4月26日(日)2015明治安田生命J2リーグ第9節
カマタマーレ讃岐 vs セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/丸亀)
チケット
イベント&スタジアムグルメ情報
----------

 カマタマーレ讃岐の北野誠監督が掲げた今年の目標は勝点50、順位は20位。J2初年度の昨年、苦しみぬいて手に入れた順位は21位。2年連続で挑んだ入れ替え戦では、アウェイで0-0、ホームで1-0と勝利し、ギリギリでJ2残留を果たした。讃岐が目指すのはJ2自動残留だ。
 そんな足下をしっかり見つめて臨んでいる今年の讃岐は、しっかりと守備のブロックを築き、数少ないチャンスにカウンターを打つ戦い方でスタートダッシュに成功。第8節を終了し2勝3分3敗の勝点9で13位、失点は5。昨年の同時期は1分7敗で勝点1の22位、失点21だったのだから雲泥の差だ。だが、開幕からチームを引っ張ったゲームメーカー永田亮太と2得点を上げている沼田圭悟がケガで離脱して、ここ5試合は3分2敗と勝星に見放されている。しかもセレッソ大阪戦は昨年途中から加入しJ2残留に大きく貢献したDFエブソンが前節のレッドカードで出場停止。選手たちはセレッソ戦への思いをこう語る。

●木島良輔選手
「調子はよくないッスね。昨年に比べればもちろんいいけど、ここ数試合の内容がよくない。今は壁にぶつかっていて、試行錯誤していると思います。でも、この時期にセレッソのようなJ1にいなければいけないチームと戦えることは光栄で、逆にチャンスかもしれない。やる以上は勝利を目指して、勝つことでたくさんの人にカマタマーレを知ってもらえるように頑張りたい。うちが守備のブロックを作るとスペースがなくてやりにくいと思うから、そこをフォルランがどう攻めてくるのか、そこは気になります。
 それから、この試合は株式会社タダノの冠試合なんで、タダノvsヤンマーという裏対決(?)も注目でしょう!スポンサーのためにも、結果を出して貢献できればと思います。お客様もたくさん入りそうだし、試合に出たらゴールを決めたいです」

●清水健太選手
「失点が少ないので悪くはないけど、勝てていないのが今の讃岐の問題。チームとしての守備は継続してできているので、あとは点を取れる形を作っていければ結果を残せると思っています。セレッソはいい選手がいて、その選手を前面に押し出してくる印象。柏で一緒にやって、年齢も近い玉田圭司選手との対戦は楽しみです。強豪との対戦、でも逆にチャレンジャーとして挑みやすいと思う。最近勝てていないので、どうしても勝点が欲しいです」

●岡村和哉選手(元セレッソ大阪U-18)
「チームの中で、自分がもっと存在感を出してやらなければと思っています。シーズン最初に勝てたことで、どこかに心の隙があるのかもしれない。昨年の苦しさを忘れずに、チーム全体でゴールに向かっての意識を上げていかないと勝つのは難しい。
 セレッソはフォルランやカカウのような世界的な選手、日本代表の山口蛍選手や扇原貴宏選手、ユース育ちの若くていい選手がたくさんいてレベルが違う感じ。僕がセレッソのユースの時に、ジュニアユースにいたのが山口選手。ボランチで出たら、マッチアップが楽しみです。センターバックで出るなら、フォルランの対応がカギ。こちらから仕掛けていかないと全部やられそうなので、ガチンコで挑みたい。実力は向こうが絶対的に上なので、チームとしてしっかり戦って個人の部分では気持ちで負けないように、あとで後悔しないような戦いをしたい。
 セレッソと対戦できるなんて夢のようです。積極的にやらないともったいないと思います」

 開幕戦の勝利などで、昨年の数々のトラウマを払拭しつつある讃岐だが、観客数は伸び悩んでいる。スター選手のプレーやセレッソサポーターの応援に刺激を受け、再び香川県のサッカー熱が上昇することにも期待したい。

文・大森一(オフィスひやあつ)