1月14日(月・祝)に開催しました「サポーターズコンベンション2019」レポートです。
当日は、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。

宮本功 一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ代表理事
資料(PDF/32.67MB)

 こんにちは。セレッソ大阪スポーツクラブの宮本です。今日はスタジアムのご説明をさせていただきたいと思います。この後の質問時間を確保するために、手短かに説明していきたいと思います。

<資料1ページ>
 今、画面に新しいパース(完成予想図)が出ていると思います。何回か桜スタジアム建設募金団体の説明会の中でご説明させていただいたと思いますが、もともとの構造の絵から変わっています。
 1つは、環境対策、音の問題。屋根をかけるべきところ、音を防ぐべきところがハッキリしました。ACLに対応したことで、コストのバランスが変わってくるということ。芝生のところも考えて、今の大型映像装置がある場所がそのままになり、屋根がかからず、それ以外のところには屋根がかかるようになります。

<資料2ページ>
 桜スタジアム建設募金団体ホームページにも出ていますが、66億円が必要という中で、18年12月1日時点で、4億6千5百万強。本当にありがとうございます。2019年1月はまだ最終的には締めていませんが、年末を経過して、最初の数字が5で始まる数字になります。本当にありがとうございます。
 ですが、まだ最終的な目標金額には到達していない中で、着工を3月に迎えます。この着工というのは、解体が始まるという意味です。建物を建てるための着工はもう少し先なのですが、解体の工事が始まるタイミングを迎えています。我々としては、当然、大口の支援をいただく企業にしっかり営業を行っていまして、残り61億円の数字のうち、大体40億円弱ぐらいの数字は見えてきています。ただ、まだ20億円強の数字が全く見えていないので、ここをどういうふうにしていくのか、全力で当たっている最中です。考えることはいろいろあるのですが、複合型スタジアムであるがゆえに協賛していただける企業やパートナーと組んでいくことなど、いろいろなことが考えられると思います。それを今は、募金団体を中心に全力であたっています。

<資料3ページ>
 今日は、基本設計が終わりましたので、おおよそこういう機能を持っていますというところをパースを中心に説明していきたいと思います。
 これは、メインスタンドになるところを色付けさせてもらっているんですけど、大きな特徴として、ACL対応するということは、すべての座席に背もたれが付くということです。このメインスタンドになるところは6,609席を指定席で想定していて、ご覧のようなイメージの座席を取り付けます。真ん中にガラス張りのところがあるのですが、観戦していただける部屋であったり、ラウンジ、レストランです。食事をしながら、飲みながら観戦できる場所を設定しています。6,609席ということは、1万人くらい入る現メインスタンドから、随分絞っています。ラウンジの設定をしたり、折り畳みの跳ね上げ式の座席にするために、スペースをより多く使っているということです。

<資料4ページ>
 JR高架側から見た絵です。まだ完ぺきな絵ではないですが、エレベーターがあったり階段があったり。JRの高架がある関係で、奥行きがギリギリです。奥行きに余裕がありません。ですので、お客様のエントリーが階段を中心となります。よく海外のスタジアムであるパターンです。スロープがあって、周りをゆっくりグルグル上がるタイプではなく、上下でエントリーするタイプです。年間指定席専用の屋内階段があったりします。

<資料5ページ>
 これはJR鶴ケ丘駅側から見ている絵です。防音対策なども取り入れながら、募金ネームプレートを掲出する場所は、今はここを想定しています。鶴ケ丘駅側から来ると玄関的なところ、誰もが見えるところ、チケットを買っていなくても見える場所に募金ネームプレートを掲出する予定です。

<資料6ページ>
 資料5ページの絵を後ろに引いた感じにすると、こうなります。防音対策と書いているところは塞がっています。言い換えたら音が外に漏れない。逆を言うと、今のゴール裏の座席も増えているんですが、スピーカーみたいな感じです。屋根もあって、音が前に出て行く形になります。ネームプレートを付ける場所がオープンなエリアになるような形になっています。スタジアムの売店としての、コンビニエンスストア的なグッズショップも入れていく予定で進めています。

<資料7ページ>
 地下鉄の長居駅側から見た絵になります。VIP専用入口があったり、記者控室、試合時に一時預かりができる保育施設も設けます。車寄せのところが、今はテニスコートになっているところです。テニスコート2面分の場所を使って、このようなスペースを創出して、車を入れられるようにします。道路が並行して通るような形になるので選手のバスはここから入ってくるのですが、道路から直接入ってくる。公園の中を無理に走る設定ではなくなる形になります。

<資料8ページ>
 新しいゴール裏のスタンドは、4,824席になります。今ある席が後ろに伸びる、ということは、一番前の場所は同じです。立ち見ではなくて、ACL対応をしますから、背もたれ付きの座席が付きます。屋根が100%かかり、周りが防音壁です。矢印は、音がどういうふうに伝わるかというイメージですが、距離も近いので、かなり選手に対する皆さんの声が響きます。

<資料9ページ>
 ヤンマースタジアム長居の反響する屋根の下にアウェイのサポーターは上がって応援されていますが、新スタジアムでは、ゴール裏でそれより強い状態が作れます。アウェイ側は、今までと距離が変わりません。空いている場所はラグビーやアメリカンフットボールの貴重なウォーミングアップ場所になっており、すごく大切です。なおかつ、大型映像装置をそのまま使わせていただきます。ここは南側なので、芝生にとって、ここに屋根がかからないことが非常にポジティブです。音の対策の問題、費用の問題で、このようになります。2,691席と座席は増えているのですが、距離はそのままという形です。今のスタジアムの環境の中で、ここを次に頑張って改装しないといけないだろうなという形になります。

 いずれにしても、限られた費用で優先順位を持って、お金を使っていくというところの中から、このような計画になっています。これが基本設計のベースになっています。実際に建物の着工は今年の夏前になります。それまでは解体工事を実施しているということになります。

今日は時間の都合もあるので、パースを中心に、以前と違う部分の解説をさせていただきました。
資料2ページ目でお話しさせていただいたように、まだまだ資金を集めないといけません。お金が集まらなければ、借り入れを起こすこともあり得ます。それをすることによって、当然借りたら返さなければいけません。収益からお金を返していくことが生まれます。なるべく借り入れる金額を減らして、経営の自由度が高い状態で新しいスタジアムに移行していきたいと思います。
 当然、投資するわけですから回収が必要です。このスタジアムにすることで、相当な増収効果が見込めます。それによって、チームの強化費をきちっと確保していくことが、このスタジアムに移行するクラブサイドのメリットです。お客さまにとっても、観戦環境を大きく改善して、なおかついろいろな観戦スタイルを実現する。旧キンチョウスタジアムの良さを生かしたまま、距離が離れることなく、一体感を持って試合を楽しんでいただけるようなスタジアムにしていきたいと思います。ぜひ、引き続き、応援よろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました(場内拍手)。

参考:設計図
<資料10~24ページ>

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