年度より失点が少なくなっていますが、そこだけにスポットを当てるのではなく、水を運ぶ、アシストなど(も必要)。新スタジアムのこともあって、絶対に(J2には)落とせない、かつ優勝も狙うためにはボランチの力が非常に重要であり、ロティーナ監督もボランチの大切さを十分にわかっています。そういう意味で、経験豊富な選手で具体的にスカウティングしているなかで、アルゼンチン国籍で1対1の勝負にこだわるデサバトを加えました。尹晶煥前監督が築き上げてくれたきちっとした守備を基に、きちっと(ボールを)運べる選手、決められる選手を、スタッフとイメージを共有して補強しました」
 
Q:先ほど、「スーツケースは希望でいっぱい」という言葉もありましたが、大勢のサポーターを前にして、あらためてセレッソ大阪の監督になった心境を教えてください。
ロティーナ監督
「今季に懸けるたくさんの期待があることを感じました。期待が高ければ高いほど、最初の目標は高くなりがちです。ただ、私が知っている、目標を達成する唯一の方法は、毎日毎日いい仕事をしていくことです。伝えないといけないのは、日々のトレーニングがとても重要であること、それなしではなにも語れないこと。我々が目指すのは、一番いいトレーニングをするチームになること。どのチームも我々と同じレベル以上ではトレーニングできない、そういう仕事をしていきたいです。そのために、スタッフはたくさん働かないといけないし、選手もたくさん働かないといけません(笑)」 

Q:昨年まで2年間、東京ヴェルディで指揮されましたが、その経験から感じた日本のサッカーについて、外から見たセレッソ大阪の印象についてはいかがですか?
ロティーナ監督
「私が幸運だったのは、一緒に東京ヴェルディに来たイバン(コーチ)が、それまでに3年間、日本にいたことでした。日本の文化を知っているイバンがいたことは、私にとって大きなアドバンテージでした。
 その上で、私たちは2年間、東京ヴェルディにいたので日本のサッカーもよく知っています。それが今の私たち2人のアドバンテージだと思います。もちろん、我々はスペインでやってきたので、我々の知っているスペインサッカーを持ち込みたいとも思っています。それ以上に言えるのは、日本のサッカーは素晴らしいものを持っているということ。我々のサッカーと融合させたいと思います。我々の持っているいい部分と、日本サッカーの持っているいい部分、セレッソ大阪の持っているいい部分を融合させてチーム作りを進めていきたいと思っています」

Q:監督の目指すサッカーのテーマ、キャッチフレーズなどがあれば教えてください。 
ロティーナ監督
「ファンの皆さんが楽しんでもらえるサッカーです。ただ、それは勝利につながっているものです。見ていておもしろいサッカーを目指しますが、それは勝利につながっているものだということです。いいプレーをするけれど勝てないチーム、負けるチームは、私は好きではありません。たくさん勝つけれど観客を楽しませることができないサッカーも、私は好きではありません。ですから、2つのことを目指しながら、チーム作りを進めていきたいと思います」

Q:改めて、ご自身のプレースタイル、ここを見てほしいというプレーを教えてください。 
都倉賢選手
「僕自身はFWなので、もちろんゴールを取ることが仕事ですが、それ以外にも前線からの守備やあきらめない泥臭いプレーで、チームメイトを背中で引っ張っていけたらと思っています」

藤田直之選手
「ボランチは、現代サッカーではたくさんの役割を任されているポジションだと思います。攻撃、守備、それ以外でもバランスを取ること、より味方を生かすこと、そういうことを常に意識してやってきたので、それをセレッソでも出したいと思います」

奥埜博亮選手
「僕は、FWからボランチまでいろいろなポジションを経験してきて、どのポジションでも自分はできると思っていますし、それが自分の特長だと思います。あとは、チームがうまく回るように、間に入ってボールを受けるプレーも得意です。味方の選手を生かしながら、自分も生かしてもらうことも得意なので、そういうところを発揮していきたいと思います」 

レアンドロ デサバト選手
「自分はボールをパスすることも奪うこともうまい選手だと思います。シンプルにプレーする選手で、回復もすごく早いです」

ブルーノ メンデス選手
「僕はFWですが、ディフェンスでも貢献します。もちろん、仕事はゴールだと思っています。周りの協力もあると思いますし、早く適応するために頑張ります」
 

Q:セレッソと戦った経験も踏まえて、セレッソの印象について。
都倉賢選手
「セレッソは選手個々の能力が高いチームだと思いますし、アカデミーから上がってきた選手が中心になって今のセレッソを作り上げてきたと思います。2年前は、そういった若さや才能がかみ合って、いい結果、いい年になったと思いますが、昨季はそれがマッチせず、力はあるけれど勝ち切れなかった印象があります。昨季は波があったシーズンだと思います。そういった部分では、いろいろなチームを経験してきた僕らがセレッソに新たな一石を投じて、それがいい融合になればいいのかなと思います。僕自身、そういったことを意識して、プレーやそれ以外のいろいろな部分でもやっていきたいと思います」

藤田直之選手
「都倉選手が言ったこととほとんど同じですが、セレッソはアカデミーから上がってきた選手もそうですし、個々の能力に長けたタレント性がある選手が多い印象を持っていました。ここに来て、僕は上から2番目ですし、僕たちの歳ならではの与えられるものもあると思うので、そういうものを見せないといけない思いもあります。そのなかで、若く才能ある選手たちのいい部分も吸収して、ともに成長していけたらいいと思います」

奥埜博亮選手
「僕も同じようなことになりますが、個々の能力が高くて、そういう選手たちがかみ合った時は強いなと感じました。そういういい部分は継続させつつ、僕らのように外からやってきた選手とセレッソで育った選手たちのいいところをうまくかみ合わせることができれば、もっともっと強いチームになると思うので、そういうところをやっていきたいと思います」

Q:日本サッカーの印象と、セレッソの印象について
レアンドロ デサバト選手
「日本サッカーは、パワーがあって、速くて、テクニックがあって、非常にいいサッカーだと思います」
 
ブルーノ メンデス選手
「日本サッカーは速くてテクニックがあると思いますので、日本でそういうところを学びたいと思います」
 
Q:今シーズン、チームとして個人として、どういったところに目標を置きますか?数字などもあれば、教えてください。
都倉賢選手
「チームとしては、タイトルを獲るためにやっています。社長、大熊さんを含め、選手たちともタイトルを獲ることをチームの共通理解として、今日始動しました。そういった強い気持ちを持ってプレーしたいと思います。僕自身は、20点取りたいと言ったら昨季は12点だったり…。少し多めに言わないと取れないので(笑)、今年も20点以上取れるように頑張っていきたいと思います」

藤田直之選手
「チームとしての目標は、タイトルを獲ること。そこにチャレンジしたいという強い気持ちで来ました。個人の目標はあまり置かないタイプなので。ただ、そのなかで常に心掛けているのは、簡単なようですけどケガをしないことです。1年間を通して常にチームの力になれるように、そこを常に心がけてやっていきたいと思います」

奥埜博亮選手
「1番はタイトルを獲ることだと思いますし、そのなかで、監督も話していたように、見ている方々が楽しいと思えるようなプレーをして勝つことが1番だと思います。個人としては、チームがしっかり勝てるようにプレーすること、そのなかで楽しんでプレーできればなと思います」
 
レアンドロ デサバト選手
「すべての大会で上位を狙いたいです。そのなかでタイトルを1つでも獲れるように、皆さんと戦っていきたいと思います」

ブルーノ メンデス選手
「チームのことを優先に考えないといけません。その次に来るのが勝利やタイトル、得点王です。でもやっぱり優先されるのはチームだと思うので、そこを重視して頑張ります」

Q:先ほど、「積み上げてきた経験をチームや若い選手に伝えたい」と話されていました。北海道コンサドーレ札幌ではチームの顔のような存在だったと思いますが、今回セレッソに移籍を決めた理由について、あらためてお聞かせください。
都倉賢選手
「今年で33歳になるんですけど、そこで受けた評価だったり、オファーをもらったときのワクワクした気持ちにウソはつけなかったのが正直なところです。
 若手に影響を与えたい部分では、やはり何事も近道はなくて、今年で33歳になりますが代表歴もなくここまでやってくることができたことで唯一言えることは、日々の小さな積み重ね以外にないということ。才能ある選手は、そういう部分で波があると思います。それは自分で気付くしか変えることはできないのですが、示し続けることはできると思います。そういった部分でなにか刺激を与えることができればと思いますし、僕自身、才能ある若手から僕自身の伸びシロを吸収して成長していきたいと思います」

Q:は初めてJ1で指揮を執ることになりますが、どのようなモチベーションをお持ちですか?開幕戦はヴィッセル神戸との試合になりますが、そういった相手と対戦するにあたって、どのようなお気持ちでしょうか? 
ロティーナ監督
「日本の1部リーグで指揮を執るのは初めてですが、スペインの1部リーグで12年間指揮を執ってきました。スペインの1部リーグで12年間指揮を執ることは簡単なことではありません。
 私がここにいる理由は情熱です。サッカーに対する情熱です。監督として、毎日毎日成長したい、まだまだ学びたい気持ちがあるので、ここにいます。なにかを教えるために来たのではなくて、チーム、選手個人の成長を助けるために来ました。
 今季の開幕戦ですが、とても美しい試合になると思います。我々にとっても特別な試合です。というのも、相手はスペイン代表としてワールドカップを優勝したイニエスタやビジャといった、スペインの中でもとても重要な選手を擁しています。彼らがスペインサッカーの歴史の中で残してきた功績を、我々はリスペクトしています。(ヴィッセル神戸の)監督とも特別な関係があります。対戦したことも何度もあります。ただ、どの試合でも同じ勝点3の価値を持った試合です。その勝点3を取るために、いい準備をしたいと思います」

Q:ロティーナ監督を招いた理由、どういったところを評価し、どういったところに魅力を感じて、セレッソに来ていただいたのでしょうか?
大熊清チーム統括部長
「1つは、先ほども申し上げたのですが、尹晶煥前監督の築き上げたサッカーを踏襲できる監督だということ。もう1つは、ロティーナ監督とは友達でもなければ知り合いでもないのですが、サッカーを見て、サッカーにおいて積み上げができるというところです。あとは、4~5回会ったのですが、そのなかでのコミュニケーション能力(の高さ)。フラットな上で競争があること。東京ヴェルディで若手を育て上げた実績。我々の育成型クラブというビジョンや哲学に対する共有。そういうことを、4~5回会いながら共有できました。フラットななかで、U-23の若手も含めて1つのチームとして考えてくれている。これまで築き上げたチームに上乗せがしっかりできる、そういうところが決め手でした」