4月29日(金・祝)2016明治安田生命J2リーグ第10節
セレッソ大阪 0-2 京都サンガF.C. (16:04/金鳥スタ/14,883人)
試合写真・コメントなど
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●石丸清隆監督(京都)
「連戦の初戦をなんとか勝利で飾って勢いをつけたいということで選手を送り出したのですが、なんとか選手が最後まで体を張って(失点)ゼロに抑えてくれたのは、本当に頼もしく思います。
 ゲームのほうは、幸先良く先制点が取れて、そこから若干ラインが低くなったというイメージはあるものの、チームではもう少し前から行こうというのを取り組んでいたところなので、その辺りをまた修正していかなければいけないと思います。ただ、最後のところでゴールを割らせないという気持ちは伝わっていたので、これを今後にもつなげていきたい。
 セットプレーのところでは、スカウティングなどでもかなり隙があると思っていたので、それが見事に『はまって』、ゲームが思い通りとまではいかないまでも、楽に運べたなと思います。これからもそういう精度と、ビルドアップのところも落ち着いて遅攻と速攻をバランスよくやれれば、もう少しうまくゲームを運べると思うので、その辺は引き続きやっていきたい。選手は最後までよくハードワークしてくれたなと思います」

Q:前半、相手にコーナーキックなど、セットプレーをかなり取られていたが、その辺りの守備の確認事項について、どういうところを意識されていたか?
「あそこまで押し込まれるという形はなかった。FWと中盤とのラインがかなり間延びしているイメージがあり、そこからボランチに誰が行くのかをはっきりしていなかった。ソウザ選手に逆サイドに振られることも結構あって、そんなに複雑ではなくシンプルな形で押し込まれていたので、そこら辺を誰が行くのかもう少しはっきりすれば、あそこまで押し込まれるシーンはなかったのかなと思います。得点を奪ったなか、今はチーム的に勢いがないので、もう1点取りに行けるくらいのメンタリティーを今後つけていきたいし、そこら辺は修正課題かなと思います」

Q:セレッソのプレスがそこまできついとは思えなかったなか、つなぐ部分で、うまくいっていない印象もあったが?
「取る位置が低かったということだと思います。取ってから押し上げる時間がなかったので。攻撃というよりも、守備のところの修正をすれば、全体的には収まりがつくのかなと思います」

Q:ハーフタイムに指示を送ったなか、後半の試合運び、内容については?
「前線から相手のボランチのところとセンターバックのところを、どういうふうに消しにかかるかというところを、少し具体的に話をしました。全体的には押し上がったかなと思いますが、ただでさえ(セレッソの)トップの選手が高かったり、逆に長いボールに苦しめられたところもありました。それでも勇気を持ってプレーしようということは、選手はやってくれたと思います。もし、あのPKで得点を取られていたら、ひょっとしたらかなり苦しいゲームになったのかなと思うところもありますが、あれもうまく菅野(孝憲)が止めてくれましたし、今日はゲームがこちらにうまく転がったのかなと思います」 

Q:堀米(勇輝)選手を左サイドに置いて、左サイドを活性化させたい狙いもあったと思うが、その評価は? また、セレッソ戦に限ってこの形をチョイスしたのか、今後このような形に変えていくのか?
「特にセレッソだからという形をやったわけではなく、前節の課題として左サイドが停滞していた部分がある。縦への仕掛けを堀米がやってくれるとチーム的には推進力が出るのかなというのと、後ろからのフィードのところで、今までかなり詰まっていたところを、本多(勇喜)が左利きということもあり、そこら辺を解消しようという狙いから、2人を左サイドに起用しました。皆さんがおっしゃるとおり、改善し切れたというわけではないが、チームの幅というのは、これからどちらのやり方をするにしても、決めつけるのではなくいろいろな選手にそこをやってもらいたいと思っています。チームの幅をつけていくためにも、そういうことがいいのかなと思います」

試合後の大熊清監督(セレッソ)記者会見コメント