このたび、セレッソ大阪の新監督に、大熊清強化部長が就任することが決定しました。
本日行いました就任会見での出席者コメントは以下のとおりです。
大熊清監督 就任について
パウロ・アウトゥオリ監督およびジルヴァンフィジカルコーチの契約について
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玉田稔社長
「今シーズンをスタートするにあたって、監督問題については大熊清強化部長を中心にあたってもらい、最大の目標であるJ1昇格と、もう1つキーワードとして『育成型チーム』というのをどう育てていくのか、というものがありました。この2つとも監督とは考え方が一致していて、パウロ・アウトゥオリ監督にお願いして、来ていただきました。

彼が就任の時に言った『サッカーの真の主人公は選手とサポーターだ』ということにも含まれているように、その意気込みで臨んできてくれたと思います。ただ、ここ数試合、悪い流れになってしまった。一時期は自動昇格圏内に肉薄したものの、どちらかというとジリ貧的なところになっていったかなと思います。
彼が手をこまねいていたわけではなく、いろいろなチャレンジをしてくれました。そのチャレンジが残念ながら実らずに現在に至って、リーグ戦あと1試合を残した時点での退任ということになってしまいました。

一時期『退任騒動』的な話が流れたこともありました。これは、言葉のニュアンスもあったかもわかりませんが、ひょっとしたら彼自身も疲れている部分があったのかなという見方はしていました。彼にすべて任せて、自動昇格はなくなったけれど、なんとかJ1昇格プレーオフでの昇格を目指そうということで取り組んでいただいていたのですが、ここ数試合、私自身が感じた雰囲気は、選手にイキイキ感がない、アグレッシブな動きがないというものでした。負けていても点を取りに行って、1点でも返そうという意気込み、気迫が感じられなくなった、感じ方が弱かったというのがあります。

リーグ戦は残り1試合ということで、本当はもう少し早く代えればよかったかもしれません。これは反省すべきかもわかりません。今お話ししたように、彼自身の努力もあったということから大変悩みましたが、決心をしました。
今朝、監督と話し合いまして、契約は単年契約のオプション付きということですが、今ここで1試合残した時点で雰囲気を変える、チームとして心機一転、一丸となってJ1昇格プレーオフに向かうというところで、残された最後のタイミングということで、お互いに合意して退任してもらうという、そういう背景でここに至りました。

後任をどうするのかというところを大熊強化部長に相談していたなかで、彼に監督を要請して、受けてもらったのは昨日の夜です。『やります』と言ってもらったので、今朝、パウロ・アウトゥオリ監督と話をしたということです。
パウロ・アウトゥオリ監督、ジルヴァンフィジカルコーチには、自動昇格はなりませんでしたが、なんとかプレーオフで最後の望みを懸けるポジションにキープしていただき、チームを41試合率いていただいたことに大変感謝しています」

大熊清監督
「残された試合数は非常に少ないですが、今回、監督の仕事を受けることにしました。
それは、スポンサーの方々やファン・サポーターの熱い応援、あきらめない、くじけない…そういう言葉には常々から本当に感動していますが、金沢戦、長崎戦の2連敗というなかでもそういう雰囲気を強く感じて、どうしてもチームを昇格させたいという思いがありました。 

そこで(監督の)オファーをいただいたということで、簡単な仕事ではないと思いますが、パウロ・アウトゥオリ監督にしっかりと基礎を作ってもらいました。代表選手がいなくなったり、選手のケガがあったり、アウェイではセレッソに対するパワーを感じさせる雰囲気のなかを勝ち抜いて、勝点を重ねて、基礎を作っていただきました。
ただ、いつの間にか、少し受け身になってしまった部分があるかなと思います。クラブがその空気を変えて残りの試合をやっていくということで、それに応えてきちっと1年でのJ1昇格という目標の原点に返って、しっかりと選手と一丸となって戦っていきたいと思います。

ファン、サポーターの皆さんの願いはすごく感じていますし、(メディアの)皆様にも応援をいただいているのを感じます。どうにか、結果として皆さんに恩返しをしたい、そのために残りの試合を1試合1試合戦って、目標を達成したいと思います。今後ともご支援をお願いします」

質疑応答につづく