2014年7月15日(火)J1第12節
セレッソ大阪 1-2 川崎フロンターレ

(19:04/金鳥スタ/15,873人)





写真セレクトのひとこと

スイス・FCバーゼルへの移籍が決まった柿谷曜一朗選手のラストマッチがこの試合でした。
サポーターの皆さんは、「ヨーロッパで活躍してほしい」と「行ってほしくない」という2つの気持ちがあったのではないでしょうか?本人もそうだったようで、セレモニーで流した、たくさんの涙はその表れだった気がします。
「8番のユニフォームを自分から脱ぐようなことはしたくなかった」「でも、自分で決めた以上は、しっかりと頑張ってきたい」「今よりもっともっと強くなって、8番がもっともっと似合う選手になって、セレッソ大阪に帰って来たい」という言葉に嘘はないと思います。いつかまた、あのプレーを、あのパフォーマンスをキンチョウスタジアムで見たいものです。

文・横井素子

試合後の選手コメント

●柿谷曜一朗選手
「まだまだ伝えたいことはありましたけど、今日のあのような状態でしゃべり続けて本当に情けないところを見せるのが恥ずかしかったので。こんな最高の環境を作ってもらってサポーターには感謝していますし、最後に同点、逆転としていたら最高に楽しかったと思いますけど、1人アホがおったので…(笑)。(レッドカードを受けた南野拓実が)「あぁスミマセン、曜一朗くん」とか言ってましたけど、そういうところがアイツのかわいいところだし、僕は全然怒る気もないです。逆にやらなあかんと思ったんじゃないですか」

レビュー

J1リーグ戦再開初戦、高い攻撃力を誇る川崎フロンターレをホームのキンチョウスタジアムに迎え撃った。楠神が先発メンバー入りした以外は、3日前に行われた天皇杯2回戦と同じ陣容。そして、スイス・バーゼルへの移籍前最後の試合となる柿谷も、ベンチに名を連ねた。
しかし…。「曜一朗の最後の試合だったから、絶対に勝ちたかった。サポーターの方々もたくさん来てくれたのに本当に申し訳ない思い」(楠神順平)と、チームの誰もがこの敗戦を悔やんでいた。
試合後には、「サポーターの皆さんには、優勝してから出て行くとあれほど言っていたのに、自分から出て行くことを選んでしまって本当に申し訳ない。ただ、今よりもっともっと強くなって、この8番がもっともっと似合う選手になって帰ってきたいと思います」と語った柿谷。育成生え抜きの誇りである『曜一朗』が、新たなステージへと旅立っていった。 
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金鳥スタ5年間の思い出フォト
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 キンチョウスタジアムの5年間で、いちばん思い出に残るシーンはどれやろ?