10月4日(日)に開催されたアビスパ福岡戦に来場されたデフフットサル日本代表の川元剛監督から、11月にタイで開催された「デフフットサルワールドカップ」の報告と、セレッソ大阪サポーターの皆さんへのお礼のメッセージが届きました。
代表メンバーの皆さんが、お贈りしたセレッソ大阪のレプリカユニフォーム を着用してトレーニングしている写真も届きましたので、ご紹介いたします。

お礼のメッセージ

日本からの多くのご声援、本当にありがとうございました。
選手たちは精一杯、日本代表としてのプライドを持ち、勝つことへの責任を背負い、日の丸の重みを感じながら、世界を相手に闘ってくれました。
しかし、世界の壁は高かった。いや、高いというより、世界の壁は地盤が揺るぎなく、根の深さが日本とは全く違うものでした。今回の敗戦の責任は全て私にあると思っています。期待に応えることができず申し訳ありませんでした。

そして、この世界大会で強く強く感じたこと。それは、日本ではまだまだ「障がい者スポーツ」としての認識だということです。
デフで考えてみても、デフの中の世界で一番は目指しても、トッププロでの一番を目指している選手は今のところいません。しかし、世界には、デフでありながも、プロとして収入を得てプレーしている選手がたくさんいます。彼等は自分の夢に対して「障がい者」という概念はないのです。
子どもの頃から国のトップチームを目指して日々努力してきた者。
子どもの頃から「障がい者」であることから国のトップチームではなく、障がい者トップチームを目指し日々努力したきた者。
この差が、高さではなく、深さなんだと、改めて感じました。

そして、最後に。
結果としては7位でしたが、敗戦は今回2連覇のイラン、世界ランキング1位のロシア、この2チームのみでした。昨年、1-8、0-7と圧倒的な差でやられたイランに対して、前半は1-1、後半残り2分までは3-4でした。ロシアに関しては残り1秒での失点による敗戦。
あれだけ身体能力が違う相手に対してこれだけの試合ができたのは、ここに来るまでに応援してくださいました全ての方々のお陰であり、本当にそれが力となり、最後の最後の最後まで勝ちを目指して試合をしようと常に確認してきたからこそでした。
私たち日本代表もまた、皆様の応援を感じ、背負い、そうして動きました。「感動」をありがとうございました!

最後になりましたが、セレッソ大阪サポーターの皆様の温かいご支援、ご声援ありがとうございました。これからもデフフットサル日本代表、そして多くのデフフットサルプレーヤーへのご理解とご声援をよろしくお願いいたします。
デフフットサル日本代表監督 川元 剛

デフフットサルワールドカップ成績
3勝2敗1分
総合成績 7位

予選リーグ(グループB)
11月20日 ●3-6 vsイラン
11月21日 ●4-5 vsロシア
11月22日 ○3-2 vsアルジェリア
11月24日 △2-2 vsスイス  
11月25日 ○4-2 vsノルウェー
※2勝2敗1分にて7・8位決定戦に進出

7・8位決定戦
11月27日 ○3-0 vsブラジル




お贈りしたセレッソ大阪のレプリカユニフォームを着用してトレーニングする選手たち