このたび、セレッソ大阪の新監督に、大熊清強化部長が就任することが決定しました。
本日行いました就任会見での出席者質疑応答は以下のとおりです。
【大熊清監督 就任会見】出席者コメント  

大熊清監督 就任について
パウロ・アウトゥオリ監督およびジルヴァンフィジカルコーチの契約について
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Q:なぜ、今このタイミングでの交代なのかについて、理由をお聞かせください。
玉田社長「大熊監督も言いましたが、セレッソのサポーターは多分日本一じゃないかなと思います。彼らが雨の中もアウェイも来てくれて、一緒に昇格していこうじゃないかとサポートしていただいているのに、それに応えられていないのでは…という思いがありました。負けてもブーイングをせずに、『よく頑張った』と言ってもらえるサッカーができていれば一番よかったのですが、それができていない。どこかでよくなるんじゃないかなと見ていましたが、変わらなかった。もう1試合しかないんですが、どこかで変えないと、このままの流れで行くと何も変わらない。それで最後の最後になって、私自身が決心したということです。今やらないともうできないということで、悔いが残ると思いました」

Q:前監督は辞任ですか? 解任ですか?
玉田社長「解任というと一方的に辞めてくださいということになろうかと思いますが、今朝、話をする中で、あえて口には出していませんがベストな方法として(退任が)考えられるが、と言うと、そういう選択もあるだろうという話になり、『私も納得して退(ひ)きます』と。だから解任ではなく退任ということで話をしました」

Q:チームの立て直しのために必要なものは?
玉田社長「ここに来てできるのは、気力を見せるということだと思うのですが、閉塞感なり、イキイキ感がないという中で、どういう手が打てるのかというと、セレッソらしさ、アグレッシブさをもう一度出すというところで、心機一転、チームが一丸となってやることが一番必要かなと思います。その雰囲気を新監督に、短い時間ですが、作ってほしいと思います」

Q:強化部長からチームを見ていて、J2で苦戦している理由をどう見ていますか?
大熊監督「確かにスキル、経験がある選手は多いのですが、うまくて強い、うまい選手が走ってこそ特徴ある選手だということ。チームの確固たる個性、これだという立ち返るところ、それを突き詰めていくと自信ということになるのかもしれないですが、そういうところで少し迷いがあって、それが試合に出てしまった。調子がいい時はいいのですが、劣勢になった時に迷いが試合に出ているような感じは受けました。この短期間にサッカーがうまくなるわけはないので、本来の本質の部分、走ることや球際、社長が言われたメンタルの部分など、短い時間の中でしっかりと基礎を作って試合をやることが非常に重要なのかなと思います」

Q:選手にはどんなメッセージを伝えますか?
大熊監督「セレッソのサポーターは、本当に世界一のサポーターだと思います。主役は選手であり、サポーター、ファンです。しっかりと恩返しをすることが必要だと、選手には伝えたところです。
それと先ほどからも言っていますが、国際試合やワールドカップであっても、敗因を語るときに『球際で負けていた』ということになるように、球際というのはどのレベルでもあります。その本質、原点のところをもう一度見直してくれ、ということを言いたいです。自立と言えばいいですが、判断の選択肢は示すが、判断は選手にゆだねるし、ゆだねるべきもの。主役である選手が、しっかりと自立心と判断をもってチームのためにやるということが、勝利に近づくということ。それは今日、選手に伝えたところです」 

Q:短期間での準備になりますが、J1昇格プレーオフ仕様のメンバーなどは考えていますか?
大熊監督「システムやチョイスはたくさんある。私も監督をやっていたなかで、これはこうだというのはあります。一発勝負でのセットプレーの大切さも十二分に味わっているので、攻守の大切さを植えつけることも必要かなと思っています。先ほどから言っているように、攻守のセットプレーと本質の部分がしっかりしていないと、勝利の確率は少なくなります。
取り返しのつかない(一発勝負のプレーオフの)中で、大胆かつ繊細に、サッカーは1mmの部分もあれば、メンタル的なアグレッシブさも必要だし、燃え上がる部分も冷静さも両方とも必要。短期間に、一発勝負で勝利を手繰り寄せられるような戦略、気持ちの部分の整理も必要かと思います」