8月9日(水)2017明治安田生命J1リーグ第21節
清水エスパルス 3-2 セレッソ大阪 (19:03/アイスタ/12,324人)
試合写真・コメントなど
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●小林伸二監督(清水)
「前半のゲーム運びとしては、中盤を取れていたので悪くなかったと思います。ただ、2つの失点というのが、1つはスローインをミスしてCKにしてしまったこと、もう1つはパスミスから1対1プラス数的優位になるような場面でファウルしてしまったこと。データ的にセレッソはリスタートでかなりの得点力があるので、そういうところのツケでCKとFKから失点してしまったと。それでもったいないゲームになりそうだなというのはありました。
 ハーフタイムには、3分の1(アタッキングサード)まで持っていったときに前をとらないんですよね。ファーストタッチで後ろにとったりして。こんなに暑いのにボールを丁寧に運んで、アタッキングのときにノーリスクでプレーしてしまう。それをもっと積極的にやれよと、勇気出してやろうということで送り出しました。
 それが鎌田のクロスから得点となりましたけど、オフサイドになって。そこからは積極的に前に前に出られたことと、セレッソは失点の少ないチームですから0-2になってこれでOKとなったところに、我々が入り込めたと思います。メンタル的にあきらめなかったことで、向こうは前半から良いわけでもなかったし、足も止まったので、そういうところが今日は我々にプラスになったと思います。
これでホームで3連勝、天皇杯も入れると5連勝になるんですね。サポーターの応援がプレッシャーではなくて力になってきていると感じますし、すごく感謝しています。今日は初めての逆転勝ちですけど、本当によく頑張ってくれたと思います」

Q:今日の勝因はなんですか?(子ども記者の質問)
「君たちが来てくれたから勝ったと思います。それが1つと、サポーターの力がすごく大きかったこと。もう1つは0-2というゲームで、相手に合わせると多分終わりです。それをメンタル的に戦ったというのがいちばん大きいと思います。セレッソが油断した隙に入り込めたというのは、すごく大きいと思います。それを0-0から怖がらずにやるというのが本当の力だと思いますが、まだできないというところを学んだのと、あきらめずに最後まで戦ったというのが今日の勝因だと思います」

Q:今日リーグ戦初先発の北川選手の評価は?
「前半は重たくて心配でした。今日も、良いところを見せようとするんですけど、手数がかかったり、もう1回プレーが続かなかったりというのがあって。ただ、2日前のシュート練習で、シュートがすごくシャープに振れていたんですね。(1点目は)左でターンして左で巻いて蹴ったと思いますが、これは去年ぐらいから覚えたキックなんですね。すごく難しいキックですが、トレーニングでよくやっていることが出たと思います。2点目は(松原)后のボールもすごく良かったと思うんですね。迷わずに触ったことが良かったと思います。後半すごく良いプレーを出してくれたと思います」

Q:チーム事情が苦しい中で、後半あれだけの爆発力を見せて、選手の力という面ではどんなことを感じていますか?
「(力が)あるのかないのかというところで、追い込まれると出すんですね。だから、力はあるんですが、それをどうすれば0-0から出せるようになるのか…火がついてからやるのではなくて、日頃からもう少し丁寧に、怖がらずに勇気を出してプレーをするということ。リカバリーすれば相手より走れているわけで、そういう揺るがない体力という部分と、積極的にプレーしてサッカーを楽しむというのをもっとやっても良いと思うんですね。それを0-0のときからやるというのは、すごく大事なことだと思うんですね。我々もそれをやらせられるように努力しなければいけないと思っています」