5月24日(日)2015明治安田生命J2リーグ第15節
ロアッソ熊本 0-0 セレッソ大阪 (16:03/うまスタ/13,132人)
試合写真・コメントなど
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●小野剛監督(熊本)
「何度かゴールに迫ってもう1歩というところまで行ったんですが、最終的には勝点3は取れず勝点1になってしまいました。選手たちは最後の最後までよく頑張ってくれたので、なんとか勝点3を手にする試合に持っていきたかったんですけど、それができず監督として責任を感じてます。
ただ、結果は勝点1でしたけど、内容に関しては非常に、球際のところ、それから最後までよく足を運んで、ディフェンスも身体を張って集中して守って、攻撃もかなり意図したスペースをうまく使いながら決定機まで持っていってくれたんじゃないかと思ってます。かなりハイペースで進めたので最後のほうはどうなるか不安なところはあったんですけれども、スタジアムの声援、サポーターの声援が本当に力強く最後まで選手の足を止めず頑張らせてくれたかなと思ってます。勝点1ですけど、次につながる大きな試合になったなというふうに思っています」

Q:今日は先発に畑実選手とキム・ビョンヨン選手を起用して、途中から藏川洋平選手をサイドに入れました。起用と交代の意図を教えてください。
「GKは4人ともそれぞれ競い合って切磋琢磨してもらっているところで、常にトレーニング、途中でやるトレーニングマッチや紅白戦、そういう中でいちばん輝いている選手をと。畑は1回試合に出て、そこでは少しミスを重ねてしまったんですけど、そこから非常に力強くトレーニングを見せてくれて、これは行けるかなということで彼のパフォーマンスに期待しました。
それからビョンヨンに関しては、鈴木翔登が左サイドバックで頑張ってくれていたんですけれども、セレッソ戦に関しては受けて立つと逆に失点をゼロで抑えるのは非常に難しい。左サイドバックは攻撃のところでも重要になるポジションと踏んでいました。あそこから脅威になるボールが出て行く、そこが非常に必要だったので、今週はビョンヨンの左サイドバックと、1つ前のところで藏川を入れて、それはトレーニングでもやって、2人ともそこは自信を持っていけました。藏川のところは嶋田慎太郎がある程度まで頑張って、かなりあそこもハードワークしていたんで、エネルギーが切れたところで藏川が残りの部分をしっかりやってくれたんじゃないかと思ってます。ビョンヨンも、あそこにカカウが来たりフォルランが来たり、相当難しい相手だったと思うんですけれど、入れ替わり立ち代わりいろんな選手が来るなかで難しいポジションをこなしながら攻撃面でのいいところを出してくれたかなと思ってます」

Q:セレッソが比較的スペースを与えてくれていたと思いますが、これは想定されていたんでしょうか?
「攻撃力はJ2の中でも群を抜いているところはあると思います。特に前線の選手の裏へ動き出すタイミングは、14試合で10得点のフォルランはじめ、非常に鋭い。ですから攻撃をあまり組み立てなくてもそこから1発で仕留めて点を取る、あるいは2人、3人ぐらいで点を取る力を持っている。それが1つと、攻撃の選手が少し攻め残っていてカウンターを仕掛ける。これはある程度力のあるチームじゃないとできない戦法で、力のない選手が残っているんだったらこちらもイケイケで行けるんですけれど、1本そこにボールが入ると命取りになる。その脅威があるからこそできる戦法で、攻め残りに対してのカウンターは気をつけるべきこととしてやっていました。逆にその分、こちら側はある程度スペースを与えてもらえる。そこに関しては中盤もよく感じてやってくれたんじゃないかなと思ってます」

Q:キックオフのコイントスで勝ってエンドを変えた理由は?
「基本的に選手に任せています」

Q:今日は守備も非常に良く、ボールへのアプローチも、遅らせる対応もよくできていたと思います。それだけに内容としても勝てたのではないかという印象もありますが、監督としてはいかがでしょうか?
「もう1歩のところ、相手にかなり脅威を与えるところまでは行けたんじゃないかなと思ってます。そこは評価しているところです。でも、そんなに簡単な相手と試合をしていたわけではないです」

試合後のパウロ・アウトゥオリ監督(セレッソ)記者会見コメント