「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


橋本英郎の2015年

 ガンバ大阪、ヴィッセル神戸を経て、今季から桜色の戦士となったプロ18年目の頭脳派オールラウンダー。ただ、前半戦では中盤が固定されていたことやケガの影響などでベンチにさえ入れない苦しい日々が続いた。それでも夏場以降、約7カ月ぶりの公式戦先発となった第23節・コンサドーレ札幌戦 (3-1)や第26節・ジュビロ磐田戦 (1-0)をはじめ、先発した機会では山口蛍選手や扇原貴宏選手らコンビを組むボランチをうまく活かしつつ、能力の高さや経験、知恵を駆使して攻守に存在感を発揮。特に、第42節・東京ヴェルディ戦 とJ1昇格プレーオフの2試合でチームが息を吹き返したのは、中盤を引き締め、要所を見極めながらプレーしていた31番がいたからこそ。契約も更新 し、来季もともに戦う橋本英郎選手。彼のプレーやアイデアを通じて、セレッソは成熟したチームに成長していかなければいけないところもあるだろう。だからこそ、まだまだ彼が必要だ。
 

 ライターからひとこと

 G大阪や神戸時代から取材陣に「橋本先生」と呼ばれるほど、サッカーやその状況をしっかり分析するコメント力の高さが評判でしたが、それはもちろんセレッソでも健在。開幕前、中盤戦、そして土壇場のJ1昇格がかかったときにも、常に先を見据えつつ、今、何が大事なのか、冷静かつ説得力あるお話をたくさん聞かせていただきました。来季も、その橋本選手のコメントをたくさんセレッソサポーターの皆さんにお届けできるようにしていきたいですし、そのためにも橋本選手の今後の活躍にも大いに期待したいものです。

文・前田敏勝

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