「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


丸橋祐介の2015年

 チーム2位となるリーグ戦39試合+J1昇格プレーオフ2試合に出場、4アシストした不動の左サイドバック。攻撃の起点となることが多く、前方へのパス数はJ2リーグのトップ10に入り、クロス数も8位の133本と1試合平均3本以上は前線に供給していることになる。第25節・ファジアーノ岡山戦 での玉田圭司選手の決勝点につながるFKも、精度の高い左足からのもの。
 選手の入れ替わりの激しかった今シーズンだったが、前線が誰であろうとシステムがどうであろうと、左サイドでの運動量と周囲の選手の特徴を活かしながらプレー、その姿は賞賛に値する。攻撃的なサイドバックはセレッソのお家芸、それをしっかりと継承し表現してくれた。
 どんなチーム状況であろうと下を向かず、明るく前向きに笑顔で練習や試合に向かう姿は、セレッソの太陽!リーグ終盤にキャプテン・山口蛍選手を自然な形でサポートしていたのは、アカデミーからともに育った同期だからこそ、できたことかもしれない。年間通して戦える身体は、プライベートでの家族の支えもあってのこと。課題だった守備でも、センターバックの山下達也選手と声を掛け合いながら1対1で身体を張れるようになったのは大きな成長であろう。

 ライターからひとこと

 今季は数字に表れない、試合以外の場所での働きぶり印象的。ファンクラブ会報誌や携帯サイトでのキャラクターを生かした登場で貢献したのはもちろんのこと、練習や試合後のファンサービス、報道陣の囲み取材でも疲れを見せずに快く対応してくれた。チームでの役割や対戦相手へのリスペクトを忘れずに受け答えするなかで、常に「コンビネーション」や「サイドで主導権を握ってプレーしたい」という意欲的な言葉が聞かれた。「サポーターの力」という言葉を強調して使うことも多かった。
 今季の姿にリーダーシップが加われば、名実ともにセレッソの顔となれるはず。老若男女問わず好かれる選手、「14」のグッズは今年も売れ筋でした^^

文・和田りつ子

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